Euphonix MC Transport 導入
久々の更新です。。。
実は書くネタはいくつかあるんだけど、なかなかエントリを上げる気力が湧かず
とゆ、わけで、今回は少し前に導入したEuphonix MC Transportについて。
使用感レビューと、ちょい自作ネタでまったりしたいと思います。


Pro Tools 9がネイティブ対応したということで注目を浴びているEuphonix社のArtistシリーズ。
このMC Transportは、文字通りトランスポートに特化したコントロールサーフィス。
以上。
と言いたいところなんですが、ウェブ界隈を見ても、まともなレビューがないんだよね。これ。
まあ、絶対的なユーザー数は知れてるわけだしね。
ということで、人柱になってみた。購入検討している人の参考になれば。
あ、ちなみにDAWはLogic Pro 9です。他のDAW等での動作は検証してません&できません。。。
で、どうなん? ということですが、結論から言えば、
「オススメできます」
ただし、いくつか注意点というか、クセもあるのでそこを押さえた上で検討するべし。
まず目を引くのは、存在感バキバキのジョグホイール&シャトル。
このジョグは、ウェイテッドな感じで、クルクルしてるだけでかなり心地よい。
MC Transportの価値の50%以上は、このジョグダイヤルにあると言っても過言ではなかろう。
送る、戻すという基本動作も、非常に滑らか。クルクル。

この手の製品としては、Shuttle Proあたりが有名だけど、実は両者は似て非なるもの、なのだ。
Shuttle ProなどのUSBコントローラーは、基本的に通常のキーボードで入力可能なキー入力を吐き出す。もちろん、設定によってShiftやControlを組み合わせたり、ストロークを設定してマクロ風に使えたりもする。しかし、あくまでキーボードやマウスの「キー入力」を肩代わりするだけ。
このMC Transport(やMC MixやMC Control)の独自性は、「EuCon」と呼ばれるプロトコルにある。
EuphonixのArtistシリーズは、USBではなくイーサネットを経由し、EuConを経由してアプリとやりとりしてるわけ。まあ、つまりはサーフィスとDAWアプリとの間にEuConという中間レイヤーを挟んでるわけね。
これには、ただのUSBコントローラーには太刀打ちできない圧倒的利点がある。
それは、アプリ側に対応してもらうことで、アプリ側からフィードバックをもらったり(たとえば選択したパラメーターをMC Transport側のディスプレーに表示する)とか、キーコマンドではあやつれない複雑な操作が可能になるなど、アプリ側とより緊密な統合がとれる。
もちろん、欠点もある。まずアプリ側の対応なしには、たいしたことができないこと。未対応アプリでも、一応普通のキー入力は送れるんだけど、肝心のジョグ/シャトルの設定に限界があり、かなり微妙。たとえば、わざわざMC TransportでiTunesを操作する気にはなれまへん。
そして、OSやアプリのアップデートの際には、常に互換性のリスクがつきまとう。たとえば、Logic Pro 9.1.3では、シャトルの動きがバグっていて、使いものにならない(9.0.0では問題ない)。自分はあまりシャトルをシャトルとして使うことがないので我慢はできるのだが、バージョンがちょっと変わったくらいで主要な機能の一部が使えなくなる可能性があるのは、なんだかなー。だな。
あと、肝心のこのEuConの動作がやや不安定だったりもする。しっかりしてくれ。
仕様上、スリープするとEuConがほぼ100%落ちてしまい、Mac自体を再起動するはめに陥るのも、個人的にはきつい。
しかし現状では、利点が欠点に大きく勝っている。
MC Transportは、テンキーの他に「ソフトキー」が6つある。
この「ソフトキー」は、ジョグホイール(&シャトルリング)の「動作モード」を切り替える働きをしていて、実質的にMC Transportの操作体系の中心となってる。
本来ジョグホイールのデフォルト機能であるべき「ロケーターを前後に動かす」ことでさえ、モードの1つにすぎない。そもそもソフトキーのどれかを押さないと、ジョグを回したところで何も起きない。
以下、一つの設定例として。
ジョグホイールでロケーターを前後に動かすモード。

シャトルリングを機能させるモード。ジョグと同時使用できるので、LEDもダブルで点灯してる。

縦方向のズーム。ジョグを右に回すと拡大、左に回すと縮小。

横方向のズーム。ジョグを右に回すと拡大、左に回すと縮小。

トラック選択。実は上矢印と下矢印をキーコマンドで送ってるだけ。

そして、特筆すべきが、Assignable Knobモード。
このモードに入った状態で、画面上のボタンやフェーダーをクリックすると、そのパラメーターがジョグに渡される。たとえば、Panを選択すると、MC Transport自慢のジョグホイールでパンポットがぐりぐりできるわけです。これは新鮮。

もちろん、プラグインのパラメーターもいじれる。マウスで画面上のツマミの値を変えるのを苦痛に感じる人は、ぜひ試してほしい機能。「クリック&Twist」って感じよ~

トランスポートのボタンは全部で7つ。もちろん任意のキーを割り当て可能。
押し心地は若干ソフトな感じ。個人的には、もう少し大きめボタンがよかったな。
また、緑、赤、オレンジの3色限定ながら、自分の好きな表示色を選択できる。
再生/ストップとか、録音とか、EuConベースのコマンドでは、動作状態に合わせて、自動的に点灯/消灯してくれたりして、非常に見やすい&分かりやすい。
センターのボタンにSTOP&PLAYを割り当ててある。
STOP中は、消灯。

再生中はグリーンに点灯。

右端を録音ボタンにしてあって、REC中は赤に点灯。

もちろん、これらすべては自由にカスタマイズ可能。テンキーの中にある「目」の形をしたアイコン付きのボタンをクリックすると、設定画面が立ち上がる。専用キーがあるのは便利。
ソフトキーのカスタマイズ画面。

トランスポート&ジョグ&シャトルのカスタマイズ画面。

トランスポートのみと考えると価格的に割高に感じるかもしれないけど、EuConの強みを最大限に活かして、ジョグホイールをいろんなモードで使いこなせるのは、非常に便利。マウスを使うと苦痛に感じる操作の多くを、快適なジョグホイール操作に置き換えてくれる逸品であります。EuCon対応アプリを使っている方には、オススメです。
逆に、たとえばiMovieとか、対応してないアプリ用に買うのは絶対やめとけ。て感じ。
もう一つ、外観仕様的に「これってどうなのよ」と疑問に思うのが、横幅が無駄にでかいこと。
ここでやっと自作ネタになるのだが、長くなったので次のエントリに回します。
実は書くネタはいくつかあるんだけど、なかなかエントリを上げる気力が湧かず

とゆ、わけで、今回は少し前に導入したEuphonix MC Transportについて。
使用感レビューと、ちょい自作ネタでまったりしたいと思います。


Pro Tools 9がネイティブ対応したということで注目を浴びているEuphonix社のArtistシリーズ。
このMC Transportは、文字通りトランスポートに特化したコントロールサーフィス。
以上。
と言いたいところなんですが、ウェブ界隈を見ても、まともなレビューがないんだよね。これ。
まあ、絶対的なユーザー数は知れてるわけだしね。
ということで、人柱になってみた。購入検討している人の参考になれば。
あ、ちなみにDAWはLogic Pro 9です。他のDAW等での動作は検証してません&できません。。。
で、どうなん? ということですが、結論から言えば、
「オススメできます」

ただし、いくつか注意点というか、クセもあるのでそこを押さえた上で検討するべし。
まず目を引くのは、存在感バキバキのジョグホイール&シャトル。
このジョグは、ウェイテッドな感じで、クルクルしてるだけでかなり心地よい。
MC Transportの価値の50%以上は、このジョグダイヤルにあると言っても過言ではなかろう。
送る、戻すという基本動作も、非常に滑らか。クルクル。

