著者は元愛媛大学教授の中村雅彦氏、今は都内の大学の非常勤講師で心理学者です

ここまでなら普通なのですが、四国にいた時は拝み屋をやっていたようです。例えば憑き物を払うために拝むこともあったようです。

さて、本の内容ですが、祈りということを総合的に扱った入門書という感じです
祈りには特に損得を求めない祈りと、現世利益を求める祈りがあります
普段、神様とかに祈るのは問題はないです
でも会社の利益を望むような、大きな現世利益を求める祈りは、眷属との契約のようなもので、それに対して契約不履行があった場合はしっぺ返しがあります

また呪いというものもありますが、これは邪念を持った祈りの事です
これは他人に危害をかけようとする事ももちろん含まれますが、実は現在では自分自身に対してかけている人も多いです
自分の存在を卑小なものだと思ってダメだダメだと繰り返すのはこれになりますね

昔の人は言葉に霊が宿るということ(言霊)を知っていました。でも現在の人はそれを合理的ではないと否定したばかりに、信じない人が増えてしまいました

この本は精神世界系の本としては今、断トツに売れているようです

祈りに興味があれば、基本的な事もわかるこの本は良いと思います