今回は、いろいろ試してみたいことがあったので
カマイユしてから背景に地塗りを施した。

田園風景って、ともするとどこもかしこも同じ緑にしてしまいがちで
(最初はちゃんと作り分けてた色が知らないうちに
 パレット上でまざくりまくってる…)orL
結果のっぺりした単調な緑になってしまうことが多い。
(私に限ってのことですけど)

だから、今回は地塗りでちょっとマチエールを複雑にしてみた。
本当は3回ぐらい地塗りを繰り返してもっと複雑にしたかったんだけど
オイルが変質したのか、いつまで待っても指触乾燥ならず、
されども締めきりは迫るわで
しかたなく1回の地塗りのみで再スタート。

とりあえずの固有色を乗せてみた。



地塗りが思ったよりかんりイイカンジの効果を生んでることに気付いた。





次からはやはり地塗りに力を入れよう。
今までは絵の具も油もケチりまくって
完成してもキャンバスの布目がわかるレベルの薄塗りだったんだけどさ。
偶然の種蒔きみたいでおもしろいね。



デッサンの狂いが目に付くようになって来たんで
次は修正作業と、部分的にはグラッシーに掛かろう。



そもそもカマイユしてから2年半放置してたんだけど。この絵。

今回のグループ展の話がなければ
そのまま永久に放置されてたかもしれない勢いだよ。
どーなの、それって!!!

その話のお陰もあるけれど
実はのその少し前からエンジンは温まってたんだよね。

それはひとえに「かくかくしかじか」のお陰。
日高先生のお陰で私の長年の迷いが消えたのだ。

日高先生、ありがとう。そして東村アキコ先生、ありがとう。




でも、実はこれより遥かに放置されっぱななヤツがあるんだよね。
しかもF20号…
完璧に下塗りだけで止まってる。30年以上…。

それについてはまた後日。