スウィング・ガールズ
「スウィング・ガールズ」見た。最高だった。久しぶりに胸ときめく映画だった。泣けて、笑えた。ジャズを描いた日本の映画としては、『ジャズ大名』と並ぶ傑作だと思う。彼女たちを追っかけたくなった。今後も見守りたくなった。こんな気持ちは久しぶりだ。 ![]() さて、今回はこの映画に登場する音楽、そしてギタープレイを出来るだけ一つずつ、チェックしていこう。愛情込めて。 |
![]() スペースチャンネル5 パート2 |
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元シーラカンス/コレしか弾けない | 「シーラカンス」というバンドを解散した渡辺弘美(g, 演:関根香菜)と山本由香(b, 演:水田芙美子)。彼女らが部室に入っていきなり引き出したリフレイン。その後もずっと練習していた。 + + + + + + + + e:---------------------------------|---------------------------------| B:---------------------------------|---------------------------------| G:---------------------------------|---------------------------------| D:---------------------------------|---------------------------------| A:-7---7---5---7-------7------10---|----10------12---12--------------| E:-5---5---3---5-------5-------8---|-----8------10---10--------------|何の曲かわかるかた、教えて Please。 マリリン・マンソンファンという設定らしいのですが。 |
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デューク・エリントン(Duke Ellington)/ A列車で行こう(Take the A Train) ![]() |
黒人街ハーレムへの地下鉄がテーマ。1943年、デューク・エリントンが映画「Reveille With Beverly」 で演奏して有名に。原曲は歌詞付き。 Aパートのコード進行は、
トマトスのヴォーカリスト、松竹谷清がライヴで日本語歌詞で歌っていたのを聴いたことがある。「走るよ風~あー、ロマンス列車Aトレイン」。 |
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山本リンダ/ 狙いうち ![]() |
野球の試合中、応援団=吹奏楽部が演奏していた曲。このあたりで中核メンバーが固まる。 鈴木友子(上野樹里) ts (テナーサックス) 斎藤良江(貫地谷しほり) tp (トランペット) 関口香織(本仮屋ユイカ) tb (トロンボーン) 渡辺弘美(関根香菜) g 山本由香(水田芙美子) bg 田中直美(豊島由佳梨) drs 中村拓雄(平岡祐太) p, kbd ■本仮屋ユイカ出演作:金八、セカチュウetc..
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ルイ・アームストロング/ この素晴らしき世界 |
イノシシに追いかけられる静止画像(絶品!オモロすぎ)でのBGM。メイン部のコード進行は |Ⅰ-Ⅲm|ⅣM7-Ⅲm7|Ⅱm7-ⅠM7|Ⅲ7-Ⅵm7| |♭Ⅵ6 |Ⅱm7-Ⅴ7|Ⅰadd9-Ⅰaug|ⅣM7-Ⅴ7|
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工場のフォーク・デュオ/ 失恋してもラヴィン・ユー |
ギター&ベースの弘美&由香コンビが在籍したシーラカンスの男2人が結成した工場のフォーク・デュオの曲(作詞は監督)。サントラに収録されている。
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グレン・ミラー(Glenn Miller)/ ムーンライト・セレナーデ(Moonlight Serenade) |
|Ⅰ6|♭Ⅲdim|Ⅱm7|Ⅴ7| |ⅠM7|Ⅰ6|ⅠM7-Ⅰ7|Ⅵ7-Ⅱm| |Ⅰ|Ⅱm7|Ⅴ7|Ⅰ| |
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グレン・ミラー/ イン・ザ・ムード(In the Mood) ![]() |
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キャノンボール・アダレイ・アンド・ポール・ウィナーズ(Cannonball Adrerley and Poll-Winners) | ジャズオタ、先生(演:竹中直人)のレコードコレクション。歴史的名盤ばかり。 |
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スコットランド民謡/故郷の空 ![]() ベスト・オブEMIクラシックス イギリスの歌 |
トロンボーンの眼鏡っ娘、関口さんが、信号機の音を聴いて「コレってジャズ?」。ヨナ抜きのスコットランド民謡、信号機のキーはG, スウィング・ガールズの演奏はFだ。 大和田建樹作詞 スコットランド民謡 |
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ヒップスター・イメージ(Hipster Image)/メイク・ハー・マイン(Make her mine) ![]() |
だんだん上手くなってきて、この曲を演奏中、元メンバーがちが戻ってくる。ちょっとしびれて泣けるシーン。
元曲は歌詞付きで、アニマルズのアラン・プライス(Alan Price)により65年プロデュースされたヒップスター・イメージの唯一のシングルB面の曲。オリジナル盤は現在イギリスで60ポンド(約1万2千円?)の価値が付いている。 【A】パートのコード進行は |Dm|B♭|Am|F| |B♭|G|Em-Am|Dm| There's a girl, she's walking down the street. Many times men see looks so fine.~って感じの恋する音楽。 多分、ミッキー吉野氏の仕掛けなんだろう。この曲、CMで流れていたこともあり、着メロになったりして、海外より日本で有名になってる。おそらく、印象的なオルガンは、アラン・プライスの演奏(アニマルズ「朝日が当たる家」のあのオルガン)だろう。 ■関連商品:アニマルズとアラン・プライス |
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ケン・ウッドマン・サウンド(Ken Woodman Sound)/ メキシカン・フライヤー(Mexican Flyer) ![]() Town Talk |
イギリスのトランペッター、ケン・ウッドマン(Ken Woodman)。彼はアレンジャーとして、サンディ・ショウ(Sandie Shaw)の「Long Live Love」(1965)、クリス・アンドリュース(Chris Andrews)「Yesterday Man」(名曲!)、アダム・フェイス(Adam Faith)、トム・ジョーンズ(Tom Jones)「Help Yourself」などを手がけていた。1960年代半ば、「That's Nice(1966)」「the Kenny Woodman Sound(1969)」と2枚のインスト・アルバムを制作。この曲は2枚目からであるが、アルバムはドイツとイタリアでしか発売されなかったようだ。←の「Town Talk」は上記2作品のコンピレーション。ケン・ウッドマン関連作品は何れも上品なホーン・アレンジが魅力。特にクリス・アンドリュース「イエスタデイ・マン」は、本 blog オススメのロバート・ワイアットがカバーしたこともある。必聴。 ■関連商品:ケン・ウッドマン |
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ベニー・グッドマン(Benny Goodman)/ シング・シング・シング(Sing, Sing, Sing With a Swing) ![]() |
|Ⅵm-Ⅲ7|Ⅵm-Ⅲ7|Ⅵm-Ⅲ7|Ⅵm-Ⅲ7| |Ⅵm-Ⅲ7|Ⅵm-Ⅲ7|Ⅵm|Ⅶm7-Ⅲ7-Ⅵm| ■関連図書 スタンダード曲のコード進行は↓で学習。 スタンダード・ジャズのすべて―ベスト401 (1)スタンダード・ジャズのすべて―ベスト401 (2)
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ナット・キングコール(Nat King Cole)/ラヴ(L-O-V-E) ![]() |
カーテンコール的エンド・クレジットは「ジョアンナ」+「時をかける少女」風。 ■関連記事: スター・ウォーズ |
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