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まるで『おもちゃ箱』をひっくりかえしたような映画だった。

色も進行もかなりの濃いクチ、しかもめまぐるしいので
受け付けない方もいらっしゃるかもしれないが

ココロを固く閉ざしてひねくれきった、
容貌がまるでサリーちゃんパパの成れの果てのような『くそじじぃ』と、
記憶が1日しか持たなくて、両親がもう死んでしまったことも、殴られたことも忘れてしまう『パコ』
そして、それをとりまく、『ありえねぇだろ~』的な、強烈な登場人物。

しかし、確かに、その『ありえねぇだろ~』という人たちなんだけど
そのどれも、少しずつ、少しずつなのかもしれないが、
私も、確かにどっか片隅で抱えている『思い』の象徴のような気がしないでもない。

「私はずっと、強く強くと生きてきた」
そう話すくそじじぃに、ドクターは優しく「強くなきゃ・・・いけないんでしょうかねぇ?」と答える。

「あの子の前に立つと、自分がたまらなく弱く思える」
「つらいですか?・・それ?」
「それが・・・つらくないんです・・逆にココロが軽くなるんです」

そしてドクターは、これまで泣いたことがないので、止まらない涙をどうしていいかわからないくそじじぃに、
『涙を止める方法』を教えるのだ・・・

と、これ以上は『ネタバレ』になるのでやめておこう。

ドギツイ映像ではあったが
なんだかココロがホコホコするような・・・
世の中、そうそう捨てたもんじゃぁないなぁ・・・というキモチになる、そんな映画だった。


個人的には、小池栄子さんが、とんでもなく『ぶっ飛んで』いて、必見、特に後半『劇』部分。

ぶげげげげぇ~~~