ジャンプ42号の感想 | 決闘王F.Kの「大好きだあああっ!!」

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今週号は火曜日発売ですが電子版は月曜日に配信されたので感想を書きます。本誌を買っている人はネタバレ注意。

さむわんへるつ
 新連載第2弾。作者はヤマノエイ先生。初連載、おめでとうございます。
 ジャンプでは珍しい、いや、多分史上初となるラジオ番組への投稿を題材にした漫画。へー、今の若い子も深夜ラジオに嵌まってネタを送るのか。時代が流れても人がやる事はそんなに変わらないなあ(おっさんの感想)。
 真面目で何でも出来るけどお笑いネタは不得手な主人公と、天然で天才系のヒロインがラジオへの投稿から絆を育んでいく物語。ラブコメとしても期待できそう。主人公のネタが爆笑する程のものではなく「ちょっと面白い」程度なのが、リアルで良い。派手さはないけど良作になりそうな予感。

魔男のイチ
 魔法側から見たら、人と魔法の共存はあり得ない。確かに反世界のように人間を見下している魔法がある限り、無理でしょうね。

 鍵を握るのはジキシローネ達か。何とか共存している彼女達を引き裂くつもりなのか? 激動の気配にワクワクします。

ONE PIECE
 人間狩りを楽しみ、赤子さえ殺す天竜人の悪行には私も吐き気がする。彼らに嫌われているデービー一族は正しい事をした気がする。
 イワンコフを銃撃から守ったり、シャンクス達を助けたり、ドラゴン、人知れず大活躍してたんだなあ。流石はルフィの父親と言うべきか。
 ロックス海賊団に(仲間にボコられてるけど。笑)ロジャー、そしてガープも来た! オールスター勢揃いに興奮するしかない。長期連載の醍醐味を存分に味わっています。

呪術廻戦≡(モジュロ)
 センターカラー&大増25ページ。
 今更ですが、題名の≡(モジュロ)とは割り算の余りを意味する言葉。つまり本作は「呪術廻戦」本編の余り、余談って事です。考えてるなあ。
 シムリア星人が両面宿儺の同族だとしたら、宿儺レベルの怪物が5万人いるという事。戦っても勝ち目は無い。しかし現実の移民問題のように、共存への道は限りなく困難です。理性的だと思われた真剣、クロスをマルだと勘違いして無礼な態度に怒髪天。ああ、取り返しのつかない事態って、些細な事から始まるんですよねえ。誰かー、人違いだと教えてあげて。

しのびごと
 大増23ページ。次号はセンターカラーとの事。たけぐし先生も、みたらし先生も働き過ぎ!
 激強だが後ろ盾が無いヨダカは、味方の消耗を抑える駒として利用され、本人もそれを良しとしていた。9号がオペレーターになってなかったら早死してただろうなあ。公安忍者組織の闇と、抜け忍の多さに納得した。
 孤独に戦い、死にかけていたヨダカを仲間が救う。これぞ友情、ジャンプ漫画の王道です。スズメとのキスシーンは見たかったかな。男装女子が乙女になる展開、割と好き(笑)。

アオのハコ
 最後の1年が始まる。新展開の予感と不穏な空気を漂わせながら、雛の楽しい誕生日を見せて和ませて、結末で大喜と晴人の決戦を予感させる。完璧な構成ですね。それ故に千夏の隣人の若者が気になり過ぎる。まさか遊佐の知り合いだったとは。晴人のコーチをするのかな?

SAKAMOTO DAYS
 アイデアと超絶的な狙撃テクニックでルーを救った平助。自分より仲間の身を案じる男、やっぱり殺し屋には向いてません。でもカッコ良い。
 こんなにカッコ良い男を死なせる訳にはいかない。助っ人は上終か! かつての強敵が助けてくれる展開は使い古されているけど、それでも燃える。

逃げ上手の若君
 尊氏の新たな腹心として登場した命鶴丸、重要人物っぽいけど日本史の授業では聞いた事無いな…と思ってた人への解答編。知略と武勇に優れたエリートだったけど机上の空論に頼り、驕りが強くて失敗を糧に出来ないタイプだった。時行とは正反対ですね。
 命鶴丸の底の浅さを見抜いていた佐々木道誉は流石。貴方の義理の息子も見抜いてましたよ。この親子、気が合うなあ(笑)。

カグラバチ
 四者による見開きでの剣戟に痺れた。迫力があり過ぎる…。漫画家志望の人は「こういう絵を描きたい!」と脳を焼かれてそう。
 毘灼の妖術士は手強いが、数で勝る神奈備を潰せる程ではない。絶対、何か企んでいる。ハクリが割と簡単に真打に辿り着けたのも不穏ですね。さて、鬼が出るか蛇が出るか。

あかね噺
 センターカラー。
 自分には時間が無いと言う朱音、病気か!?と焦ったけどそういう意味でしたか。確かに、志ぐまの件みたいに大切な人がずっと側にいるとは限らない。人生は何が起こるか分からず、それ故に無駄に遣うなって事かな?
 「カグラバチ」に続いて見開きで痺れた。強さと怖さと余裕を兼ね備えた朱音の表情を白と黒だけで表現した馬上先生、最高です。

