今年2つ目の仕事が入ってきた。

配管を絞るレジューサー(250mm→200mm)とフランジとの溶接。

仕様を聞いて、図面を起こすところからのお仕事。

 

レジューサーは既存品でT=4.0、フランジはT=6.0なんだと。

うーん、ほとんど1㎜以下の薄物しかやっていないので作れるかなぁ・・・。

 

● 図面を書く

完成品をイメージして図面を書く。

ただ書くんじゃない、作る手順や溶接のしやすさを考えて図面を書くのだ。

取付相手の穴位置情報が届かず、図面が仕上がったが受注1週間後。

毎回だけど「仕様の授受」がスムーズにいかななぁ。

図面できました。

うーん、

・溶接時のフランジの変形が心配

・溶接時は100A以上だなぁ

・溶接棒はφ1.6でしょ

 

フランジを近所の鉄工場に、レジューサーをモノタロウに手配する。

 

● 作業開始

重ねるとこんな感じ。

意外に大きく重い。

まずは仮付け。

ここはアークを長めに当てて、棒をグィと押し込んでしっかり溶接。


裏ガスを入れ、溶接ひずみを意識しつつ、冷やしながら、5㎝づつ溶接。

ローリングができないので、手パルス溶接。

あー進まない・・・

でも、手パルス溶接なので母材の入熱は最小限。

歪は少ないのだ。

濡れタオルで冷却中

あー大変。

片側1日で2日かけて完成。

酸洗いして、水洗し、乾かすと

まだまだ修行が足りません・・・

もう一層溶接したいところだけど、一層溶接で承認を取っているのでここまで。

 

クランプで抑えたフランジは、少々反り返ってしまったので、樹脂ハンマーで修正。

ぶっ叩いて、どんなことになるのかと思ったけど、1㎜以下に修正できた。

あー疲れた。

 

● 学習効果はすごい

久々の厚物(とはいえ4㎜-6㎜だけど)なので溶接のコツを見つけるのに一苦労。

初日と二日目では仕上がりが全然違う。

初日はビードの乱れが甚だしいのだ。

 

1日経験した事で仕上がりが全く変わることから「日々のトレーニング」が如何に大切なのか良くわかる。

師匠からは「少しでもいいから、毎日溶接すべし!」と言われた。

全くそうだわ。

 

ほんじゃ、セローのチェーンテンショナーを作ろうかな。

 

おしまい