DUCATIのリセールバリュー
ムルティストラーダV4のアルミハンドガードを取り付けにディーラーに行ってきた。
ノーマルは樹脂製なのに対して、フレームの一部がアルミ化され、ガード部分も拡張されている。
万が一のレバー保護に加えて、手の風除け性能がかなり高くなった。
久しぶりにムルティストラーダV4に乗ったけど、
相変わらずモトクロッサーみたいにピックアップの良いエンジン。
これでほんとにデスモからデチューンしたのかと疑うレベルでパワーが出ているし、それが故に燃費もけっこう悪い。
ツアラーとしてそれでいいのかという燃費(油断すると15km/Lを簡単に割る)なんだけど、
その分元気は良くて、ストリートファイターV4と比較しても2速ウイリーの勢いが凄い。
DUCATIは乗ってて気持ち良いポイントを明確に意識して設計してそう。
さて、ディーラーでは今年発売となるストリートファイターV4SP2について色々聞いてきた。
意外だったのは、
DUCATIのスペシャルモデルのリセールバリューが高いこと。
最近のDUCATIのブランド戦略はプレミアム路線をさらに推し進める方向らしく、
全体のバイク単価は高価になっているし、何より台数も絞られてきている。
実際、
22年の限定ではなくカタログモデルであるはずのパニガーレV4Sの日本入荷数はかなり少なかったらしい。
その分、バイクの市場価値も高く、中古車を見ても値段が維持されるようになってきたとのこと。
グーバイクのパニガーレSPの価格に至っては新車と変わらない。
また、ユーロ5以降の環境規制を考えると、
当たり前のように200馬力以上のフルスペック仕様で手に入る状況はもしかしたら最後になるかもしれない。
ムルティストラーダV4みたいな最高性能を問わないバイクは何とかなりそうど、
パニガーレやストリートファイター系は、使わないとしてもスペックに価値があると思う。
10年くらい前は国内規制で変な延長マフラー装着を余儀なくされ、パワーも低かった。
あのとき、DUCATIにはあまり魅力を感じなかったけど、
2025年とか26年頃からのバイクは、また牙を抜かれた仕様になるかもしれない。
そう考えると、
SP2、買っても良いんじゃないだろうか、という気になってきた。
将来のバイクがどうなるのか不安なところだけど、
後になってみれば、公道で200馬力以上が許された異常な時代だった。なんて懐古してるかもしれない。