今日、美容院へ行く予約を取った。
2か月ぶりに、髪を切ってもらえる。
いつもなら毎月必ず行っていたのだから、2か月分伸び、膨らんだと思うと、髪の毛周りも非常事態なのだろう。
それを実感するのはきっと、すべてが終わった後、出来上がりの自分、そして床に落ちた髪を見たときだと思う。
それは、目に見える「時間」。
なんだかいつになく楽しみに思えてきた。

いつかブログでも書いたが、地元の美容院に通っている。
だからほぼ必ず、帰省とセットなのだ。
ということは、毎月帰省をしていたところ、それ自体も2か月ぶり。

この間、美容院からはさすがに「おーい、来ないんか?」とLINEが来ることはないが、実家からは来る。
一応県内の移動で、距離も、誰に聞いても「遠いね」なんて言われない。
だから地元に帰れなくもなかったのかもしれないが、なかなか律儀に自粛を通してきているなぁと思う。ともすると自分に対して「頑固」とか「意地」とか思ってしまうほどに。

一つは、帰省のためには利用者の多い電車に乗らないといけないことがあった。
電車の車内感染は自分の中でシビアに思うところがあるため、頑固に帰省を我慢するに足る理由だったと思う。

でも多分、意地になって帰省を自粛する最大の理由は、「こんなこと、今しかできないから」があるように思う。
いつものペースを崩して2か月ぶりに帰省&髪を切るなんて、平常時ではあり得ない。し、そんな発想すら出てこないはず。
仕方ないこととは言え、今しかできないことがあるならば、思いきってそっちに乗っかるほうが良い経験になると思うのだ。
(ちょっとお遊びっぽく言っているかもしれないが、自分に対してのみそう思っています。)

これだけ物も情報も溢れた時代、あ、と思ったタイミングで得ようとしなければ、たちどころに埋もれてしまってもうそれきりになる。
この自粛も、(できるものに関しては)いっそ思いっきり自粛する方が得られるものが多いと思った。必要最小限の自粛をしながら、平常時に近づけようと画策することよりも。

特に美容師さんとは、2か月ぶりの会話になる。
話すのがとても楽しみだ。
「しばしの別れは次に会うときの楽しみをくれるもの」と思っているが、まさにそれ。
実家とは、時々メッセージのやり取りはあるから、さほど久しぶり感はないかもしれない……。

おかげさまで2か月伸び放題だった髪の毛、しっかり長くなってしまったから、逆にそれを活かしたスタイルをお願いしてみようか。
いくらでもポジティブに捉えられる切り替えポイントに、今立っている感。

わーわー言うとりますが、この後、懸念していた電車に乗って帰省するのだ。
「気を緩めないように」
自分から自分に言っておこう。承知しました。