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今、息子がハマっているのがこのシリーズ。

幼稚園まではあんなに本が大好きだったのに、
図書館や公民館のおはなし会も常連だったのに。

今やマンガ&ゲーム小僧、おっとカードも忘れちゃあ、いけない。

たまにマンガじゃないと思ったら、
「(学校の)読書時間にもって行くのはマンガじゃダメなんだよね」と
その手に持っているのはNARUTOやドラクエの小説版。
確かに注意等は受けてはいないようだが・・いいのか?・・・・先生、ごめんなさい。

ま、思えば私も似たようなもんだったし、しゃあないかぁ・・・

そんな私が本屋さんで見つけた少年探偵団の復刻シリーズ。

江戸川乱歩は中学のときかなり入れ込んで読んだ覚えが。
『人間椅子』なんて、そのあまりの衝撃さに、
今でも古めかしい大きい椅子なんぞ見ると、どうも人が中に入っているように思えて仕方がない。

その内容はどれも、決して明るいものではなく、むしろおどろおどろしかったりするのだが、
なのに、どこかきらびやかな、
なんともいえない幻想的な世界をかもしだしているのが江戸川ワールドではないかと。

これはなんといっても文章が美しいから・・・だと、私は勝手に思っている。

実は当時、少年探偵団シリーズは、ちょっと子どもっぽいような気がして
ほとんど読まなかったのだが、
息子にはちょうどいいかなと思い、試しに一冊購入。

最初はほっておかれたみたいだが、
どうやらあまりにヒマで読み出したらしい。
そしたら止まらなくなったようだ。

「ね、これ、続きも買ってよ」

こちらはゲームやカードと違ってふたつ返事でOKな我が家。
・・・・と言っても、ほとんどが古本屋さん調達なのだが。

という訳で、現在第10巻目に突入。

「お、随分と懐かしいの読んでるじゃないか?」夫が話しかける。
「おもしろいよ、これ。とうさんも読んだの?」と、しばらく話がはずんでいた。


さすが江戸川乱歩。
こんなに時代や世代が違っても、ひきつける『何か』があるらしい。