
明けましておめでとうございます。モダンジャズを中心にディキシー、スウィングからフリージャズ、ヴォーカルまで幅広く話題にしてきた当ブログも13年目に入ります。名盤、名曲、名プレイヤーはほぼ紹介しましたので、ここ数年ジャズ指南書に載っていないアルバム、忘れらている曲、人名辞典にも掲載されていないミュージシャンの話題が多くなりました。そんなマイナーなネタにもかかわらず毎日多くのアクセスをいただき感謝しております。
正月恒例の福笑いジャケット、今年もベーシストの鈴木由一さんに作っていただきました。強靭なビートは五臓六腑に響きます。隣は色彩豊かなピッキングで虹色のフレーズを編むギタリストの志藤奨さんです。トランペットを抱えているのはシンガーの平部健吉さんで、黒岩静枝さんの指導のもと日毎に歌が大きくなる逸材です。変幻自在のリズムでシンガーとメンバーを鼓舞するのはドラマーの佐々木慶一さんです。ギャンブラーが愛用したといわれるチロリアンハットがよく似合いますね。私がこよなく愛するジャズスポット「DAY BY DAY」の素敵な仲間です。
拝借したジャケットは「THE JAZZ MESSENGERS」で、グループ名がそのままアルバムタイトルになっていることから混同を避けるため「CBSのJM」とか、「Nica's Dream」の初演が収められているので「ニカのメッセンジャーズ」と呼ばれているレコードです。JM最後になるホレス・シルバーにドナルド・バード、ハンク・モブレーのフロント、ダグ・ワトキンス、そして親分のアート・ブレイキーという1956年当時最高にホットなメンバーによるホットなセッションです。ビ・バップからハード・バップに流れが変わるジャズ史にとって重要な時代を捉えた名盤といっていいでしょう。
今年も名盤から珍盤まで幅広くジャズの魅力をお伝えしますので、昨年同様ご覧いただければ幸いです。コメント欄はベスト3が中心ですが、お気に入りの1枚でもかまいませんのでお寄せください。ジャズに関するご質問、ご感想もお待ちしております。アクセス数は勿論ですが、コメント欄が賑わうことで成立するブログですので、今年も皆様のコメントをお待ちしております。