仮面ライダー響鬼 三十之巻 「鍛える予感」
布施明 仮面ライダー響鬼テーマソング「少年よ」 |
転校生、京介の登場。今回はコレに尽きる。いきなりアニメ絵を書き始めたのには大爆笑。そして響鬼をみて一言、「あ、あれは、父さん…」。 脚本に井上敏樹氏のクレジットが。響鬼で書いたのは初めてかも。昨年の「剣」に続いての、ストーリー中盤からのテコ入れか? ちょっと今まで、視聴者の興味/好奇心を煽るような脚本力(=ドラマティックな構成術)が今ひとつだった感もぬぐえないので、井上氏の今後のペン裁き(?)に期待。 音楽ネタ的には、京介のマイルス・デイヴィス風即興トランペット演奏以外にはネタ枯れ。轟鬼も登場せず、ネタ枯れ。で、一度やっておきたかった、名曲エンディングテーマ「少年よ」のコード進行を解析させていただきます。この曲も同主調転調が効果的に使われた一品。キーはAメジャー、4/4拍子。 詞:藤林聖子 曲:佐橋俊彦
バース部。1~8小節の構造は、 Ⅵm7-Ⅴ7-Ⅵ-Ⅴ7 【B】
の繰り返し。Ⅵm7をⅠmと捉えるなら、マイナー版循環コード(参照 )と解釈できる。
トニックⅠを、Ⅵm7、Ⅲm7と代理させてゆき、サブドミナントⅡm7にいたる。
1~8小節は、 とⅠ、Ⅳをそれぞれ長6度で開き、最後にツーファイヴ。9~12小節はツーファイヴから来たⅠ(=A)を省略するかたちでⅣ(=D)に至り、 Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ と最後、Aメジャー=F#マイナーキーから、同主調転調してF#メジャーキーで解決する手法(参照 )だ。「少年」へのメッセージを歌い上げて終止。 井上敏樹氏、今回1話限りでなければいいな。 p.s. 皆様のブログを閲覧後、(自分も含め)井上信者少数派であることに気付く。ちょっとショック。 ■関連記事:仮面ライダー響鬼過去記事一覧 オロナミンC |