『長崎の鐘』は、永井隆医学博士の随筆のタイトルである。
長崎原爆の折、博士は自らも被爆しながら救護にあたり、
その経験を書き残した。
この曲は、その随筆を題材としたものである。
これはとにかく、逸話の多い一曲である。
原爆投下をやったアメリカGHQが、永井博士の随筆を発禁にし、
日本軍の戦争犯罪記録とセットなら出版してもよい、と条件をつけたとか――。
作詞のサトウ・ハチローさんの弟さんも被爆していたとか、
これを歌った藤山一郎先生は、高熱の体調不良を圧し、
気迫のレコーディングを強行したとか
テーマがテーマであるだけに、政治的にも心情的にも、
様々と重く複雑な経緯があり、それをそのまま整理するだけですら、
どういう傑作、いかなる大作小説にも勝る、
意味深長な、人間の物語になるかと思う。
ちなみに、この音源の歌唱の最後の
新しき 朝の光のさしそむる
荒れ野に響け 長崎の鐘
との言葉は、永井博士が、
藤山一郎先生の歌唱に感激し、
病床で詠じた短歌を付け足したもの。
時代と歴史、様々の人の心を背負った名曲である。
たぶん、これが藤山一郎先生の最高の歌唱かと思う。
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