この手の製品としては、Shuttle Proあたりが有名だけど、実は両者は似て非なるもの、なのだ。
Shuttle ProなどのUSBコントローラーは、基本的に通常のキーボードで入力可能なキー入力を吐き出す。もちろん、設定によってShiftやControlを組み合わせたり、ストロークを設定してマクロ風に使えたりもする。しかし、あくまでキーボードやマウスの「キー入力」を肩代わりするだけ。
このMC Transport(やMC MixやMC Control)の独自性は、「EuCon」と呼ばれるプロトコルにある。
EuphonixのArtistシリーズは、USBではなくイーサネットを経由し、EuConを経由してアプリとやりとりしてるわけ。まあ、つまりはサーフィスとDAWアプリとの間にEuConという中間レイヤーを挟んでるわけね。
これには、ただのUSBコントローラーには太刀打ちできない圧倒的利点がある。
それは、アプリ側に対応してもらうことで、アプリ側からフィードバックをもらったり(たとえば選択したパラメーターをMC Transport側のディスプレーに表示する)とか、キーコマンドではあやつれない複雑な操作が可能になるなど、アプリ側とより緊密な統合がとれる。
もちろん、欠点もある。まずアプリ側の対応なしには、たいしたことができないこと。未対応アプリでも、一応普通のキー入力は送れるんだけど、肝心のジョグ/シャトルの設定に限界があり、かなり微妙。たとえば、わざわざMC TransportでiTunesを操作する気にはなれまへん。
そして、OSやアプリのアップデートの際には、常に互換性のリスクがつきまとう。たとえば、Logic Pro 9.1.3では、シャトルの動きがバグっていて、使いものにならない(9.0.0では問題ない)。自分はあまりシャトルをシャトルとして使うことがないので我慢はできるのだが、バージョンがちょっと変わったくらいで主要な機能の一部が使えなくなる可能性があるのは、なんだかなー。だな。
あと、肝心のこのEuConの動作がやや不安定だったりもする。しっかりしてくれ。
仕様上、スリープするとEuConがほぼ100%落ちてしまい、Mac自体を再起動するはめに陥るのも、個人的にはきつい。
しかし現状では、利点が欠点に大きく勝っている。
MC Transportは、テンキーの他に「ソフトキー」が6つある。
この「ソフトキー」は、ジョグホイール(&シャトルリング)の「動作モード」を切り替える働きをしていて、実質的にMC Transportの操作体系の中心となってる。
本来ジョグホイールのデフォルト機能であるべき「ロケーターを前後に動かす」ことでさえ、モードの1つにすぎない。そもそもソフトキーのどれかを押さないと、ジョグを回したところで何も起きない。
以下、一つの設定例として。
ジョグホイールでロケーターを前後に動かすモード。

シャトルリングを機能させるモード。ジョグと同時使用できるので、LEDもダブルで点灯してる。

縦方向のズーム。ジョグを右に回すと拡大、左に回すと縮小。

横方向のズーム。ジョグを右に回すと拡大、左に回すと縮小。

トラック選択。実は上矢印と下矢印をキーコマンドで送ってるだけ。

そして、特筆すべきが、Assignable Knobモード。
このモードに入った状態で、画面上のボタンやフェーダーをクリックすると、そのパラメーターがジョグに渡される。たとえば、Panを選択すると、MC Transport自慢のジョグホイールでパンポットがぐりぐりできるわけです。これは新鮮。

もちろん、プラグインのパラメーターもいじれる。マウスで画面上のツマミの値を変えるのを苦痛に感じる人は、ぜひ試してほしい機能。「クリック&Twist」って感じよ~


トランスポートのボタンは全部で7つ。もちろん任意のキーを割り当て可能。
押し心地は若干ソフトな感じ。個人的には、もう少し大きめボタンがよかったな。
また、緑、赤、オレンジの3色限定ながら、自分の好きな表示色を選択できる。
再生/ストップとか、録音とか、EuConベースのコマンドでは、動作状態に合わせて、自動的に点灯/消灯してくれたりして、非常に見やすい&分かりやすい。
センターのボタンにSTOP&PLAYを割り当ててある。
STOP中は、消灯。

再生中はグリーンに点灯。

右端を録音ボタンにしてあって、REC中は赤に点灯。

もちろん、これらすべては自由にカスタマイズ可能。テンキーの中にある「目」の形をしたアイコン付きのボタンをクリックすると、設定画面が立ち上がる。専用キーがあるのは便利。
ソフトキーのカスタマイズ画面。

トランスポート&ジョグ&シャトルのカスタマイズ画面。

トランスポートのみと考えると価格的に割高に感じるかもしれないけど、EuConの強みを最大限に活かして、ジョグホイールをいろんなモードで使いこなせるのは、非常に便利。マウスを使うと苦痛に感じる操作の多くを、快適なジョグホイール操作に置き換えてくれる逸品であります。EuCon対応アプリを使っている方には、オススメです。
逆に、たとえばiMovieとか、対応してないアプリ用に買うのは絶対やめとけ。て感じ。
もう一つ、外観仕様的に「これってどうなのよ」と疑問に思うのが、横幅が無駄にでかいこと。
ここでやっと自作ネタになるのだが、長くなったので次のエントリに回します。
USBサブモニター導入
さて。
もはや使いにくいことさえある広大な画面をもつiMac 27インチ。
いやね、見開きで文書を開いたりすると、もう最高だし、Logicなんかもメインウィンドウに表示できる情報量の多さにはびっくり。液晶の品質も良いし。
一つの問題はメニューバー。こんだけ画面がでかいと、「画面左上」っていうのはすんげー遠い端っこになるんだよね。編集メニューにアクセスするのにいちいちカーソルを画面左上に持っていくのが大変なのよ。
ここまできたら、それぞれのウィンドウにメニューバー付けちゃえば?って思うけど、まあそうするとOSの基本設計が崩れちゃいそうだしね。次期OS X LionはiOS的な機能を盛り込むみたいだけど、20インチを超えるような大画面に最適化したメニュー配置、ってのも考えてほしいス。
で、USBサブモニターの導入です。
全然話がつながってませんね。いや、上に書いた問題の解決になるわけではないです。
27インチはこれだけ広大な画面なので、まさか面積が不足するとは思ってもいなかったし、上に書いたように、基本的には「広すぎ」なレベル。
が、一つ困っていたのが「DAWのプラグインウィンドウ」なんですね。
こういうやつ。

いやこれがLogicのメインウィンドウの上に出てくるのがいかにも邪魔くさい。閉じるのもいかにも面倒くさい。「ん? このサブウィンドウだけ別のモニタに出したら、便利?? じゃね??」
ということで、導入いたしました、USBサブモニター。いや、DAWいじってるような人なら、誰でも思いつく普通な用途だと思いますけどね。
機種は、センチュリーのLCD-10000U。バスパワーのみで動作(iMacでは大丈夫でした)、フルワイドXGA(1,366×768)という高解像を誇っていたりする。
実はもう一つ候補があった。アイ・オー・データのLCD-USB10XB-T。こいつは、なんとはやりのタッチパネルを装備。指でもスタイラスでも操作できるという野心作。
DAWな人なら、「え? これならプラグインをタッチパネルでぐりぐりできちゃうのかしら??」、とトキめいてしまうブツである。
自分もそのクチだったので、早速店頭でチェック。
しかし、このタッチパネル、画面を強めに押さないと反応せず、しかもタッチに対する追従性がイマイチ。単純なクリックでも苦労する始末で、iPadなんかに慣れた指にはあの感触はかなり厳しめ。こいつで細かいプラグイン画面の編集は無理と思った方がよいです。たぶん。
で、方針を変換し、情報量を確保するために解像度重視に。
まあ、そうなると選択肢はあんまりない。で、LCD-10000Uにケテーイ。

で、使い勝手をレビューすると、、、これはかなり使える。画面の出し方を工夫すれば、たいていのプラグインで必要な情報はすべて出せる感じ。Kore 2の場合、縦が若干不足気味ではあるけど。あ、あくまでDAWプラグインウィンドウ専用としての使い勝手を言ってるので注意。あと、iTunes専用画面としてもなかなかよいですよ。
欠点としては、画面の広さに対して解像度が高いので、少し遠くに置くと細かい字は厳しめかな。でも、手元に置いたり、拡大したり、運用でカバーはできる。
さてさて、ただのUSBサブモニターで終わらないのが自作ブログの常。
db-Displayのときと同じく、アクリル板でカバーパネル
を作ってみた。



iMacと質感がそろっているのがおわかりいただけるかと。。。
やはり縁が黒いと視認性が上がる気がする。テカリはあるけどね(確信犯)。
ぱっと見、最近増殖中のタブレット的何かに見えなくもないか。
で、Logic上でトラックを選択すると、USBサブモニターのプラグインウィンドウが自動的に切り替わるように。これはまぢ便利です。

