映画館で映画を観るのが好き。
学生の頃は、それこそ毎週のように観ていたっけ。
さすがに今はムリ、そうかといってどうも家でレンタルして・・というのも気が進まず。
ただ、近くに最近流行りの『シネコン』ができて、月に一度くらいは観ている。

本でも何でもそうなのだが、私は特にジャンルにはこだわらない。
といっても、私の中には漠然とではあるのだが、
『琴線にふれる』とでもいうのだろうか?一応流れはあると思うのだが
よく『一貫性がない』といわれる。

邦画のマイベストは『砂の器』、洋画は『ひまわり』
もう何度も観た。
最近だと『フライ・ダディ・フライ』か。
岡田准一と堤慎一の。

『砂の器』はとっても悲しい。
何年か前に、テレビドラマでリメイクしたが、
それは様々な『大人の事情』なのだろう
『ハンセン氏病』が『親の起こした殺人事件』となり、『戦争、原爆』が『災害』?と
背景の要因が変えられていた。

悲劇的なことであるのは違いないのだけど
映画や原作の、『人間の力ではどうしようもない、とてつもないものに押しつぶされる感』という
どうしようもない無力感(そこがまさしく『砂の器』なのであろうが)の迫力が違うのだ。

主人公は野心があったというが、
本当は、もっともっと平凡な、穏やかな、いわゆる『フツーのシアワセ』を求めていただけなんじゃないだろうか?
でも、悲しいかな、ものすごい不幸があった分、ものすごい才能とか、名声が人生に用意されてて

私は、シアワセもそこそこでいいから、
あんまりものすごい不幸はいらないですぅ・・
そんな軟弱な感想を抱いてしまうのであります。