中学一年の時に母親に誕生日プレゼントとしてもらった
ディズニーのCD。
自分で「これがいい」とリクエストして買ってもらってから数年間LPでもないのに擦り切れるほど聴いた。ラジカセはもちろん駄目にしてCDも外部から傷つけてないのに音がとんでしまうという。
当時まだ公開前だったターザン以前のディズニーの名曲50曲を二枚組で全部収録したまさにベスト版である。
ディズニーは数々のベスト版を出しているけど、表紙のシンプルかつ豪華なつくり、歌詞カードは英語だけシンプルにかいてあるに留めてあり曲の選択、順番からいって、これに勝るディズニーCDはなしだと思う。
なぜかわからないけど、私はむさぼるようにこのCDを聴いたのだ。
一枚目。比較的現代のディズニーの名曲が収められている。
89年のリトルマーメイド以降のもの。
二枚目が、古い名曲が多い。
白雪姫とか三匹のこぶたとかどこかで聴いたことあるものばかり。
ちなみに私のCDの聴き方は、すごい。
まず、この時点ではあまりこのCDに収められた映画を観ていない。
ヘラクレスとかムーランとか、まったくの無知であった。(観てても話忘れてたり)
だから勝手に、特に話が不明の映画の曲の場合は、
曲にあった物語を妄想するのだ。
曲を聴いて、妄想。快感。繰り返し。
これは男子のオナニーとなんら変わりない。あ、年頃も同じですねぇ。
このあと、映画を観て「こんな子どもくさい話なのか・・」「こんな名曲を、こんな使い方するんだ・・」
とがっかりしたりもする。
ちなみにアラジンとかライオンキングとか、すでに知っている物語は勝手に舞台化する。
ライオンキングなんて、曲を聴くともはや劇団四季の演出より真実演出バージョンのが頭に浮かぶ(笑)
あ、でも四季(がつくったんじゃないけどw)のライオンキングの、演出方法も大好きなんだけどね。
私は小学生の頃から大のディズニーファンであった。
今でも覚えてるけど、小学校4年の頃ブラウン管からV6の三宅くんが東京ディズニーランドを紹介していた番組がきっかけである。夢があって魔法があって、その映像に魅了された。
「ディズニーって素敵♪」
そして、アラジンとの出会い。
アラジンのビデオも何百回観た事か。多分全部台詞言えると思う。
ちなみに宝塚にはまった時、エリザベートにはまった時、池田理代子の漫画にはまった時、
ジーザスクライストスーパースター(四季)を初めて観た時、ライオンキングを観た時、
すべて記憶している。それだけこっち系(笑)のおとぎ話のような夢の世界は私に衝撃だったのだ。
アラジンといえば言わずと知れた超名曲「A Whole New World」大好き♪
もちろん、このCDに収められている。やっぱりこれは今でもよく聴くのだ。
I'll Make a Man Out of You(ムーラン)
とても力強くてかっこいい。
Go the Distance(ヘラクレス)
すべての曲で一番好きなもの。
God Help the Outcasts(ノートルダムの鐘)
カーニバルのバカ騒ぎな感じがいい。
ちなみにノートルダムの鐘は映画も素晴らしい。
Hakuna Matata(ライオンキング)
ハクナ・マ・タダ。コレ聴くと元気出る。
Chim Chim Cher-ee(メリーポピンズ)
チムチムチェリー。懐古的良さ。音が荘厳。
あと、このCDは最後にディズニーアニメ第一作作品の
蒸気船ウィリーの曲まで収録してある。まさにスーパーベスト。
少なくともこのCDは、ディズニーの商売根性より、曲に対する愛情を感じる。
言葉で表せない感覚を、人はきっと音にしたのだろう。
そんな音の感覚を言葉で表せなくて、私はさまよっていたのかもしれない。
言葉と音は、違う世界だったのに。