前回は→その5    最初からは→その1


 まず、マーハカーラ―(日本では、後に大黒様と習合される)の図はインドから伝わったものである。

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そして、インドから中国に伝わるうちに一人歩きし「病を流行らせる悪鬼とされた。


という事実が有る事を念頭に置いて欲しいのです。

※情報ソースは横浜周辺の石仏写真集様のが解り易かったのでまとめてみました→情報元


 そして、日本で三面鬼といって直ぐ検索されて来るのは、以下の物です。


石川県金沢市天神町善光寺にある三面鬼(三面相)ミイラ

江戸時代の中期に住職が土蔵から発見されたものだが由来は不明。

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この様に前側は二つの顔の融合、裏は一つの顔でカッパの様な感じという構成になっている。


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 このミイラは藩政期中期に発見されたということ以外は全く不明。仏教の教典にある記述によると、昔、三つの頭、五つの目、五本の腕、八本の足を持つ鬼が、衆生済度を願って人間の世の罪を一身に背負い、異形の姿で生まれてきたと記されており、このミイラは三面鬼にそっくりだそうです。

三面鬼とはどんなルックスだったか、そしてマーハカーラ―(=シヴァ神なので)破壊神というだけで、人間の都合で勝手に悪い風に伝わってしまった事。

実は大事な神様の一人である事。


この二点に気が付くと実は、鳥取に残されている、八上姫の話しの謎がすんなり溶けてしまうのです。


≪千賊山の鬼≫情報ソースは→こちら

 昔々、千賊の岩屋に『三面鬼』という悪い鬼が住んでいました。

国中を荒らし回り、人々は、とても困って居ました。
 

同じころ、曳田(河原町)の村の長者に、とても美しい娘がいました。 その名を八上姫。
 

八上姫の美しさは誰もが認め、長者夫婦にとても可愛がられ、幸せな日々を過ごしていました。

 

 三面鬼は、ある日、ふと八上姫の美しい姿を見て、
「おお、何と、美しいお姫さんだろう。」
と思いました。それから毎日、八上姫に会いたくてたまらなくなりました。
 

 そしてついに若くて美しい男に変身して、毎晩、八上姫の所に行くようになりました。
それからというもの、毎晩美しい八上姫とその男は、夜が明ける頃まで楽しくお話していました。

不思議な事に、その男は夜が明け頃になると、八上姫が
「もう少し居て下さいな。」
と、どんなに止めても
「いやいや、しっけいするよ。」
と言って慌てて帰っていきました。
そして、八上姫がどんなにその男の名前を聞いても、その男は、ただ笑っているだけで答えてはくれませんでした。

 村の人たちも誰もその男の帰って行く方向さえ見たものはありませんでした。
 八上姫は、
「あの男のかたはいったいどこのお人なのだろう。名前はなんというのでしょう。」
とだんだん心配になってきました。
そんな八上姫の姿を見て心配になったうばが、つぎの日にその男がきて八上姫と楽しく話をしている間に、糸をつけた針をその男の着物にさしておきました。
 

 次の日の夜が明ける頃、その男は、いつものように八上姫が止めるのを振り切る様にして帰っていきました。

うばがつけた糸は、どんどんのびてその糸を辿って行くと、何と、その糸は、美成の上の岩の間を通り抜け、千賊の岩屋に入っているではありませんか。

この話を聞いた八上姫は、とても悲しくなり、花を見ても涙が出る、星見ても悲しいという様な毎日でした。
 そしてとうとう病気になり死んでしましました。長者さん達はとても悲しみました。
 

 それからというもの、三面鬼は、ますます荒れ狂い村の人たちを苦しめ続けたそうです。

~以上が千賊山の鬼の伝説です。

たかちほむらのブログ これはディズニーのリトルグリーンメンです

この話しを聞いて思いませんか?神様が宇宙から来た、つまり宇宙人であった事なら全然あり得るんです。

ハリウッドの宇宙の話しにも原型が有ると言われています。これもそうだったりして・・・・・・


話しはちょっと逸れましたが、八上姫が三面鬼の子供を宿した話しも、つまりは、大黒様、もっと言うと、大国主の子供を宿した話しと同一であると私は思うのです。


八上姫が何人もいるのでなく、八上姫の旦那が同一人物なのに名前を色々変えて居ると考えると謎が解けるんです。


次はその証拠となる内容と提示していきたいと思います。


それは、とある神社に伝わる、独自で謎解きの鍵の一つになるとても興味深い行事です。


その行事とは・・・・。


続きは→その7