もはや使いにくいことさえある広大な画面をもつiMac 27インチ。
いやね、見開きで文書を開いたりすると、もう最高だし、Logicなんかもメインウィンドウに表示できる情報量の多さにはびっくり。液晶の品質も良いし。
一つの問題はメニューバー。こんだけ画面がでかいと、「画面左上」っていうのはすんげー遠い端っこになるんだよね。編集メニューにアクセスするのにいちいちカーソルを画面左上に持っていくのが大変なのよ。
ここまできたら、それぞれのウィンドウにメニューバー付けちゃえば?って思うけど、まあそうするとOSの基本設計が崩れちゃいそうだしね。次期OS X LionはiOS的な機能を盛り込むみたいだけど、20インチを超えるような大画面に最適化したメニュー配置、ってのも考えてほしいス。
で、USBサブモニターの導入です。
全然話がつながってませんね。いや、上に書いた問題の解決になるわけではないです。
27インチはこれだけ広大な画面なので、まさか面積が不足するとは思ってもいなかったし、上に書いたように、基本的には「広すぎ」なレベル。
が、一つ困っていたのが「DAWのプラグインウィンドウ」なんですね。
こういうやつ。

いやこれがLogicのメインウィンドウの上に出てくるのがいかにも邪魔くさい。閉じるのもいかにも面倒くさい。「ん? このサブウィンドウだけ別のモニタに出したら、便利?? じゃね??」
ということで、導入いたしました、USBサブモニター。いや、DAWいじってるような人なら、誰でも思いつく普通な用途だと思いますけどね。
機種は、センチュリーのLCD-10000U。バスパワーのみで動作(iMacでは大丈夫でした)、フルワイドXGA(1,366×768)という高解像を誇っていたりする。
実はもう一つ候補があった。アイ・オー・データのLCD-USB10XB-T。こいつは、なんとはやりのタッチパネルを装備。指でもスタイラスでも操作できるという野心作。
DAWな人なら、「え? これならプラグインをタッチパネルでぐりぐりできちゃうのかしら??」、とトキめいてしまうブツである。
自分もそのクチだったので、早速店頭でチェック。
しかし、このタッチパネル、画面を強めに押さないと反応せず、しかもタッチに対する追従性がイマイチ。単純なクリックでも苦労する始末で、iPadなんかに慣れた指にはあの感触はかなり厳しめ。こいつで細かいプラグイン画面の編集は無理と思った方がよいです。たぶん。
で、方針を変換し、情報量を確保するために解像度重視に。
まあ、そうなると選択肢はあんまりない。で、LCD-10000Uにケテーイ。

で、使い勝手をレビューすると、、、これはかなり使える。画面の出し方を工夫すれば、たいていのプラグインで必要な情報はすべて出せる感じ。Kore 2の場合、縦が若干不足気味ではあるけど。あ、あくまでDAWプラグインウィンドウ専用としての使い勝手を言ってるので注意。あと、iTunes専用画面としてもなかなかよいですよ。
欠点としては、画面の広さに対して解像度が高いので、少し遠くに置くと細かい字は厳しめかな。でも、手元に置いたり、拡大したり、運用でカバーはできる。
さてさて、ただのUSBサブモニターで終わらないのが自作ブログの常。
db-Displayのときと同じく、アクリル板でカバーパネル
を作ってみた。


iMacと質感がそろっているのがおわかりいただけるかと。。。
やはり縁が黒いと視認性が上がる気がする。テカリはあるけどね(確信犯)。
ぱっと見、最近増殖中のタブレット的何かに見えなくもないか。
で、Logic上でトラックを選択すると、USBサブモニターのプラグインウィンドウが自動的に切り替わるように。これはまぢ便利です。

DTM机 Ver. 3.0 フォトギャラリー
***現在、DTMデスクはVer 5.0になっています。最新フォトギャラリーはこちら***
このエントリは画像中心のギャラリーです。
Ver.3.0の詳しい解説はこちら。
- ノーマルデスクモード -
通常のデスクワークのポジション。天板全体をアームレストにするので、長期時間のタイピングでも快適。




- DTMモード -
デスクモードから鍵盤だけ引き出した形態。
まだ天板には余裕があるので、コントロールサーフェスを充実させたい気分。
DTM時は、基本的にこの形。


- CP1パネル露出モード -
DTMモードから、さらに天板を奥にひっこめた形態。
CP1のパネルにアクセスできる状態。ピアノの演奏をするときや、CP1で音色を作り込みたいときはこの形で。。。
一番見映えがするので、写真が一番多いというw





。。。とゆことで。。。
このエントリは画像中心のギャラリーです。
Ver.3.0の詳しい解説はこちら。
- ノーマルデスクモード -
通常のデスクワークのポジション。天板全体をアームレストにするので、長期時間のタイピングでも快適。




- DTMモード -
デスクモードから鍵盤だけ引き出した形態。
まだ天板には余裕があるので、コントロールサーフェスを充実させたい気分。
DTM時は、基本的にこの形。


- CP1パネル露出モード -
DTMモードから、さらに天板を奥にひっこめた形態。
CP1のパネルにアクセスできる状態。ピアノの演奏をするときや、CP1で音色を作り込みたいときはこの形で。。。
一番見映えがするので、写真が一番多いというw





。。。とゆことで。。。
DTM机 Ver. 3.0 解説
***現在、DTMデスクはVer 5.0になっています。最新フォトギャラリーはこちら***
さてさて、DTM机、さらにアップデートを加えました。
Ver. 3.0ということで、もはや思いつく改良はすべて盛り込んだ感じ。
まずは全体像。


。。。ぱっと見、何が変わったかよく分からないと思う。というわけで、改良ポイントをご紹介。
ポイント1:スライド天板に合皮貼付け
タイピングを快適にするため、大胆にもスライド天板に合皮(いわゆるソフトレザー)を貼ってみた。

ちなみにコレ↓が合皮を貼付ける前の木目天板。

合皮だけど、触り心地にはしっとりした上質感?がある。レザー調ということで、おっさん臭くなるのが心配
だったけど、手前の作業空間がブラックで引き締まって、全体的に精悍な印象
に。
表面の質感、写真でうまく伝わるかな??

素材は新宿ユザ○ヤで購入。最初はこんな姿。
裏地はジーンズ地っぽくて、かなり丈夫。破れる心配もほとんどないと思う。

まねする人は少ないと思うけど、もし天板に合皮を貼ってみたいという人に一つだけアドバイス
。
「絶対に接着剤を使うな!!!」
作業して分かったんだけど、かなり厚手の合皮でも、貼付ける表面の細かな凹凸が表に出ちゃうんだよね。接着剤をむらなくひろがるのは実はかなり難しい。スプレーなら作業はしやすいかもしれないけど、やはりおすすめは乾燥の心配がない両面テープです。
実は片面で接着剤使ってひどい目にあって、もう片面を両面テープでリベンジ。。。
で、苦労したかいあって、この天板にはかなり満足してる。
完成して思ったのは、DTM机つーよりも、そもそも普通の事務机からして、パソコンを中心とする作業の環境の変化にあわせて進化してないんじゃん??ということ。
木や合板の平机って、「紙を広げて読んだり書いたりする」にはいいかもしれないけど、実は「パソコンで快適にタイピングする」という目的には向いてないんじゃ?
合皮がベストの素材かどうかは分からないけど、パソコンを快適に操作するためにデザインされた机って、もっとあってもいいと思った。デザイナーの方々、がんばってくだされ。
合皮天板を使った机の良いところは、
(1) 天板全体が「アームレスト」になること(角や表面が腕に当たっても痛くない)。
(2) マウスパッド要らずで、「どこでもマウス」ができること。(→Magic Trackpad登場でマウスの出番は激減したけど)

