イメージ 1

奇跡のマンモス、リューバちゃんに会ってきた。

近くに用事があって・・・というのは口実である。
この現代社会、実はネットでも済む用件だったのだが、あえて出向いたのだ。

白状しよう、リューバ展がメインだということを。

去年このマンモスの子どもが永久凍土の中から出てきたことはニュースで知っていた。

それは、捜索や発掘でという訳ではなく、
地球温暖化で北極圏の氷がどんどん解け出して、
地元の人が最初はトナカイの死体と思うような状況で見つかったのだ。

左右からつぶれて、ちょっとぺちゃんこ気味になっているのは
長い間凍土に押されていたからだという。
でも、そのうっすらと開きかけた瞳は今にも動き出しそうな、そんな姿だった。

3万7千年・・・・かぁ・・・

朝の3分ですら待てない私には想像もつかない単位である。

幼い頃、科学の本や子どもの雑誌の付録の本とかで
『氷河期の秘密!!』みたいな特集があって、
そこには氷河期以前の世界や、逃げ切れなかったり、遭難してしまった生き物や時に人間も
氷の奥底でまるで生きているかのような姿で凍っているのだ・・
なんて話を、もうワクワクとしながら読んだものだ。

しかし、その本には書いてあったような気がする。

彼らはもう、永久に氷の中で過ごし、
決して見ることはできないのだ・・と。
だから『永久凍土』なのだと。

それなのに、こんなにあっけなく、それも地元の人に見つかってしまうなんて・・

確かに氷の中から出てくるものは、
学術的にはとってもとっても価値のあるものなのだろう。
私だって、小さい頃、本を読んで
「一体どうなっているの?見てみたい!!」そう思ったけど。

でも、やっぱり彼らは『居るべきところに』居るべきだったような気がする。

さすがの能天気な私も、『地球温暖化』について考えてしまった帰り道であった。

息子も連れてくればよかった。