71500km
強めにブレーキをかけるとリアを右に振ったり、ロックが早かったり・・・
ブレーキ自体の効きも「旧車ってこんだけーっ?」ちゅう感じ。
いろいろ調べて「Pバルブ」の異常と見立てた。
素人の見立てだけじゃ心配なので、整備資格を持つ知人のY氏に相談。

「Pバルブ? そんなの壊れる事ほとんど無いよ。」
と117に乗り込んで、ブレーキ操作。
「こりゃエア入っているナー。まず、マスターシリンダちゃんとやったの?」
ブレーキ液の錆色が取れない と言うと
「マスターのオーバーホールしなさい!」

と、言う事でPバルブ修理からマスターシリンダーオーバーホールとなった。
実は、マスター周りは手を加えていなかったのだ。
車検通過レベルの効きだったのと、車のブレーキは経験不足などもあり・・・。
部品入手と準備
パーツは「5-87520023-1」、ブログの情報だと8000円ぐらいの模様。
近所のいすゞに注文
「papaさまですね。いつもありがとうございます。
以前購入した客である事を覚えているんだと…好印象!
「明日入荷できます。金額は税込みで12150円です。」
えーっ!!
と、思いながらも、純正チョイスしかない事、好印象だった事で注文。

次は工具の入手
フレアナットの痛みが激しいので、フレアナットレンチを購入。KTC10-12mm2138円。
更に、リジットラック。二個しか持っていないので追加。安物の2116円
ブレーキ液の吸出し用にポリエチ製の洗浄瓶 248円。
結構散在・・・。

マスターシリンダーリペアパーツをチェック
イメージ 1
ここを交換。
作業開始
ブレーキを弄るのに天気が悪い。
なんちゅう事でしょうか、ここ毎週末天気が最悪。
②ガレージに117を格納して作業。
広大なスペースのはずが、小柄な117でもぎゅうぎゅう詰め。
でも、雨風を凌いで、音楽を聴きながら整備が出来るのは天国。
苦労して作った甲斐が有る。
イメージ 2
③ストレーナーは錆の沈殿物でどろどろ。
これでも、半年前にフルードを交換したんだけど・・。
フレアナットレンチを使う前にスパナを当ててみる。
トルクが逃げる感じがするので、即フレアナットレンチに交代。
さすが専用工具、さすがKTC、トルクが逃げずにナットに伝わる感じ。
買ってよかった。
④シリンダーを外すとマスターバックが表れる。
接合面は、フルードが漏れて・・・・と思ったが実に綺麗。
最悪はマスターバックの分解も考えていたので良かった。
分解作業
①車体側の錆び対策。
通常の塗料じゃフルードにやられてしまう。
なんか良いのは無いかっ?燐酸処理も考えたのだが、ガレージ再建で一部の工具/薬品が行方不明。
他には方法は・・・、錆チェンジャー。
確かタンニンよる錆置換/黒錆による防錆だったはず。失敗したらペイントを塗れば良いだけなので「錆チェンジャ」を塗る。
②取り出したマスターシリンダー 錆だらけ。
車のマスターって鋳鉄なんですね。だから錆びるんだ。
アルミ製のバイクしか知らないので「赤いブレーキフルード」がピンと来なかった。
イメージ 3
③あー恥かしい。タンクの底はスラッジでどろどろ。
④幸いな事にシリンダー内は綺麗。段つき無し、一部当たりの強い部分があったので、1500番の紙やすりを当てておいた。

磨き作業
①金属部分
金属タワシで外観をきれいにしする。
錆チェンジャーを塗布。気温が低いのでさっぱり反応が進まないし乾かない。100wの白熱灯を照射!
乾燥後、ピストン交換。
メタルラバーをたっぷり吹き付けて慎重に挿入。
サイドのロックボルトを締めて、ピストン押し込んで、スナップリングセット…
②タンク
キッチンタワシで磨き、パーツクリーナーで洗い、研磨剤で磨き・・・、シリンダー本体に組み合わせると…なんとかここまで来ました。
イメージ 4
③タンク内も綺麗!ストレーナーも綺麗にしました。
エア抜き
先日、水槽に使う逆流防止弁を購入したのに見つからない。
またワイフを呼んで来るしかない。
リア左、リア右、フロント左、フロント右 で作業。
なんと、フロント左のブリーザーが詰って出てこない。
キャップが付いていなかったので、ブリーザー内部が錆びたのだ。
こー成るとは聞いてはいたが、こーなるんだ。
ブレーザーを外して、針で突いて、パーツクリーナーを通してキャリパにセット。
右も同様。
リア左のエア抜きに不安が残るが、それ以外は綺麗に抜けたみたい。
足応えもしっかりしている。
えーっ!
折角リジッドラックに上げたので、オイルも換えちゃおう。
そうだ、ヘッドのオイルにじみが酷いので、液体ガスケット塗っちゃおう。
と、ヘッドカバーを開けたところ。
えーっ!
カムシャフトのオイル漬け!
ヘッドに回ったオイルって、カムチェーン側に落ちていくんでしょ!
溜まっているのなんて見たこと無~い!

to be continued!