ポイント2:iMac一体型(?) db-Displayのフロントパネルを製作
DTM机 Ver.2.0が完成したときに紹介したdb-Display。。。
iMacの左側に縦置きでマウントするとサイズ的にもジャストフィットでかなりうれしい感じ。
しかし!!
コイツのフロントパネルがあまりにもアメリケーンな感じ↓↓でノックアウトされていたので、、、
- BEFORE -

iMacとの一体感を追求
したフロントパネルを作成してみた。
- AFTER -

使ったのは50mm幅×5mm厚の透明アクリル板、スプレータイプのアクリル塗料、マスキングテープ、パネルを浮かすためのゴム、金具、等々。

ポイントは、マスキングテープを活用して、光が通るラインを確保しながら、「裏面だけを黒で塗装する」こと。このとき、マスキングだけしっかりしておけば、裏面はどんだけムラになっても大丈夫。
表面が透明アクリルのテカテカのまま残って、iMacのディスプレイの黒枠と同じような質感になる。
また、背景色がブラックになることで、レベル表示の視認性もかなり向上。

横から見たとこ。iMacと「ツライチ」な感じ、わかりますでしょーか。。。

もうひとつ、作業的にハードルになったのは、db-Displayの表面にかなり突起物がおおいこと。LED自体も球体になって飛び出してるし、電源スイッチやらトグルスイッチやらで、かなり立体感がある。この上にどうやってパネルを固定するか。
それに、パネルを接着してしまうと電源スイッチやその他の設定がいじれなくなる。。。アクリル板にきれいに穴をあけて各種スイッチを露出させるのは至難の業だし、できれば表面はシンプルにつるっとさせたかった。
要は、iMacとのツライチ感を出しつつ、パネルへのアクセスも確保したい。
そこで思いついたのが、「ヒンジ」。ハンズでちょうどいい幅のヒンジを選んで、こんな感じで固定。
元のパネルに、高さをつける「ゴム足」をつけて、さらにシンプルなL字金具を装着して、パネル全体の安定感を確保。何とか思い通りのデザインと機能を両立させた。


実は、パネル表面から見てLEDがかなり奥に位置しているので、斜め横からの視認性が悪くて困った。試行錯誤の末、細いアクリル棒にアルミテープを巻いて鏡面を作り、パネル裏側、透過ラインの真横に設置することで改善(LEDの光を横から反射させたのね)。うーん、これ、読んでも意味分かんないよね。別にいいけど
。
細かいところを見ると素人技のアラが見えるけど、ま、思ったよりきれいにでけたよ。
あ、ちなみに、このdb-Display、どうやって縦置きマウントしているかというと。。。
自作のアルミフレームiMacスタンドに直づけ。こーんな感じです。あ、ラックマウント耳を切り落とした面、処置してません汗

意味わかります? db-Display本体のネジ穴のうち、計3カ所にちょうどはまるようなブラケットを作ってるわけですわ。前から見えなきゃいいや、ということで、美観は追求しておらぬ。。。

3. オーディオインターフェース+DACの設置場所を変更(シェルフ増設)
以前、キーボードの左下に設置していたオーディオインターフェース+DAC。
- BEFORE -

やはりボリュームノブを始めとして頻繁に触るので、こいつを左スピーカーの下に移動。
- AFTER -

このために、アクリル板で棚を増設。ガラスのように見えるのは、そういう着色をしてある板を使っているため。こういう拡張は、アルミフレームの得意とするところ。

アクリル板+シンプルな金具で作った単純な棚だけど、透明感もあって、なかなかいい感じかな。
操作性もかなり向上して、こちらも満足度<高>です。


例によってVer.3.0フォトギャラリーを別途エントリします。
さてさて、DTM机、さらにアップデートを加えました。
Ver. 3.0ということで、もはや思いつく改良はすべて盛り込んだ感じ。
まずは全体像。


。。。ぱっと見、何が変わったかよく分からないと思う。というわけで、改良ポイントをご紹介。
ポイント1:スライド天板に合皮貼付け
タイピングを快適にするため、大胆にもスライド天板に合皮(いわゆるソフトレザー)を貼ってみた。

ちなみにコレ↓が合皮を貼付ける前の木目天板。

合皮だけど、触り心地にはしっとりした上質感?がある。レザー調ということで、おっさん臭くなるのが心配
だったけど、手前の作業空間がブラックで引き締まって、全体的に精悍な印象
に。表面の質感、写真でうまく伝わるかな??

素材は新宿ユザ○ヤで購入。最初はこんな姿。
裏地はジーンズ地っぽくて、かなり丈夫。破れる心配もほとんどないと思う。

まねする人は少ないと思うけど、もし天板に合皮を貼ってみたいという人に一つだけアドバイス
。「絶対に接着剤を使うな!!!」
作業して分かったんだけど、かなり厚手の合皮でも、貼付ける表面の細かな凹凸が表に出ちゃうんだよね。接着剤をむらなくひろがるのは実はかなり難しい。スプレーなら作業はしやすいかもしれないけど、やはりおすすめは乾燥の心配がない両面テープです。
実は片面で接着剤使ってひどい目にあって、もう片面を両面テープでリベンジ。。。
で、苦労したかいあって、この天板にはかなり満足してる。
完成して思ったのは、DTM机つーよりも、そもそも普通の事務机からして、パソコンを中心とする作業の環境の変化にあわせて進化してないんじゃん??ということ。
木や合板の平机って、「紙を広げて読んだり書いたりする」にはいいかもしれないけど、実は「パソコンで快適にタイピングする」という目的には向いてないんじゃ?
合皮がベストの素材かどうかは分からないけど、パソコンを快適に操作するためにデザインされた机って、もっとあってもいいと思った。デザイナーの方々、がんばってくだされ。
合皮天板を使った机の良いところは、
(1) 天板全体が「アームレスト」になること(角や表面が腕に当たっても痛くない)。
(2) マウスパッド要らずで、「どこでもマウス」ができること。(→Magic Trackpad登場でマウスの出番は激減したけど)

ポイント2:iMac一体型(?) db-Displayのフロントパネルを製作
DTM机 Ver.2.0が完成したときに紹介したdb-Display。。。
iMacの左側に縦置きでマウントするとサイズ的にもジャストフィットでかなりうれしい感じ。
しかし!!
コイツのフロントパネルがあまりにもアメリケーンな感じ↓↓でノックアウトされていたので、、、
- BEFORE -

iMacとの一体感を追求
したフロントパネルを作成してみた。- AFTER -

使ったのは50mm幅×5mm厚の透明アクリル板、スプレータイプのアクリル塗料、マスキングテープ、パネルを浮かすためのゴム、金具、等々。

ポイントは、マスキングテープを活用して、光が通るラインを確保しながら、「裏面だけを黒で塗装する」こと。このとき、マスキングだけしっかりしておけば、裏面はどんだけムラになっても大丈夫。
表面が透明アクリルのテカテカのまま残って、iMacのディスプレイの黒枠と同じような質感になる。
また、背景色がブラックになることで、レベル表示の視認性もかなり向上。

横から見たとこ。iMacと「ツライチ」な感じ、わかりますでしょーか。。。

もうひとつ、作業的にハードルになったのは、db-Displayの表面にかなり突起物がおおいこと。LED自体も球体になって飛び出してるし、電源スイッチやらトグルスイッチやらで、かなり立体感がある。この上にどうやってパネルを固定するか。
それに、パネルを接着してしまうと電源スイッチやその他の設定がいじれなくなる。。。アクリル板にきれいに穴をあけて各種スイッチを露出させるのは至難の業だし、できれば表面はシンプルにつるっとさせたかった。
要は、iMacとのツライチ感を出しつつ、パネルへのアクセスも確保したい。
そこで思いついたのが、「ヒンジ」。ハンズでちょうどいい幅のヒンジを選んで、こんな感じで固定。
元のパネルに、高さをつける「ゴム足」をつけて、さらにシンプルなL字金具を装着して、パネル全体の安定感を確保。何とか思い通りのデザインと機能を両立させた。


実は、パネル表面から見てLEDがかなり奥に位置しているので、斜め横からの視認性が悪くて困った。試行錯誤の末、細いアクリル棒にアルミテープを巻いて鏡面を作り、パネル裏側、透過ラインの真横に設置することで改善(LEDの光を横から反射させたのね)。うーん、これ、読んでも意味分かんないよね。別にいいけど
。細かいところを見ると素人技のアラが見えるけど、ま、思ったよりきれいにでけたよ。
あ、ちなみに、このdb-Display、どうやって縦置きマウントしているかというと。。。
自作のアルミフレームiMacスタンドに直づけ。こーんな感じです。あ、ラックマウント耳を切り落とした面、処置してません汗

