現在我が家には、温泉旅行のおみやげがあふれている。

ちなみに昨晩のおかずは『アジの干物』、そして今日は『キンメの味噌漬け』だ。
おやつは限定もののキャラメル。
そしておそらく今日の午後、みかんの詰め合わせが届く予定。

干物は実家にも送ったが、とんでもない田舎にも関わらず、昨日には着いたとの電話があった。
いつもながら、日本の宅配システムの素晴らしさには感心してしまう。

てっきり『お礼の電話』だと思っていたら
「お姑さんの具合もよくなくて入院してるのに、家空けて温泉に行ったのか!」
とのお叱りの電話だった。

別にやることはやってるし、ダンナも了解済みだし、
第一ばあちゃんが家にいたら、とてもじゃないが、家を空けることなんぞできないよ・・・

なんて言っても通用しない。
『母親が自分の遊びや実家を優先させるなんて』
そんな古臭い石頭の両親なのである。

こんな時は息子に代わってもらうのが一番なのだが、
あいにく公園に遊びに行っていた。

となるともう、
「はいはい、わかりました」
と流してしまうしかすべはない娘なのである。


そんな事言うと、もう送らないぞ。
なんて、こっちはこっちで夫は「田舎にもなんか送ってやれ」って言うし。
どうしたらいいのだ、私は。

まあ、実家もああは言っても、毎年おみやげを楽しみにしているらしい。
「優しい婿さんでねぇ、このおみやげだって、婿さんが『送ってやれ』って言ってくれるらしいんですよ」
そう何気に自慢しながらいそいそと近所におすそ分けもしているという話だ。
そんでもって、次の電話のときには
「アレ、おいしかったわ~♪ありがとねぇ~、またよろしく頼むわ~」だとか言うんだよ、きっと。
私はこれ以上の『いけしゃあしゃあ』を知らない。

まあ、以前はこれですぐ親子げんかになったりもしたが、
娘も大人になったのだ。

ただ、それでも、
「なぜそこでホメられるのが夫なのか??」
その疑問はぬぐいきれないのだが。