2025KX250初走り | バイクと自転車と本と

2025KX250初走り

2025新型KX250で初走り。

 

 

木曜と違って路面は落ち着いて、めちゃくちゃ走り易く慣らし日和だった。

 

最初の30分はひたすらオーバルなどで様子をみる。

このとき、エンジンモードや新要素のトラコンを試した。

午前中はハーフスロットルで慣らしてオイル交換。

午後からアクセルを開け始める。

 

さて、

2025は本当に多くの変更点がある。

  • NEW エンジンチューニング 
  • NEW エンジンバランサー
  • NEW シリンダー・ヘッド
  • NEW サスペンション(カヤバ⇒ショーワ)
  • NEW ストレート排気ポートとセンター排気 
  • NEW スマートフォン接続 
  • NEW ハンドルバーに取り付けられたトラクションコントロールスイッチ 
  • NEW 軽量アルミペリメーターフレーム
  • NEW ODI ロックオン グリップ
  • NEW 取り外しが簡単なサイドカバー
  • NEW 人間工学に基づいたスリムなボディワーク
  • NEW KTRCとライディングモード

特にエンジンのバランサーの変更が大きいと思った。

これまで5台、KX250を乗り継いできたけど、今回のエンジンは今までと雰囲気が随分変わった。

 

弾けるようなエンジンパワーが売りのKXだったけど、

今回のモデルは速さを感じさせないフィーリングになってる。

スムーズに速度が乗る感覚。

 

 

肝心のフレーム、サス回りについては、

始めからスプリングをソフトに変更している。

 フロント5.0N/mm⇒4.6N/mm

 リア54N/mm⇒52N/mm

フロントスプリングはKX250Xの標準レートを入れている。

例えばYZ250Fのフロントは4.7N/mmなので、これでも落としすぎってほどではない。

 

海外のYoutubeチャンネルを見てると、

車体回りの硬さが近年のKX250の評価を下げている上に、25ではさらに24モデルからバネ定数を上げてきたので、

始めからスプリング交換することに抵抗はなかった。

 

乗り換えはいつも車体の硬さを感じながら慣らしに苦労していたのに、

今回は今まででもトップクラスにスムーズな乗り換えが出来た。

 

まだちょっと硬さを感じるけど、これでよし。

ダンパー類の調整は追々やっていくことにする。

あまりに普通に乗れるので、サグ含めて何にも触っていない。

 

次に注目のトラコン。

これは非常に出来が良いと思った。

不自然なパワー制御がない。

例えば、路面をかき回してでも加速してジャンプしたいシチュエーションがあるが、これも違和感なし。

ただ、散水でグリップが急激に下がっている箇所は、

あからさまに制御するので、これは慣れが必要。

こっちは滑ることを想定して操作してるのに、滑らない代わりに間延びしたような不自然な空白を作ってくる。

ただこれも、それ前提で操作すれば使えると思う。

 

ウェット路面では、最初はバイクに異常が起こったのかと数秒混乱したくらい制御が介入してくるけど、

逆に言えば、トラコンが介入してることをその他のセクションでは忘れているくらい自然。

 

 

もう一つ、

今回から標準タイヤがダンロップのMX50シリーズからソフト用の30シリーズになった。

初めてソフト路面タイヤを履いたけど、

これがびっくりするぐらい路面を掴む。

イナベはハード路面のときはとことんハードだし、ずっとミディアム用を履いてきたけど、

加速したい区間はけっこう路面がサンドっぽいので、ソフトの方が実は相性がいいのかも。

 

ネガティブ比が高くブロックの隙間が大きいので、ブロック飛びが極端でなければ次も履きたい。

 

 

エアクリーナー回りも大きく変更され、工具フリーで脱着可能になった。

KTMは前からこの仕様だけど、やっとカワサキも追従した。

毎回やる作業なので、かなり脱着が楽になったのは大きい。

あと、

フィルター自体も相当小さくなっていて、半分とは言わないけど2/3くらいには小型化されていて、

地味に洗浄とオイル塗りが楽になった。

 

 

総合して、良いバイクになった、という印象。

足回りさえスプリングで調整すれば、色んなレベルの人に対応できるバイクになったと思う。

23モデル(=24)と比較して、

自分の場合はそこまで速さ自体に差は出てないかもしれないが、

便利要素が増えてるので満足。

 

欠点として、

スマホを使ったエンジンチューニングは、もっと解説動画や説明書を用意するとかしてほしい。

ヤマハの充実ぶりを見習って欲しいところ。

現状、ほんと何も解説がないに等しい状態。

このエンジンにとりあえず不満はないので、しばらく用無しの機能になりそう。

 

 

 

それにしても、15分の走行枠ならこの猛暑日でも全然普通に走れる体力になった。

20分でも問題なさそう。

骨折してから長かったけど、完全に戻せた。

長くやってきたけど、骨折っても余裕、なんてとても言えなくて、色々と走り方を考えるきっかけになった。

前よりは、勢いより技術で走れてる気がするし、

この先、加齢で緩やかに確実に体力は減っていくことが確定なので、

あらためて巧くなりたい。