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コミック本である。(全8巻)

古本屋に売ろうと年末に取り分けていたのだが
昨晩ついつい読み始めたら止まらなくなってしまった・・・・

・・・・本日やや寝不足である。

これは前に映画で見て大号泣。
その勢いで買い揃えたものだ。
(その後ドラマにもなったが、それは見ていない)

これは古来日本に伝わる、相手の心が読める妖怪サトリならぬ
自分の思いがすべて周囲の人に伝わってしまうと言う特殊能力を持ってしまった『サトラレ』の物語だ。
もちろん自分がサトラレなんてわかったら精神的に彼ら(彼女ら)は壊れてしまうし、
そのかわりといっては何だが、大変な知能や身体能力が備わっているので
国家をあげて保護している・・という設定だ。

映画でも充分感動したのだが
これに関しては原作のマンガの方がずっとずっと深い。

自分の秘めた思いが回りに知れ渡る・・・・
考えてみれば、これほど恐ろしい話はあるまい。
邪念と妄想だらけの私である。
代わりにどんな能力があっても、名声が得られたとしても、とてもじゃないが、耐えられない。


マンガでは、そんなサトラレ達と、それをとりまく様々な人間模様・・
愛だったりエゴだったり打算だったり友情だったり・・・

それが『泣かせる』のだ。
といっても、ただただ悲劇的ではなく、笑いどころもあり
そして何よりどのエピソードの終わりにも『救い』があるというのがまたよいではないか。

我が子や愛する人がサトラレだったとき、苦しみながら、それでも親や恋人は
「この子はただ、『声の大きな正直者』なんです」
そうやってその人ををそのまんま、まんま受け入れるのだ。

とまあ、他にもエピソード満載なのである。

とりあえず、処分するのはやめにした。


こうしてモノはいつまでも減らないのである。