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これも昨日書いたバーバリーのコートと同じくらいの長い付き合いである。

社会人となり、初めて行った海外旅行で買ったものだ。

時はバブル。
海外だと言うのに、一歩店に入ると日本人だらけだった。
とはいえ、いくらなんでもヴィトンである。
当然、全体的にかなりお高め。
それなのに、それなのに、ああそれなのに・・なのである。
店内では、札束やカード、そして日本語が飛び交っていた。

何か記念にひとつ・・・と思える価格帯ではないし、
だからといって、連れの友人のように「これこれのこの形のバッグがほしいの!」との強い意志のもと、
しっかり予算を組んで持ってきたわけではない。

で、目に付いたのが『パスケース』なのであった。

まあ、安いといっても、あくまでその店内で・・・という話で
普段暮らしている生活の中ではそれは『パスケースの適正価格』ではなく、
日本で見かけたとしても、ちょっと買えないなぁという・・・そんな値段だった。

しかしそこは海外旅行の気の迷いか、
「アンタ、『私は買わない』って言ってたじゃない!」との連れの言葉も聞き流し
衝動買いしてしまったのである。

それからずっと、私の免許証はそのパスケースに入っている。

まあ、免許証なのでそれほど出し入れする訳ではないのもあって
そう古ぼけることもなく、今でも充分その義務を果たしてくれている。

こういった高価なブランド品の類、
人生の節目節目で、自分の身の丈でぽつりぽつりと買って行く・・
それもいいんじゃないか・・・と、私は思っている。