外貨保険の落とし穴
大阪のファイナンシャルプランナーのみやっちです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は、外貨建て保険についてお話しします。
先日、ある士業の先生から、5年前にとある保険会社で一時払いの外貨建て保険を加入したものの、明細が来て200万円が170万円に減ってしまっていることについて、そんなことがあるのかとの質問を受けました!
確かに予定利率も高く、円安で為替益を取っている
人が多い中での損失は疑問に感じて当然だと思います。
一般の人が不思議に思うのは納得できます。
しかし生命保険のプロフェッショナルなら
その理由が市場価格調整機能(MVA)が働いていることによるものであるとピンと解かると思います!
外貨建て保険は、元々米国債券運用をしているため、FRB(米国連邦準備制度理事会)が金利を上げると、旧債券価格が下落し、MVAが発動することがあります。
ここ最近の相次ぐFRBの利上げによって旧債券の値下がりは顕著となっていて、保険契約者が支払った保険料に対する運用利回りが低下することになったのです。
しかし、このようなリスクを保険募集人が十分に説明していなかった場合、契約者は自分がリスクを負っていることを十分に理解していない可能性があります。
保険募集人は、表面的な利回りや為替リスクだけでなく、MVAリスクも含めて、商品を選定する際にしっかりと説明する必要があるのです。
外貨建て保険を選ぶ際には、利回り、為替リスク、そしてMVAリスクをしっかりと把握し、商品を検討することが重要です。
ちなみに外貨建て保険には
MVA無しの商品と有りの商品があります。
金利上昇局面、金利下降局面での使い分けも
考える必要がありますのでご注意くださいね!