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夢の続き…

The rain falls hard on a humdrum town.

Hideko Abe
Queer Japanese

: Gender and Sexual Identities through Linguistic Practices
(Palgrave Macmillan、2010/4/14)
[ISBN-10: 0230622364]
なる書籍が、わたしのアンテナに引っかかったので、

Indexページを(ネット上で)確認していたら、
p.8、p.156
に“Nakamura Ataru”の文字。
コレハ、キニナル。


以下、内容説明の引用。
"Abe presents a comprehensive picture of the linguistic strategies employed by Japanese sexual minorities in various social contexts, from magazine advice columns to bars to text messaging on cell phones to private homes. "


面白そうだし、取り寄せて読んでみましょうか。

(ハードカバーの専門書だから、値段が財布にやさしくないけれど)

2009年10月に東京・日比谷シアタークリエで上演された
中村中主演の舞台『ガス人間第1号』が再び放送されます。


今年2月26日にNHK教育テレビ「劇場への招待」枠で放送されたものの再放送で、今度はBS2での放送。

放送時間は、来週7月24日(土)の13:30~15:45。


再放送されるということは、前回放送時の評判が良かったから、ということなのでしょうか?

もしそうなら喜ばしいことですね。


『ガス人間第1号』の詳細については、まだ、@ぴあの特設ページが残っていますので、そちらをご覧下さい。
http://www.pia.co.jp/sp/gas1/

公演前の紹介なので、観客の公演レポの類とは違ってネタバレなどはなく、変に検索するより安心です。


『ガス人間第1号』で三十代半ば(推定)のCHIYOを演じた中村中が、「家出少女」では一転、十代半ばの少女を演じている訳で~中村中の実年齢は、ちょうど真ん中の24歳(当時)~、そのへんの流れを掴むうえでも必見だと思います。


真夏の昼下がり、業火に焼かれてみるのも一興かと。


*  *  *  *  *


放送は、中村中の4thアルバム『少年少女』の「超先行・全曲試聴会」の前日ですね。

試聴会の応募締め切りも、いよいよ7月20日(火)12:00まで。お忘れなく。

 

昨日ジャケット写真の撮影も終わり、
完成まで秒読み状態の中村中4thアルバム「少年少女」ですが、
7月25日に超先行・全曲試聴会が催されます。
詳しくは、
中村 中 公式HP《中屋》
http://ataru-atariya.com/contents/event/700.html



業界的なことは分かりませんが、
リリース二ヶ月前の全曲試聴会というのは、
かなり異例のことではないでしょうか。


「少年少女」への力の入れようはすごいですね。

(ヤマハの試聴会といえば、オーディオ関係というイメージでした(笑))


【演技~「声」以外のものによる表現~】
「ラヴ・レターズ」における「演技」
と言うか、
「声」以外のものによる表現
についてメモしておきます。

◇全体の基本となるスタイル
椅子に座って、(上演版の大判の)本を両手で持ち(デフォルトで目線は本)、
自分の箇所を声に出して読んでいくというスタイル。


◇姿勢
[Part 1]
・安田顕:足は自然に開いて座っている。
・中村中:足は閉じて座っている。―お行儀よく。

[Part 2]
・安田顕:途中から足を組む(社会的地位が上がってから)。―やや尊大な感じ。
最後、メリッサが自殺したあと、メリッサの母に宛てた(最後の)手紙を読む
ときに、それまで組んでいた足をほどいたのが、効果的。
・中村中:足を開いて、椅子の背にやや凭れるように座っている(但し、Part 1の
安田顕とは違い、左右非対照)。―(芸術家らしく)奔放な感じ。

「ラヴ・レターズ」の見どころのひとつは、Part 1とPart 2の演じ分けですが、
Part 1とPart 2の姿勢の違いでも、それぞれの変化が表現されていました。


◇動き。
上述の基本的スタイルが固定しているだけに、そこから逸脱する動きは必然的に
表現的なものとなり、それらの表現的な動きが、この舞台の流れの中で強い
アクセントになっていました。

「(表現的な)動き」の主なものを列挙しつつ、簡単なメモを書いておきます。

◆指折り数える
アンディーが質問を列挙するところで、メリッサは質問が読み上げられる毎に
指を折っていき、「いいえ、いいえ、はい、はい、いいえ」と一息で答える(p.8)。
無邪気な少女っぽくて可愛らしい。

◆欠伸
メリッサだけの動きで、アンディの手紙が長く退屈になると、欠伸をするシーンが
2箇所。
1) アンディがキャンプの様子を説明しているところ(星の数の話の箇所)(p.9)
2) アンディが授業の様子を説明しているところ(「国語は、もうすぐ、ミルトンの
『失楽園』が終わるところ。」の箇所)(p.18)
これらの欠伸をするシーンはいずれもPart 1のシーンで、Part 2では、メリッサは、
アンディーの手紙が長いときにうんざりした様子は見せても、欠伸はしません。
これもPart 1とPart 2の演じ分けでしょう(退屈すると欠伸が出る=子供っぽい
振る舞い、ということでの)。

