歌いたいけど歌えない歌がいくつもあるけど

その理由はいろいろで

いろいろのひとつに

「穴埋め問題が埋まらない」っていうのがある。

 

埋まらないとスカスカになる。

音符をそのままトレースしても

まったくつまらない歌、

歌唱力がそのまま丸見えになっちゃう歌。

 

たとえ中身がスカスカでも

立派なハリボテを構築できる「技術」歌唱力を

持ってる人はハリボテでも魅せることができる。

 

だが、私にはそんなものこれっぽっちもないので

自分なりの「中身」が埋まらないと

怖くて口が動かない。

 

歌うよりどころになるもの…

それを探しながら

ずっと怖れていた歌

Georgia on my mind

 

つまり私のジョージアが見つからなかったのだ。

自販機には売るほど並んでるのに だ!

Georgia off my mind なのだ。

 

なのにその曲を今度のライブで歌うことに決めちゃって

無理矢理歌うことにしちゃった。

 

なぜか

今度のライブは母を招いた。

最初で最後になる可能性が高いので

少しでも楽しんでもらえるよう

母でも知っているであろうものを選曲したのだ。

 

こうでもしないとずっとウジウジ歌えないし

ある意味セルフSMプレイとも言える。

 

しかしyoutubeで山盛りたくさん聞いても埋まらない。

もう今週末なのに

にっちもさっちもどうにもブル中野で

先週友達にそんなことを愚痴っていたら

彼はもともとR&Bの人なので

レイ・チャールズに戻るようアドバイスをくれた。

一般的日本人であるところの私にとって

やはりこの曲のオリジンはレイなのだ。

つまんなくて結構。

TVCMがインプリンティングされているのだよ。

 

やたらとフェイクしまくってたり

ゴスペってるものが多い中

レイの歌だけはダイレクトに入ってくる。

しかしレイをいくらまねてもやはり中身がスカスカのままなのだ。

 

彼とのおしゃべりの中で

「私が歌い始めたのは自分の声が嫌いだから。
自分の中で一番の歌い手は今でも父で、

父が十八番の木曽節を歌いだすと

目の前に青空が広がるような気がした」と

しゃべっていて、その時は気付かなかったけれど

翌朝目が覚めてわかった。

 

数年前に亡くなった父こそが私のジョージアなのだ。

「A song of you」 は、「木曽節」なのだ(笑)

 

そう思ったら今度は泣けて歌えなくなった。

 

しかしこれで穴埋め問題は回答できた。

やっと観客席から向こう側に行けた。

後はマイクを握るまでにどれだけ

自分の中で温められるか…。

 

(;・∀・)(;・∀・)(;・∀・)(;・∀・)

…昨夜、初めて人前で歌った(-_-;)

今は歌えただけでよしとしよう

…て、ダメじゃん!あと4日ぞ!

(;・∀・)(;・∀・)(;・∀・)(;・∀・)

 

そしてこんなにいろいろ悩んで歌うのに

母が「知らん歌ばっかだった」と

のたまう可能性はそれほど低くない。

 

ええ、そういうお人なんですよ、我が母は。

とりあえずGeorgia が、やっとこさon my mindです。