ウィッチウォッチ
 クソゲー作りの天才ケイゴ(嫌な天才だな)、またまたクソゲーを作ってくれました。
 でも今回のはキャラデザを人間っぽくすれば、面白いゲームになる気がする。ヒロイン達の性格は個性的で面白いし。でもミノちゃんのデザイン変更は顔だけにしてください。ビキニアーマー最高。
 クソ真面目なモリヒトよ、複数の女の子に声を掛けるなというのはご尤もだけど、これはそういうゲームなので。「ときメモ」をプレイしたら怒りそう。

ひまてん!
 恋のライバル達が攻勢に出る中、ひまりは家守との距離感が掴めず悩む。抱きついた事がセクハラ扱いされるかもって、ひまりの自己評価が低すぎる。恋は人を弱くするなあ。
 でも距離感が掴めなかったのは家守も同じだった。彼にとって、ひまりはカリスマ女子高生社長のままで、普通の女の子として見てない。まずはその認識を改めないといけないのか。初恋なのに前途多難だなあ。それでも頑張れ、ひまり。メインヒロインは(まだ)君だ。

悪祓士のキヨシくん
 大家族だった棺家、お金持ちの家とは思えない程に和やかでホッとします。棺父も名医で頼りになるし、葬介との友情も順調に育っている。キヨシにとっては至福の休息になりましたね。
 葬介の母を殺した悪魔は、キヨシの両親を殺した悪魔と同じっぽい。新たな大魔王かも?

僕とロボコ
 初めてのドライブでロボコがやらかす話だと思ったら、そんなもんじゃなかった。この町、カオス過ぎる。
 獄門疆にプロポーズするって、人類として終わってるだろ。でも2年目ならやるだろうなと確信できるのが怖い。恐竜に追いかけられながら「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を歌いたい私。寝てる場合じゃねえ!

灯火のオテル
 センターカラー。しばらくは打ち切りは無いかな? 油断は禁物だけど。
 前線で戦うばかりが戦闘ではない。クーテーンのような後方支援役は絶対に必要です。だから彼らを運んでくれる風の精霊も大事にしないと。なのにドアドアに奪われてしまった。風の精霊の重要性を伝えてからの絶望的な展開、お見事。
 ドアドアは卑怯者で残忍だが、任務の為なら自分を傷付ける事を厭わない覚悟も併せ持っている。なかなか面白い敵ですね。バトルものは味方だけでなく敵キャラも重要。画力の向上も合わさって面白くなってきた。ここで人気爆発して、更に上に行けるか?

ハルカゼマウンド
 他人の悪口を言わない堅護は人として好感が持てるけど、それで自分を追い詰めているのは良くない。努力が空回りして、ますます落ち込む。凪春みたいに励ましてくれる人がいないと潰れますね。
 「外野は初心者でもできる楽なポジション」というのは過去の話。バレルゾーン理論が確立されてから、外野の重要性がグンと増した。スポーツの世界は日進月歩、昨日の常識が今日の非常識になる。だから面白い。

鵺の陰陽師
 朱雀を切なくなる程に美しく散らせてかーらーのー、新ヒロイン登場。維朱を幸せにすると誓いながら、もう次の女に手を出すのか!と朱雀が怒ってそうだけど、次の強敵を倒す為には仕方ないんです。それに悪いのは学郎じゃない、次々と可愛い女の子を出す作者と、それを求める読者です。つまり私。
 新ヒロインは巨乳の回復術士なお姫様。純粋そうで結構ムッツリ気味で、学郎に一目惚れ。展開が早い(笑)。重婚ありなら全ヒロインを幸せに出来ますね。頑張れ学郎。

ピングポング
 卓球台が割れても、ボールが弾むなら問題無し。現実から逃げ続けた者と、現実から逃げず戦ってきた者とでは勝負にならない。格の違いを見せ付けての勝利、お見事でした。
 いよいよ運営が動き始め、ここから物語は想定外の方向に進むそうです。これまでの展開もかなり想定外だったんですけど、更に上を行くのか。ハードル上げまくるその姿勢、嫌いじゃない。

カエデガミ
 シユウの美しさを評価しつつ、嫌悪するカジ。美しい神怪に何かされたようで、劇団のボスはその神怪らしい。早くも因縁の相手登場で、カジのキャラ掘り下げを進めましたね。美しさに魅入られた者達の狂いっぷりといい、演舞ならぬ炎舞の美しさといい、漫画として勝負を仕掛けてきた様子。この話がターニングポイントになりそう。

エキデンブロス
 副題でタイトル回収。ブロスとは兄弟という意味で、信長と光秀の対決は当初から考えられていた。この2人の戦いで終わりそう…。
 陸上は好きだが走る理由が見出だせない光秀と、みんなのために走る信長。正反対な2人がどんなレースをするのは興味が沸きます。それまでは連載が続きますように。