意味わかります? db-Display本体のネジ穴のうち、計3カ所にちょうどはまるようなブラケットを作ってるわけですわ。前から見えなきゃいいや、ということで、美観は追求しておらぬ。。。

3. オーディオインターフェース+DACの設置場所を変更(シェルフ増設)
以前、キーボードの左下に設置していたオーディオインターフェース+DAC。
- BEFORE -

やはりボリュームノブを始めとして頻繁に触るので、こいつを左スピーカーの下に移動。
- AFTER -

このために、アクリル板で棚を増設。ガラスのように見えるのは、そういう着色をしてある板を使っているため。こういう拡張は、アルミフレームの得意とするところ。

アクリル板+シンプルな金具で作った単純な棚だけど、透明感もあって、なかなかいい感じかな。
操作性もかなり向上して、こちらも満足度<高>です。


例によってVer.3.0フォトギャラリーを別途エントリします。
DTM環境と機材紹介(4) オーディオI/F と DAC
というわけで、機材紹介、最後です。
今回は、オーディオインターフェースと成り行きで導入したDACについて。
しつこく書いているように、自分はDTM復帰組。PC、シンセ、音源モジュールを物理的につなげて(しかもPCの役割はMIDIの統括のみ)いた時代からすれば、『オーディオインターフェース』なるものの存在自体が謎。右も左も分からず、いろいろリサーチの末、とりあえず買ってみたのがM-AUDIOのProFire610。
写真の下の子です↓

こいつの満足度を数字で表すと、、、うーん、50%くらいでしょうか。
まず、原因不明のノイズが発生。なんかね、iMacがスリープすると、パトカーのサイレンみたいな「ウアンウアン…」という音がひたすら鳴る
、みたいな。
運用上スリープは不可欠だったんで、これにはしばらく頭を抱えていたんだけど、英語のサイトを見ていたら、サイトを掘りまくった奥のほーーに「FireWire機器は基本アダプタいらんけど、ProFire610は例外で常時ACアダプタの使用を推奨」とあって、実行したら見事解決。同時に、通常の使用時の音質も明らかに向上。
、、、ってか、おい! M-AUDIO! 日本語ページにものせんかい!
で、これですべてが解決か、と思いきや、そうでもない。
彼の一番の問題は、入力・出力ともにレベルが弱いこと(少なくともうちの環境では)。特にデジタルピアノのライン出力を入れても、とにかくゲインが弱くて使いづらい。ヘッドフォン出力も弱くて、ちょっと大きめに聞きたいときは最大音量に近づく有様。
音質自体はクリアだし、機能的にはまあまあ(マイクの入力は試してない)。
しかし、入出力ともにレベルに余裕がないというのは、非常に頼りない。
いや、あれだね、音声信号が弱いというのは、モチベーションにも響くね。
しばらく聞いてるとイライラしてきて、「こんな音でモニターできっか!!」
という気分に。
で、救世主を求めてさまよったあげくに導入したのが、Dr. DAC2 DXでございます(写真上)。
名前の通り、基本は単体のDACなんだけど、ヘッドフォン出力とライン出力を切り替えられて、どちらともVolumeノブで調節ができるという優れもの(ヨドバシのあんちゃん、うそついたらあかんで)。アナログ入力がついているのも、個人的にはポイント高かった。
こいつの満足度は、95%レベル。残り5%は、もう少し本体とスイッチ・ノブ類を大きくしてほしいのと、全体的にもちっと高級感を出してほしい、くらいのもん。ProFire610から同軸デジタルでDAWからの信号を入れているんだけど、音量・音質ともにスバラシー。もはやProFireの仕事は、CP1の出力をまぜてDAWからのデジタル信号をDR. DACに渡すだけ。。。
ピアノだけ弾きたいとき用に、CP1からのフォーンライン出力をDr. DAC2 DXに入れてるんだけど、悲しいかなバランス出力→ProFire経由のデジタル出力よりも確実に音がいい。奥行きと粒だち、っていうの? とにかく気持ちいい音で鳴ります。
そりゃ理想的には1台のI/Fで音の入口と出口が完結できたらいいけど、なかなかそれも難しいのかな、と。DACとして分離しておけば、将来I/F買い替えるような場合でも、音の出口は確保しておけるしね。
今あるオーディオI/F、特に音の出口に不満のある人には、かなーりおすすめです。Dr. DAC2 DX。
なーんて記事をちまちま書いている間に、自作DTM机、Ver 3.0が完成しました。
次回紹介いたします。。。
今回は、オーディオインターフェースと成り行きで導入したDACについて。
しつこく書いているように、自分はDTM復帰組。PC、シンセ、音源モジュールを物理的につなげて(しかもPCの役割はMIDIの統括のみ)いた時代からすれば、『オーディオインターフェース』なるものの存在自体が謎。右も左も分からず、いろいろリサーチの末、とりあえず買ってみたのがM-AUDIOのProFire610。
写真の下の子です↓

こいつの満足度を数字で表すと、、、うーん、50%くらいでしょうか。
まず、原因不明のノイズが発生。なんかね、iMacがスリープすると、パトカーのサイレンみたいな「ウアンウアン…」という音がひたすら鳴る
、みたいな。運用上スリープは不可欠だったんで、これにはしばらく頭を抱えていたんだけど、英語のサイトを見ていたら、サイトを掘りまくった奥のほーーに「FireWire機器は基本アダプタいらんけど、ProFire610は例外で常時ACアダプタの使用を推奨」とあって、実行したら見事解決。同時に、通常の使用時の音質も明らかに向上。
、、、ってか、おい! M-AUDIO! 日本語ページにものせんかい!

