このリブログした記事を覚えておられる方や、あ〜 そう言えばそんな記事もあったな。と思い出した方もおられると思います。
当時、オーナーさんの「出先や途中でトラブルが無く、安心してお出かけしたい」という思いから、あれこれ策を考えてたところ後期のSS900ieと基本的な部分は変わってないからインジェクション化出来るんじゃない?という軽いノリと安易な発想から、じゃあやってみますか!と言う事になりまして。
当時集めたのは
・SS900ie(~2002)のメインハーネス
何故2002年モデルまでかと言うと、2003モデルからスピードとタコメーターが基盤で一体型になったデジタルメーターになったため、メーターの雰囲気はオリジナルのままが良いと言うことで、こちらをチョイス。
2002までのモデル
2003モデル以降。
あとは、
・同年式のECU
・インジェクションスロットルボディ
・フューエルポンプ
・インテークマニホールド(900ie)
など。これらを用意して作業取り掛かり。
何はともあれ、スロットルボディを収めなければ次に進まないので、タンク外して、エアボックス、キャブレターを外して、マニホールドも外して、用意したインテークマニホールドを仮組みして、スロットルボディを当てがってみた。
当てがってみたところ、ボディをどちらの向きにしてもフレームに干渉する。
フレームはパイプですが、当たる部分のその全て切り落とすと言うよりは半分カットして蓋をすれば(鉄板用意して溶接し直す)いけそうだけど、フレーム切るのはちょっと抵抗あるなあ。 と思いながらマニホールドを加工して位置をずらせば干渉しないかも?
などなど考えていたところ、オーナーさんから「実はインジェクションモデルのバイクを手に入れる事になった」と連絡を受け一旦このインジェクション化のプロジェクトは白紙となりました。
とは言っても、このキャブレターのままだと不安なので後期モデルのキャブレターかFCRかTMRを付けたいと。
そこで後期の900SSかモンスターのインテークマニホールドを用意する事に。
いろいろ調べてみると、当時マニホールドをカットして溶接し直してそのインテークマニホールドを売っていたみたい。それ使ってFCRやTMRをつけてたらしい。
なるほどな。
インテークマニホールドを加工するのは良いけど、エンジンの負圧で吸い出される霧化されたガソリンのエアフローを考えるとキャブレターから燃焼室までの部分は下手に手を加えたくないなと。
キャブレターはミクニのTDMRをチョイス。
そこでSSやモンスターのインテークマニホールドを加工せずにそのままエンジンに固定してキャブレターをはめてみたらキレイに収まるけど、ファンネルかエアフィルタをつけたらバッテリー側のフレームに干渉する。
んー。
フレームに干渉と言っても、バッテリーケースのステーなのでこれが無くなってもバッテリーケースに問題なさそうなのとハンドリングや剛性や強度にも影響ない。
白丸のステー。
「ちょっとバッテリーケースのステーをカットするねー」とオーナーに伝えてカット。
実はこのバイクのフレームは塗り直したんですね。上の写真は塗装前です。
なのでカットした面は残ってる塗料で補修ペイント。
吹き返しを考慮してアルミ板でバッテリー方向に飛ばないように防波堤。
四角い箱はエアクリーナーボックスが無くなったので、オイルキャッチタンクを取り付け。
一応オイルミストは吸わせるようにひとまずタイラップで固定。
アクセルはアクティブ社の汎用ハイスロットルキットのタイプ3をチョイス。
グリップはホンダ純正の通称「ロッシグリップ」
このアクティブ
のハイスロットルキットはそれぞれリペア部品が設定してあるので、単品でそれぞれ選べるし、アクセルパイプの回度が好みで選べる。
ボディはタイプ3のブラック
アクセルパイプは32Φか36Φだったかな。
ワイヤーは確か700mm。
あとはキャブセットを煮詰めていけば楽しいマシンの出来上がり。
で、現在はと言うと、クラッチからのフルード漏れをどうしようかと相談中
1991年までだったか記憶が曖昧ですが、クラッチカバーにクラッチレリーズピストンが組まれていました。
カバーの裏はこんな感じに。
1度シールとピストンを交換してますが、ケース内部の清掃などやってますがシールがOリングタイプのせいなのか、数年経ってまたオイル漏れをおこしました。
このクラッチカバーは既に廃盤。
で、オーナーさんといろいろ話し合いの結果、このクラッチシステムを後期型のシステムに変更しようかと。
左にクラッチレリーズを組んで、このクラッチもバケットとディスクごっそり交換。
あとはエンジン内部のミッションも変えないといけません。
さて、このクラッチプロジェクトが始まればまた記事にしていきたいと思います。