「多事多忙のすきま」
最近、仕事時間と休む時間を完全にわけ、休日自宅は、仕事は一切しないことにしている。
で、休日自宅で最近、はまっているのは、HULUの動画配信を連続視聴である。
ホビットの冒険三部作、ゲーム・オブ・スローンズのシーズン1から7まで完全視聴するのに1ヶ月近くかかった。
ファンタジーものというのは、どうもお子様向けの感じがして、見る気がしなかったのだが、
ホビットもゲーム・オブ・スローンズも大人向けで、特に後者は架空の歴史大河ドラマの風情で十分楽しめた。
映像もお金掛かっていますね。
先日、上野の美術館で生賴範義展を見に行ったが、ゲーム・オブ・スローンズの世界も生賴氏の油絵タッチが似合う感じがした。
但し、同氏は故人なので、描いてもらうことは不可能であるが。
ゲーム・オブ・スローンズの原作小説も翻訳で出版されているようであるが、けっこう分厚い。最近、大長編小説は、老眼のせいでチャレンジするのがきつい。読んでいない書籍がたくさん本棚に眠っている現状では新しい本を読むのは、ちょっと問題。
ところで、現在、刑事政策という枠組みで国選弁護制度を論述しているが、実は、刑事政策の文献で国選弁護制度を政策論として論じたものは、あまりみない(何か著名なものがあれば、どなたか教えて欲しい)。
最近の刑事政策の教科書の目次(例えば、川出敏裕=金光旭・刑事政策【2012年 成文堂】)をみても、司法的処遇の項目の中に、
国選弁護の項目はない。国家の司法制度の一環にもかかわらず。
国選弁護制度は、もっぱら刑事訴訟法の教科書・文献の中で、解釈論、あるべき刑事弁護論として論じられることはあっても、被疑者・被告人の処遇=権利擁護・社会復帰のサポートと司法コストの負担、制度運用の側面の掘り下げた実証的研究が少ないのではないか。
広く、公的弁護という概念も主張されるが、それを支える経済的基盤、人的資源、質の向上と維持という観点から国選弁護制度の「政策」論も、刑事政策の一環として論じられてよいと思う。
これは、プラス面、マイナス面を含めた刑事弁護制度の多角的検証でもある。
不定期連載なので、完結までに気長におつきあいしていただきたい。