で、これですべてが解決か、と思いきや、そうでもない。
彼の一番の問題は、入力・出力ともにレベルが弱いこと(少なくともうちの環境では)。特にデジタルピアノのライン出力を入れても、とにかくゲインが弱くて使いづらい。ヘッドフォン出力も弱くて、ちょっと大きめに聞きたいときは最大音量に近づく有様。
音質自体はクリアだし、機能的にはまあまあ(マイクの入力は試してない)。
しかし、入出力ともにレベルに余裕がないというのは、非常に頼りない。
いや、あれだね、音声信号が弱いというのは、モチベーションにも響くね。
しばらく聞いてるとイライラしてきて、「こんな音でモニターできっか!!」
という気分に。で、救世主を求めてさまよったあげくに導入したのが、Dr. DAC2 DXでございます(写真上)。
名前の通り、基本は単体のDACなんだけど、ヘッドフォン出力とライン出力を切り替えられて、どちらともVolumeノブで調節ができるという優れもの(ヨドバシのあんちゃん、うそついたらあかんで)。アナログ入力がついているのも、個人的にはポイント高かった。
こいつの満足度は、95%レベル。残り5%は、もう少し本体とスイッチ・ノブ類を大きくしてほしいのと、全体的にもちっと高級感を出してほしい、くらいのもん。ProFire610から同軸デジタルでDAWからの信号を入れているんだけど、音量・音質ともにスバラシー。もはやProFireの仕事は、CP1の出力をまぜてDAWからのデジタル信号をDR. DACに渡すだけ。。。
ピアノだけ弾きたいとき用に、CP1からのフォーンライン出力をDr. DAC2 DXに入れてるんだけど、悲しいかなバランス出力→ProFire経由のデジタル出力よりも確実に音がいい。奥行きと粒だち、っていうの? とにかく気持ちいい音で鳴ります。
そりゃ理想的には1台のI/Fで音の入口と出口が完結できたらいいけど、なかなかそれも難しいのかな、と。DACとして分離しておけば、将来I/F買い替えるような場合でも、音の出口は確保しておけるしね。
今あるオーディオI/F、特に音の出口に不満のある人には、かなーりおすすめです。Dr. DAC2 DX。
なーんて記事をちまちま書いている間に、自作DTM机、Ver 3.0が完成しました。
次回紹介いたします。。。
DTM環境と機材紹介(3) KORE 2 + KOMPLETE 6 その2
さて、KORE 2です。KOMPLETE 6の膨大なプリセット音色をどうやって把握するか。自分でエディットした音色をどこにどう保存しておくか。他メーカーのソフトウェア音源の管理は??
絶対的な数からすれば、ハードウェアシンセ時代の10倍、20倍という規模に膨れ上がる音色。
KORE 2は、数万というレベルに達する音色・エフェクトの資産運用をシンプルかつ効率的にできるようにしてやるぜ、、、という非常に野心的なツールなのだ。しかも、ビジネスモデルというところから見ると、Native Instruments社が「音色切り売りビジネス」へと大きく舵を切るきっかけになったソフトウェアでもある(気がしてる)。いろんな意味で野心的なわけ。この辺りはまた後ほど詳述。
前回触れたように、KORE 2とは「DAWプラグイン界のiTunes
」を目指したもの、だと思う(てかそう言っておいてほしかった > NI)。
ともすればフィジコンに目がいってしまいがちなKORE 2。
しかも日本の代理店の宣伝ページを見ても、KORE 2の「核」を何一つ伝えていないという。。。
自分も例外ではなかったのだが、「フィジコン使って、ソフトシンセをハードシンセのようにみせちゃう素敵な子なのかしら。。。
」という期待を持ってしまうと、それは見事に裏切られる。このフィジコンはあくまでKORE 2のソフトウェアの延長線上にあるもので、ハードウェアシンセの使い勝手とは、まったく異なる(断言)。
ごく簡単に言ってしまえば、「(NI社に限らず)ありとあらゆるVST、AUプラグインを取り込んで、素早く音色を選択して、自由にパッチやエフェクトスタックを組めるプラグイン再生環境」ということになる。
まあ、統合DAWソフトを使えば似たようなことはできる。そもそも「プラグイン」ってそういうことだしね。だが、KORE 2は音色の管理&再生機能において、DAWソフトが提供できない柔軟さをもってる。
まず半年ほどKORE 2をいじってきた結論として「すげー!」と言えるのは、これだけ大風呂敷を広げたソフトウェア(&ハードウェア)ながら、そのコンセプトが破綻することなく、かなりの高水準で実現できている、ということ。全体像が把握できればできるほど、「あー、こういうことがやりたかったんだね」とうなずける。でも逆に言えば、購入当初は設定にトラブルがあったこともあり、何が何だか分からず「買って損したかも
」と本気で思った。それだけ、「理解」が重要なソフトであるように思う。
順を追って説明すると、、、
まずソフト音源としては、
・NI社の主要サウンドエンジン(KONTAKT、ABSYNTH、MASSIVE、REAKTOR etc.)を内蔵
・それ以外のサウンドエンジンは、他社製のものも含めて読み込み可能(プリセットも)
・各音色にメタタグをつけて、楽器やジャンル、キーワード、Rating(★)等で管理・呼び出し可能
KORE 2を理解する上で大切なのが、最後の「メタタグ」。KORE 2が言うところのKoreSoundというのは、要するに基本のパラメータセット+メタタグを記述したファイルなわけよ。
KORE 2のブラウザセクションでは、(仕込みさえしておけば)手持ちのプラグイン音源&エフェクトのすべてを対象に「探す」→「鳴らす」の各ステップが一通りできるわけで、まさにiTunes的な使い勝手。iTunesがMP3やAACファイルに、「アーティスト」とか「ジャンル」とか「Rating」といったメタタグをつけて管理しているのとよく似てる。
KORE 2のブラウザ部分↓ 検索窓にキーワードを入力してインクリメンタルサーチもできる。「検索窓から手持ち資産のすべての音色が呼べる!?
」と思える人はKORE 2のすごさが分かると思う。「音色検索? 別にイラネ」という人は、まちがっても買わない方がいいぞ。

そして「ブラウザで音色が探せて鳴らせるのはいいけど、エディットはどうすんの?」というごもっともな疑問にも、KORE 2はかなり実用的な解を出してる。
それは、「とりあえず、音色の再生っつー場面では、パラメータ8つ、リアルタイムで動かせれば十分じゃね?
」というもの。
あの「KORE 2 コントローラー」の特徴的な8つのノブ&スイッチはそのためのもの。

音色ごとに、一番おいしいパラメーターを左側の8つのロータリーノブ&ON/OFFスイッチに割り当てておいて、再生=演奏時に「わーい」できるわけ。他社製のソフトウェア音源でも、オートメーションに対応しているパラメーターであれば、自由に割り当てられる(はず)。ハードの出来の良さも相まって、この「わーい」感はとても楽しい。モーフィング機能もいい感じだし。
画面上のノブと、KORE 2コントローラー上の割当&表示は当然一致するようになってる。


たとえば音色を変更すると、画面上の8つのノブ&スイッチとコントローラーの液晶の表示がそれに応じて切り替わる。
別の音色↓


この8つのノブに対するパラメーターのアサインも、基本的に「メタタグ」の一部と思っていい。KoreSoundには、先ほどのブラウザに対応するメタタグと、どのパラメーターを8つのノブに割り当てるかっていうメタタグが含まれているわけね。
ちなみにエフェクトであっても原理はすべて同じ。エフェクトプラグインに対して、ブラウジングのためのメタタグと、リアルタイム操作可能な8つのパラメーターを割り当てることができるのはまったく同じ。この辺りの操作感は、慣れていくたびに感心させられる。だってさ、アルペジエーターとして使えるMIDIファイルの扱いまで基本は同じだよ? この辺りのシンプルさ、一貫性は天才的
だと思う。あまりに一貫性がありすぎて最初はよく分かんないし。
逆に言えば、KORE 2で「いじれる(TWEAKできる)」パラメーターはこの8つまで。
これはKORE 2がそもそも使いやすい「再生環境」を目指して作られたものだから。
よく考えてみれば、理想の「編集環境」は、それぞれのプラグインの専用画面に勝るものはないはず。
とりあえずKORE 2の中ではいじれるパラメーター8つまで、という割り切りが理解できるかどうか、許せるかどうかでこのソフトに対する評価はずいぶん変わってくると思う。
というわけで、割り当てられたパラメーター以外の細かな設定やそもそも8つのノブにパラメーターが割り当てられていない状態から音色を編集したい場合には、KORE 2の内部からプラグインの画面を立ち上げることになる。
読み込まれている音色を右クリックし、「プラグインウィンドウを開く」を選択。

