将棋グッズがどんどん増えて行く。
最初は確か、近所のおもちゃ屋閉店セールで買った駒と盤だけだったはずなのに・・・

おそらく今、将棋連盟は『将棋人口増』を狙って、かなりの力を『子ども』に注いでいるに違いない。

いたるところで子供向けの大会やイベントが行われ、
様々なお土産や商品をいただける。
もちろん、しっかり売店コーナーもある。

子どもは、特にうちの息子はそれらのグッズや景品に誠に弱い。

某子ども大会では自由対局で成果に応じて駒型の消しゴムをくれるのだが
それなんてもう少しで対局ができそうだ。
勝ち越すともらえるクリアファイル。
それは「どぉ~んと大きく、湖畔に佇む羽生善治さん」だったりする。
実は私は(なんだ?これ?)だったのだが、
うちの子を始め、皆それはそれは嬉しそうに目をキラキラさせて持っているし、
もらえなかった子はそれはそれは悲しげうらやましげで
とてもじゃないが『ケチ』なんてつけられる状況じゃあなかった記憶がある。

その他、棋譜ノートとか、鉛筆やら筆箱やら本やら。
いつもイベントの帰りは大荷物である。

親としてはホントは『賞状』がほしいところではあるが、
こればっかりはそうは簡単にいくもんじゃないことは私も充分承知している。
それに、ほしいの気持ちは息子だって同じ、いや、きっと親の私以上なのだろうから
その辺はふれずに帰途につく親子である。

本棚の一角には将棋関係の本やマンガ。
『マサルの一手!』は許せるが、『ハチワンダイバー』はどうかと思う。
リビングには将棋のカレンダーが飾られ、いたるところにサイン色紙があったりもする。

息子が将棋をやっている・・
そんな話が遠く遠く流れ、ひょんなつてから頂いた立派な将棋駒と分厚い将棋盤もあるのだ。

「いらないし、使わない」

どうやらこれはちょっとよいものらしいのだが、その趣味のない人にとっては邪魔なだけらしい。
ありがたくいただいたが、ごめんなさい、私は、夫や息子ほどは嬉しくなかった。
大きな声では言えないが、やはりかなりじゃまで手入れも面倒だったりもしてしまうのだ。

ちょっと腹がたつのは、
前にも書いたが私と息子は毎日日めくりカレンダーで詰将棋をしているのだが
「かあさんは初心者だから」
そういって、ペラペラのビニールの将棋盤にプラスチックの駒しか使わせてくれないのだ。

まあ、別にいいけどさ。

と、ここで書いてるのは実は納得していない証拠か。