青白い、そしてほのかに朱い。
くすんだ布を透さなければ、薄気味悪ささえ覚えそうだ

暗闇のなかで
私は幾度となく十字架をみた
私は幾度となく隙間をみた
行き過ぎる電光をみた

梟の頷きを聞いた
葉が噂するのを聞いた
雲の寝息を聞いた

夜に魔法が宿っていたあの時から
私は幾度となく旅をした

格子を擦り抜け、引き寄せられるがままに浮いた

緑の拍手と窓際の羨望
もう戻るまい

身体は大気をこすりながら、更に更に高度を増す

踊る枝間に消えていく煌めきはもうすぐ、記憶に埋もれていくだろう

ゆらゆら大地を覆う夜光虫
湿り気を帯びだした空の吐息
纏わり付く風の唾液

目を閉じて瞼に熱を確かめると、塵に姿を変えて凪がれていく

海に泳ぐ星達
優しく触れる波の朗読

大地の
とろける愛液を啜って
私は高く高く溶けていった
はらからとともに


私を呼んでいるのか
快楽を貪る恍惚の喘ぎ

解けた魔法の愛撫の余韻

カーテンを引いた私の眼に映ったものは
暗黒の分身を引き連れた雌猫の
二つの妖艶なる白銀の月だった



DUDE-SG
どうすれば愛を離させないでおけるのだ

悲しみを記したこの文字にすら、もう愛をつなぎとめることはできないというのに…

五官全てで繁栄に酔いしれた栄華は終わりを告げて、私を籠の中に投獄した

外界が見える籠は残酷だ
自らを防衛しうる心を隠すことができない

鳥に生れついたばっかりに、その羽をもがれてしまった

鳥のさえずりへと音を変えた私の愛の言葉は、もうあなたには理解してもらえない

いつまでも鳴きさえずり続ける

飛べなくなった鳥にできることはもうそれしか残されていない

そして鳴き声でしかなくなった


DUDE-SG
びゅうびゅう
カサカサ
じゃりじゃり
ポツポツ
ぐわっががっぐわっ
ボッチュヨワン
ショワッショワ
ジャジズイッズズっ

うー、ブジュアー

ドッドッドっ
ポチョ…ムキン

…キィィィ

そんな帰り道


DUDE-SG