いいんじゃないかということで『キムチ鍋』にしてみた。

そういえば、我が家に辛いものが食卓にのることはまれである。
夫はキムチが好きなのだが
ばあちゃんや息子はそのにおいすら嫌がるので
そっと小さく自分のエリアに置いて食べているのだが、その姿はちょっと不憫である。

ど~ん!!とテーブル中央に置いてみた♪
それも鶏ガラベースにかくし味はしょうゆとごま油。
キムチのランクもちょっと奮発してみた。

「かなり『辛く』ないか?」

ああ、『愛』より先に『辛』を感じてしまったようだ。
それともこれは、結婚生活、甘いだけではなく辛いものだという天の啓示か?

どちらにしろ、ちょっと『やり過ぎて』しまったようである。
少し前、友人の相談に
「なんでも『ほどほど』ってもんをわきまえなきゃ」
そうエラそうに助言した私のはずなのに。

「でもうまいよ」
そういって夫は食べてくれたが、
「でも」とはなんだ、「でも」とは。

まあよい、確かに我ながら美味ではあったし。夫以上に私が食べたような気がする。
本当にとってもとっても『辛かった』ので、夫婦でフーフー(駄じゃれではない)言いながらの夕食であった。

それは『甘いひととき』というヤツとはあまりにもかけ離れていたのが心残りでは、ある。