ここではKORGのWAVESTATIONを開いてみた。

こうすることで、音色やエフェクトの隅々まで編集して、その結果をKORE 2で保存したり、またパラメーターの割当を「Learn」させることもできる。
と、、、ここまでかなり褒めちぎってきたKORE 2だが、課題というか、問題もある。
まずは、製造元のNative Instrumentsという会社自体の問題。
このKOMPLETE 6 + KORE 2というバンドル、そもそも「KOMPLETE 6 に含まれる、7,000を超えるファクトリープリセットにKoreSoundが設定済み!」的なことが書いてあって、買ったその日から音色ブラウジングしまくり!みたいなイメージだったのだが、これが見事にウソだった。ブラウザに表示されるのはわずかに数百。桁違くね?みたいな。
KOMPLETE 6 の中でも主役級であるはずのKONTAKT 4からして、当初、KORE 2 のブラウザー用のメタタグも、8つのノブのパラメーターも設定されていなかった。要は、音色資産を縦横無尽に検索できまっせ、というKORE 2の超コア的機能がまったく活かせなかったわけ。
これには切れた。英語ページのフォーラムをのぞいてみると、他にも怒っている人が多数。しかも、これはKOMPLETE 5 + KORE 2時代からの悪しき伝統らしいことも判明。
つまり、まだ準備が整っていない機能を堂々と「できまっせ」と宣伝し、しかもそれを何年も前からユーザが怒ってるのに、新しいバージョンでも同じ過ちを繰り返すという。。。
あるユーザからは「明らかに誇大広告、詐欺罪で告発されるべきだ
」と非難される始末。
自分もサポートにメールした。返答は日本語で、「すいません、KONTAKT 4のプリセットはまだKORE 2に対応してません。いずれアップデートで対応しますが、時期は未定。たぶんもうすぐ。」くらいのゆるゆるな無責任回答
。
その後、何ヶ月も経過して、確か4月か5月くらいにいつの間にか対応してたかな。何の知らせもなく
そんなわけで、基本的にこの会社の姿勢は信用してません。たぶん、エンジニアドリブンな会社で、開発は理想を追って突っ走るけど、マーケティングやサポートを含めた部門間のコミュニケーションがうまくとれていない会社なんだと思う。
そんな会社の製品に、自分のプラグイン資産を預けていいのだろうか、という気持ちが一つ。
そして、KOMPLETE 7の発売を機に、NI社のKORE 2に対する姿勢がますます弱くなっているような気がすること。NI社のウェブサイトからKORE 2のページを探すのも一苦労な始末。
最近、NI社はフリーのプレーヤーバージョン(KORE Player、KONTAKT Playerなど)を配布して、「サウンドパック」なる音色を切り売りするビジネスに傾いている。それ自体は特に悪いことだとは思わないんだけど、なんと最近出たのはKOMPLETE 7 Player。これは複数のサウンドエンジンの複合体で、KORE Playerはその中の一つ、という位置づけ。
でもさ、そもそもKOREというコンセプト自体がどんなサウンドエンジンも取り込むよ、という複合的コンセプトだったでしょ? KOMPLETEの下位に位置づけるのって、ポジション的に無理があるし、どうも「ぶれ」を感じる。
それを裏付けるかのように、最近の同社の「サウンドパック」はKOMPLETE Instrumentsという位置づけになっていて、KoreSoundへの対応状況がいまいち分からない。以前は活発に発売されていたKORE SoundPackも、更新が止まっているような。。。
大体ね、KOMPLETE 7も、GuitarRig以外は個別の音色パックを足しただけじゃん? 見かけのパッケージ数は増えてるけど、これでMore Komplete Than Everとか言われてもね。
おそらく、KORE 2やKORE Playerという製品がいまいちユーザに理解されなかったことから、Kompleteという、より広く受け入れられているブランドに舵を切ったんだろうけど、もしそうなら、開発元が将来性を見捨てた(かもしれない)プラットフォームにしがみつきたくはないなー、というのが本音。。。
もう一つが KORE 2の本質=強みでもある「メタタグ」そのものに起因する課題。
特に、他社製のプラグインの場合、ユーザがちまちまと手動で設定しなくてはいけない。
これは原理上仕方ないんだけど、この設定作業の効率が必ずしもよくない。バッチ処理ができればまだいいんだけど。。。まあ、この最後の理由だけはユーザ側で何とかできる問題なんだけどね。
やっぱり、KORE 2に最適化されたプリセットと、そうでないプリセット(特に他社製プラグイン)を比べると、ぜんぜん楽しさが違うんだよね。自分でガシガシKoreSoundを作っていけばいいんだろうけど、とにかくこのソフト、真の使いこなしにはかなりのDIY精神が求められることは間違いなし。
というわけで、ちと熱く語ってしまいましたが、不満は主にNI社の姿勢にある訳ですわ。KORE 2自体、好きなソフト&ハードには違いありません。願わくば、KORE 3、4と、ぜひ育てていってほしい、そんな思いの長文駄文なKORE 2レビューでした。。。
絶対的な数からすれば、ハードウェアシンセ時代の10倍、20倍という規模に膨れ上がる音色。
KORE 2は、数万というレベルに達する音色・エフェクトの資産運用をシンプルかつ効率的にできるようにしてやるぜ、、、という非常に野心的なツールなのだ。しかも、ビジネスモデルというところから見ると、Native Instruments社が「音色切り売りビジネス」へと大きく舵を切るきっかけになったソフトウェアでもある(気がしてる)。いろんな意味で野心的なわけ。この辺りはまた後ほど詳述。
前回触れたように、KORE 2とは「DAWプラグイン界のiTunes
」を目指したもの、だと思う(てかそう言っておいてほしかった > NI)。ともすればフィジコンに目がいってしまいがちなKORE 2。
しかも日本の代理店の宣伝ページを見ても、KORE 2の「核」を何一つ伝えていないという。。。
自分も例外ではなかったのだが、「フィジコン使って、ソフトシンセをハードシンセのようにみせちゃう素敵な子なのかしら。。。
」という期待を持ってしまうと、それは見事に裏切られる。このフィジコンはあくまでKORE 2のソフトウェアの延長線上にあるもので、ハードウェアシンセの使い勝手とは、まったく異なる(断言)。ごく簡単に言ってしまえば、「(NI社に限らず)ありとあらゆるVST、AUプラグインを取り込んで、素早く音色を選択して、自由にパッチやエフェクトスタックを組めるプラグイン再生環境」ということになる。
まあ、統合DAWソフトを使えば似たようなことはできる。そもそも「プラグイン」ってそういうことだしね。だが、KORE 2は音色の管理&再生機能において、DAWソフトが提供できない柔軟さをもってる。
まず半年ほどKORE 2をいじってきた結論として「すげー!」と言えるのは、これだけ大風呂敷を広げたソフトウェア(&ハードウェア)ながら、そのコンセプトが破綻することなく、かなりの高水準で実現できている、ということ。全体像が把握できればできるほど、「あー、こういうことがやりたかったんだね」とうなずける。でも逆に言えば、購入当初は設定にトラブルがあったこともあり、何が何だか分からず「買って損したかも
」と本気で思った。それだけ、「理解」が重要なソフトであるように思う。順を追って説明すると、、、
まずソフト音源としては、
・NI社の主要サウンドエンジン(KONTAKT、ABSYNTH、MASSIVE、REAKTOR etc.)を内蔵
・それ以外のサウンドエンジンは、他社製のものも含めて読み込み可能(プリセットも)
・各音色にメタタグをつけて、楽器やジャンル、キーワード、Rating(★)等で管理・呼び出し可能
KORE 2を理解する上で大切なのが、最後の「メタタグ」。KORE 2が言うところのKoreSoundというのは、要するに基本のパラメータセット+メタタグを記述したファイルなわけよ。
KORE 2のブラウザセクションでは、(仕込みさえしておけば)手持ちのプラグイン音源&エフェクトのすべてを対象に「探す」→「鳴らす」の各ステップが一通りできるわけで、まさにiTunes的な使い勝手。iTunesがMP3やAACファイルに、「アーティスト」とか「ジャンル」とか「Rating」といったメタタグをつけて管理しているのとよく似てる。
KORE 2のブラウザ部分↓ 検索窓にキーワードを入力してインクリメンタルサーチもできる。「検索窓から手持ち資産のすべての音色が呼べる!?
」と思える人はKORE 2のすごさが分かると思う。「音色検索? 別にイラネ」という人は、まちがっても買わない方がいいぞ。
そして「ブラウザで音色が探せて鳴らせるのはいいけど、エディットはどうすんの?」というごもっともな疑問にも、KORE 2はかなり実用的な解を出してる。
それは、「とりあえず、音色の再生っつー場面では、パラメータ8つ、リアルタイムで動かせれば十分じゃね?
」というもの。あの「KORE 2 コントローラー」の特徴的な8つのノブ&スイッチはそのためのもの。

音色ごとに、一番おいしいパラメーターを左側の8つのロータリーノブ&ON/OFFスイッチに割り当てておいて、再生=演奏時に「わーい」できるわけ。他社製のソフトウェア音源でも、オートメーションに対応しているパラメーターであれば、自由に割り当てられる(はず)。ハードの出来の良さも相まって、この「わーい」感はとても楽しい。モーフィング機能もいい感じだし。
画面上のノブと、KORE 2コントローラー上の割当&表示は当然一致するようになってる。


たとえば音色を変更すると、画面上の8つのノブ&スイッチとコントローラーの液晶の表示がそれに応じて切り替わる。
別の音色↓


この8つのノブに対するパラメーターのアサインも、基本的に「メタタグ」の一部と思っていい。KoreSoundには、先ほどのブラウザに対応するメタタグと、どのパラメーターを8つのノブに割り当てるかっていうメタタグが含まれているわけね。
ちなみにエフェクトであっても原理はすべて同じ。エフェクトプラグインに対して、ブラウジングのためのメタタグと、リアルタイム操作可能な8つのパラメーターを割り当てることができるのはまったく同じ。この辺りの操作感は、慣れていくたびに感心させられる。だってさ、アルペジエーターとして使えるMIDIファイルの扱いまで基本は同じだよ? この辺りのシンプルさ、一貫性は天才的
だと思う。あまりに一貫性がありすぎて最初はよく分かんないし。逆に言えば、KORE 2で「いじれる(TWEAKできる)」パラメーターはこの8つまで。
これはKORE 2がそもそも使いやすい「再生環境」を目指して作られたものだから。
よく考えてみれば、理想の「編集環境」は、それぞれのプラグインの専用画面に勝るものはないはず。
とりあえずKORE 2の中ではいじれるパラメーター8つまで、という割り切りが理解できるかどうか、許せるかどうかでこのソフトに対する評価はずいぶん変わってくると思う。
というわけで、割り当てられたパラメーター以外の細かな設定やそもそも8つのノブにパラメーターが割り当てられていない状態から音色を編集したい場合には、KORE 2の内部からプラグインの画面を立ち上げることになる。
読み込まれている音色を右クリックし、「プラグインウィンドウを開く」を選択。

