明日は彼の四十九日。
御参りも何もさせて貰えないので、1人心の中で彼に話しかけます。
どうしてもっと待っててくれなかったのか。
最期の時枕元に立つだけの気力しか無かったのか。
あの世に行ったら大好きだった恩師に叱られて来い!
たまに戻ってきて枕元に立って話しかけに来て欲しいぞ。
四十九日が来てもいまだに悲しさから解き放されていない事を彼は喜ばないことは分かっている。
自分のお母さんにも言っていない事を私は知っている。
今あの家にはお母さんしか居ないが、あれを処分しないで逝ってしまった事を悔やむが良い。
まだ元気なうちに手伝ったのに。
色々やり残した事いっぱいあり過ぎて、それを思い返す度に胸を痛める。
バイクも私が乗ればいいって言ってたのにそれもしないまま逝ったから、お母さんに処分されてしまったよ。愛着のある乗れなくなってもずっとガレージに置いていたあのバイク。
レーサーだった彼が逝ってしまった後長距離ツーリングが嫌いと言っていた。レースで走る距離の方がツーリングよりずっと長い時間走っているのにね。だからあのバイクで行ったことの無い景色を見せてあげたかったのに、それすら許して貰えなかった。
逝ってしまった彼よりもお母さんに嫌われてしまったことの方が胸を痛める。
母子の大事な時間を取ってしまった結果になってしまった。初めはお母さんと看取りの為に少しでも楽しい事をして元気付けようと考えてただけだったのに、ただただ邪魔な存在だけでしか無かった。
1人で抱え込まないように重い荷物を少しでも共に持てたらと言うだけだったのに、ただの邪魔者でしか無かっただけなんて。
自分のしてきた事を責めるしか無い。
要らぬお世話だったのだから。
閉ざした心はもう開いてくれない。
ただ、若い頃入り浸りだったうちの姉とはやり取りしているらしい。
もうそれで良いか。
私のつけ入る隙は無い。
彼とはお互い自死はしない協定をしていたので、後を追う様な真似はしない。
でも出来るだけ早目に迎えに来て欲しい。
今の思いはそれだけ。
腑抜け状態にしか見えないだろうが、一日でも長く生きたかった彼の分まで生きるしか私に残された使命は無い。
歳も歳だし人生の半分はとっくに折り返して居るから、あの世で私の愚痴を聞くのを待ってろよ!