『伊勢音頭恋寝刃』(いせおんどこいのねたば)
そもそも家老のバカぼんぼん(扇雀)が遊女お岸(莟玉)に入れあげた挙句
大事な刀(妖刀・青江下坂あおえしもさか)を質入れしたというのが事件の発端。
「でもね、折紙(鑑定書みたいなもの)はあるから大丈夫♪」て
それもあっさりだまし取られるし・・・もう、ホント、バカ。
で、それを取り返そうと家来が奔走。
挙句、妖刀に操られるかのように大量殺人を犯してしまう・・・
 
というまったくもって不条理なストーリーではある。
ひとことで言うと「アホな上司にふりまわされ人生を棒にふる部下の悲哀物語」
 
まあね、莟玉と梅枝の美しさと言ったら・・・そりゃムリもない・・ておーい爆  笑雷
あと、密書をとりかえそうとする家来のひとり(萬太郎)とちょっとマヌケな敵ふたり組のやりとりがとっても楽しい。
凄惨なラストへのある種清涼剤?
 
ラストは歌舞伎あるあるの「なぬっ?それでまさかのめでたしめでたし??」爆  笑雷雷
 


国立3階席、ガラガラでした。
私は最後列だったのだが、前3列くらい誰もいなくて
そりゃもう快適・・・ておーい
今月は、てこれはあくまでも私の個人的感想ですが
歌舞伎座よりもこっちの方がおもしろいのになー、て。
てかね、ここ最近の歌舞伎座公演、
いくらコロナで仕方ないとは言え、演目短すぎです。ぶった斬りしすぎです。
「ファスト映画」ならぬ、「ファスト歌舞伎」ですか?てくらい。
あとね、ついでと言っちゃあ何ですが
実はうち、歌舞伎好きが高じて、優待目当てで株、持ってるんですよ。
これがコロナ禍のあおりを受けてただいま優待中止となっております。
それも、いくらなんでも長すぎじゃね?て。
一応抽選での招待があるけれど、これがまた、なかなか当たらないのよね。
もう松竹さんてば、いろいろとお願いしますわ、いや、マジでチーンもやもやもやもや
 
 
ロビーに劇中の妖刀「青江下坂(あおえしもさか)」のモデル
「葵紋康継(あおいもんやすつぐ)」が展示中