◆目線を客席に向ける
中村中は何回か本から目を上げ、客席の方へ目をやる。
あたるさんの目は強いので、非常に印象的。
(安田顕は客席に目をやる場面はない)
Part 1で目線を客席に向けるシーンは4箇所。
1) 最初に客席に目を向けたシーンは、「彼(チャーリー)は(アンディーとは
違って)時々反抗するもの。おもしろいわ。」(p.11)の箇所。
客席に目を向け、にやりと笑って「おもしろいわ。」と言う。
2) アンディーが、「君とぼくのことを思いださせる」ミルトンの『失楽園』の
最後の5行を読み上げているとき(p.19~20)。
メリッサは、詩の内容を噛み締めるように、台本から目を離し、視線をあげる。
3) メリッサが4年ぶりにカリフォルニアに新しい家族と暮らしている父を訪ねる
というとき、「神様、どうか、どうか…」の箇所(p.26)で、祈るような表情で、
客席の方へ視線を向ける。
4) アンディがメリッサのキャンプでの行状を糾弾する手紙を読んでいるとき
(p.33~34)、険しい表情で視線を客席の方へ。

4箇所すべて、表情が違い、意味が違うのが、見事です。

Part 2でも二箇所目線を客席に向けるシーンがありますが、Part 2でドミナントな
メリッサの動きは、後述するように、むしろ水を飲む動きです。

◆台本で顔を隠す
アンディの手紙にメリッサが返事を出さず、アンディからの手紙が続くとき、
開いた台本を顔の上に伏せ、顔を隠すシーンという箇所が、Part 1で2回、
Part 2で1回ありました。
Part 1
1) カリフォルニアに父を訪ねるという手紙のあと、アンディの手紙にも返事を出さず、
しばらく顔を隠している(p.26)。
顔を出して、メリッサが読んだ手紙の冒頭は、「カリフォルニアの話はしたくない、
絶対。私には二組の家族があると思ってたら、一組もいなかったのよ。」
2) アンディの、メリッサのキャンプでの行状を糾弾する手紙のあと、しばらく
顔を隠している(p.34~35)。1)が失望、落胆を示すものだとしたら、こちらは
憤りを示すもの

1)、2)とも、台本で顔を隠すその前に、目線を客席に向ける動きがあるので、
尚のこと、非常に効果的でした。

Part 2で、メリッサが音信普通になり、台本で顔を隠しているシーンは、p.58~60。
アンディが結婚し、おそらくその影響もあって、メリッサはぼろぼろの生活に陥り、
更正施設に入れられた箇所。

◆サイドテーブルのグラスの水を飲む
中村中はPart 1で1回、Part 2では6回、サイドテーブルのグラスを取って
水を飲む。
(安田顕がグラスに手をやるのは、Part 2で1回だけ)
[Part 1]
最初にあたるさんが水を飲んだのは、「ぼくは、生徒会の役員に選ばれたので、
三つの提案をしています。」(p.19)の箇所。
[Part 2]
Part 2では6回水を飲む動きがありますが(Part 2では、水を飲んだ後、無造作に
手の甲で口の水を拭う仕草も)、最後の1回の除く5回は、すべてアンディの手紙の
文言がアンディの「お堅く、偉そう」な社会的地位に触れる箇所です。

従って、メリッサが水を飲む理由とその表す意味は明らかです。
(同時に、あたるさんが、本を読みこんだ上で、計算された箇所で水を飲む動きを
入れていることも明白です)

最後に水を飲むシーンでは、もうグラスに水が残っていなかったので、荒々しく
水差しからグラスに水を注いだ上で、水を飲みます。動きが一つ加わったことで、
この箇所は、さらに表現的なものになったわけですが、このシーンは、アンディが
メリッサとの別れ話を自己正当化する手紙を読み上げているシーンでした。



印象深いシーケンスは、アンディの寄宿舎での生活を報告する長い手紙
(台本でp.17からp.20まで)のシーンで、
最初普通に台本に目を落として聞いていたメリッサが、
手紙が長くなってきたので欠伸をし(p.18)、
生徒会の役員のところでは、苛立ちから水を飲み(p.19)、
手紙の最後で、アンディーが「失楽園」を暗唱するところでは、詩の内容を
噛み締めるように、台本から目を離し、視線をあげる
という、一連の流れでした。
(この手紙は劇の後のほうの箇所(p.76)の伏線となるパーカー51も登場する
重要な手紙です。)


上に挙げた動きの他にも、
椅子の肘掛けに肘を突いたり、
鬱陶しそうに髪をかき上げたり、
といった動きもありましたが、煩雑になるのでその箇所等は省略します。

後半部でメリッサの感情が激してくると、あたるさんの裸足の足の指先に力が
入り、果ては殆んど爪先立ちのようになっていたのが特に印象に残っています。
あたるさん、足の指先でまで演技しているんだって(意識してそうやっている
のか、無意識でなのかは、別にして)。