リフレッシュ作業 | デュアルモーターサイクル

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出雲市のデュアルモーターサイクルのブログ。
鈴鹿8耐、全日本ロードレース、team T2y メカニック経験者

最新バイクの次はぐーーーんと30年くらいさかのぼりますよ。
メンテナンスでお預かりのVT250スパーダ

懐かしい!なんて方も多いのではないでしょうか。
年代物の車両をお預かりしたらひとまず当時の時代背景とかを調べたりするのも新しい発見があったりして楽しいんです。

このVT250スパーダが発売されたのが1988年。
「イタリアンVツインスポーツ」として発売されたものの、 出る時代を間違えてしまったと言われたかわいそうな車両。

当時、世界初の一体成型アルミ鋳造フレームを採用してスポーツの名に恥じない軽量化を手に入れたとか。
で、このスパーダをデザインした人とホンダで、どう宣伝しようか?と話しの中で「イタリアンスポーツだからセナがいいですね!」
と冗談で言ったらホンダ側が真に受けて本当にイタリアまでスパーダ持ってイタリアに行ったんだとか。

さすがバブル時代ですねー。コストかかってます。
当時のセナはマクラーレンホンダに乗ってましたし、バイク好きでも有名でしたもんね。

そんなVT250スパーダのフルメンテです。

それではしっかり作業したいと思います。

きてますねー。フォークは次回でまずはキャブレターから。

こうして見ると海で取れたての牡蠣みたいだな。
あー ウェットブラスト当てたい!

年式物のキャブレター外す場合はインシュレーターの新品が入手可能かの確認は必要ですよ。
エンジンが掛かったとしてもこれじゃあ二次空気吸って調子悪いが決定です。

割れて硬くなってます。

まずはフロート側から。ちなみにパッキンセットがホンダで入手出来ました。 
フロート室が緑になってますね、ガソリンが腐って付着してます。
ジェット類も真鍮色とは程遠い。
スロットルバタフライも汚れてます。

フロート側の次は負圧バルブの方。

負圧バルブ(バキュームピストン)に刺してあるジェットニードルもしっかり腐ったガソリンが付着してます。



エアカットバルブのここも外しますよ。


ここのスプリングは強めなので上の写真のように押さえながスクリューを外さないと、どっかに飛んでいくかネジ山痛めたりするので慎重に。
必ず小さいO-リングがあります。

エアスクリューもはずす前に、全閉から何回転戻しか? を確認してから緩めます。
とは言っても最後はエンジン掛けて微調整するので参考程度です。


フロート室にフロート置いてワコーズのエンジンコンディショナーでつけ置き洗い。

つづく。