今日のブログは久々に定時後の職場より、愛をこめて。
ここは陽当たりの素晴らしく良い環境だから、必然的に拓けた窓に囲まれている。
日も暮れると、丘の上に無数の明かりがきれいに並び、あぁあそこにマンションがたくさん建っているのだったと思い出す。
高架を東西に走るJRも、よく見える。ここから見えるそれは、ちょうど最寄りの駅に向かって減速しているところだから、乗客の様子もよく見えて、ちょっと気をつけて目で追えば、窓枠の間の2〜3秒ではあるが、誰か一人を注目することさえ可能かもしれない。
逆から見れば、この部屋だけぽつんと明かりが点いているのだろう。それはきっと、ひどく目立っているかもしれない。
生きていると、悪目立ちして恥ずかしい思いをすることはある。一方で、実は目立ってしまっているがそれに気がついていないケースもきっとたくさんあるのだろうなぁ。
自分で気がついていないならば、たいていのことは何が起こっていようが問題ではない。迷惑さえかけていなければの話。

さて今日はもうどうやらブログはこんな調子らしい。何か書いているようで、何も書いていない。
ただ、久しぶりに「ここ」で書き物をすることで、場所が変われば思考もちょっとだけ変わることを再確認した。自室やそこらのカフェでは、今日みたいな書き出しにはまずならないはずだから。
うっかり人が来て、「何してるん?」などと聞かれたらどう答えようか。「この前見た映画のかんそうをまとめている」ならぎりぎり言えるかもしれない。「今日あったエピソードを書き残してるねん」も、良い。
でも、今日のこれは何だろう。
ここから見えるものをそのまま文字にシテイマス?
そこから派生して、人間の真理に迫ろうとシテイマス?
「は?」である。「は?」であろう。

けれど、なんだかちょっとだけ楽しいと感じている自分がいる。ひょっとしたら、このままいくらでも書き続けられそうな気さえする。
ほら今、上空を横切る飛行機の轟音が聞こえている。飛行が低く思えたのは、やはりここから悪天候になるからかなぁ。

さてこんな愚にもつかぬことを書き連ねていて楽しいと、気力が回復してきたような気分である。
ちょっとあともうひと仕事できそうな気分であり、幸運なことにここは職場である。あと30分くらい真面目に働こう、働きたい、と思えてきて、嬉しいことにあと30分くらいなら、まだ「早く帰れよ」という目で見られない(と思う)。

ここから遡って考えると、気力が回復してきた、ということは、さっきまでは疲れを感じていたことになる。
認識できていない疲れ。それが、この「駄ブログ」によってあぶり出せたことになり、ひょっとするとちょっとした名医かもしれない。
ただ、そこで即座に退勤し休養に向かわず、「もうひと仕事」と考えてしまうあたりに、今日の働き方の闇が見える。

休むことは大切である。けれど、多分今は働き盛り。「やるぞ」という気分にあるのなら、そこは頑張ってもよいのではないか。
見つけなくてもいい「疲れ」を見つけ出してしまったとも言えるし、今一度発奮させてくれるものになった、とも言える。
とにかく、無駄で仕方がないこのブログが、この後の活動を一つ生んだのである。
30分、仕事に戻ります。