ここではKORGのWAVESTATIONを開いてみた。

こうすることで、音色やエフェクトの隅々まで編集して、その結果をKORE 2で保存したり、またパラメーターの割当を「Learn」させることもできる。
と、、、ここまでかなり褒めちぎってきたKORE 2だが、課題というか、問題もある。
まずは、製造元のNative Instrumentsという会社自体の問題。
このKOMPLETE 6 + KORE 2というバンドル、そもそも「KOMPLETE 6 に含まれる、7,000を超えるファクトリープリセットにKoreSoundが設定済み!」的なことが書いてあって、買ったその日から音色ブラウジングしまくり!みたいなイメージだったのだが、これが見事にウソだった。ブラウザに表示されるのはわずかに数百。桁違くね?みたいな。
KOMPLETE 6 の中でも主役級であるはずのKONTAKT 4からして、当初、KORE 2 のブラウザー用のメタタグも、8つのノブのパラメーターも設定されていなかった。要は、音色資産を縦横無尽に検索できまっせ、というKORE 2の超コア的機能がまったく活かせなかったわけ。
これには切れた。英語ページのフォーラムをのぞいてみると、他にも怒っている人が多数。しかも、これはKOMPLETE 5 + KORE 2時代からの悪しき伝統らしいことも判明。
つまり、まだ準備が整っていない機能を堂々と「できまっせ」と宣伝し、しかもそれを何年も前からユーザが怒ってるのに、新しいバージョンでも同じ過ちを繰り返すという。。。
あるユーザからは「明らかに誇大広告、詐欺罪で告発されるべきだ
」と非難される始末。自分もサポートにメールした。返答は日本語で、「すいません、KONTAKT 4のプリセットはまだKORE 2に対応してません。いずれアップデートで対応しますが、時期は未定。たぶんもうすぐ。」くらいのゆるゆるな無責任回答
。その後、何ヶ月も経過して、確か4月か5月くらいにいつの間にか対応してたかな。何の知らせもなく

そんなわけで、基本的にこの会社の姿勢は信用してません。たぶん、エンジニアドリブンな会社で、開発は理想を追って突っ走るけど、マーケティングやサポートを含めた部門間のコミュニケーションがうまくとれていない会社なんだと思う。
そんな会社の製品に、自分のプラグイン資産を預けていいのだろうか、という気持ちが一つ。
そして、KOMPLETE 7の発売を機に、NI社のKORE 2に対する姿勢がますます弱くなっているような気がすること。NI社のウェブサイトからKORE 2のページを探すのも一苦労な始末。
最近、NI社はフリーのプレーヤーバージョン(KORE Player、KONTAKT Playerなど)を配布して、「サウンドパック」なる音色を切り売りするビジネスに傾いている。それ自体は特に悪いことだとは思わないんだけど、なんと最近出たのはKOMPLETE 7 Player。これは複数のサウンドエンジンの複合体で、KORE Playerはその中の一つ、という位置づけ。
でもさ、そもそもKOREというコンセプト自体がどんなサウンドエンジンも取り込むよ、という複合的コンセプトだったでしょ? KOMPLETEの下位に位置づけるのって、ポジション的に無理があるし、どうも「ぶれ」を感じる。
それを裏付けるかのように、最近の同社の「サウンドパック」はKOMPLETE Instrumentsという位置づけになっていて、KoreSoundへの対応状況がいまいち分からない。以前は活発に発売されていたKORE SoundPackも、更新が止まっているような。。。
大体ね、KOMPLETE 7も、GuitarRig以外は個別の音色パックを足しただけじゃん? 見かけのパッケージ数は増えてるけど、これでMore Komplete Than Everとか言われてもね。
おそらく、KORE 2やKORE Playerという製品がいまいちユーザに理解されなかったことから、Kompleteという、より広く受け入れられているブランドに舵を切ったんだろうけど、もしそうなら、開発元が将来性を見捨てた(かもしれない)プラットフォームにしがみつきたくはないなー、というのが本音。。。
もう一つが KORE 2の本質=強みでもある「メタタグ」そのものに起因する課題。
特に、他社製のプラグインの場合、ユーザがちまちまと手動で設定しなくてはいけない。
これは原理上仕方ないんだけど、この設定作業の効率が必ずしもよくない。バッチ処理ができればまだいいんだけど。。。まあ、この最後の理由だけはユーザ側で何とかできる問題なんだけどね。
やっぱり、KORE 2に最適化されたプリセットと、そうでないプリセット(特に他社製プラグイン)を比べると、ぜんぜん楽しさが違うんだよね。自分でガシガシKoreSoundを作っていけばいいんだろうけど、とにかくこのソフト、真の使いこなしにはかなりのDIY精神が求められることは間違いなし。
というわけで、ちと熱く語ってしまいましたが、不満は主にNI社の姿勢にある訳ですわ。KORE 2自体、好きなソフト&ハードには違いありません。願わくば、KORE 3、4と、ぜひ育てていってほしい、そんな思いの長文駄文なKORE 2レビューでした。。。
DTM環境と機材紹介(2) KORE 2 + KOMPLETE 6 その1
前回はマスターキーボード+演奏用に選んだCP1をテーマにしましたが、今回から、ソフトウェア音源の中心に置いている KORE 2 + KOMPLETE 6 を紹介、というか、DTM環境における位置づけ、という観点からレビュー。
KORE 2 + KOMPLETE 6はいろんなところでバンドルの叩き売り状態なんだけど、いまいちネットでも評判を聞かない。悪い評判も含めて。というわけで、KOMPLETE 7が発表された今、旬は過ぎた感もありますが、7を含めて購入を検討している人にも参考になるように、ちょい深めにレビュりたい。
前回でも書いたように、自分はワークステーションシンセとか、音源モジュール全盛時代のDTMer。いわゆるローランドのSCシリーズが大流行するちょっと前かな。
で、いろいろあって最近復帰してきたクチ。
なのでソフトウェア音源と言われても、いまいちピンとこないんだよね。ま、とにかく…
KOMPLETE 6

です。
言わずと知れた独Native Instruments社のソフトウェアシンセをバンドルしたパッケージ。Kで綴るところがドイツのアイデンティティというか、なんかベンツっぽいっていうか。
サンプラーのKONTAKT 4を中心に、アナログ系のABSYNTH & MASSIVE、FM系のFM8、ドラム音源のBATTERY 3、多機能モジュラーシンセ?のREAKTORなんかがセットになってる。プラス、アンプシミュのGuitar Rig とか、なんやかやのエフェクトがどっさりと。
よいところ
肝心の音は、質が高い。まあ多種多様なサウンドエンジンが入っていて、特徴もそれぞれですが、基本的にどれもしっかりした太い音を鳴らしてくれる感じ。
プリセットだけでも膨大で、その数7,000以上。この7,000とかいう数字が旧世代のDTMerにはピンとこないわけ。まだ一度も鳴らしてないプリセットもたくさんあるし、ちょっとこのスケール感はなに?
ソフト音源当たり前の人からしたら、いまさら何?って話だろうけど。
プリセットは、全体的に荒削りな部分もある。特にABSYNTHとかMASSIVEなんかは、音実験をやっているようなノイズの塊の音色も多くて、「これをどう使えと」的なものも相当数に上る。
感覚的な表現で申し訳ないのだが、ちょっと暗くて重めな音色
が好きな人はハマると思う。
サンプラー系のKONTAKTも、一通りの音色は押さえてあるんだけど、なんつーか、ひとくせあるサンプルが多いんだよな。。。 特にアコピなんかは癖が強すぎて使いづらい。何この壮大なペダルノイズ、みたいな。でもその独特の雰囲気は、まあ、いい。
というわけなんだが、全体的なクオリティは自分的には十分。プリセットの偏りも、実は割と好きな感じ。
逆に、オールマイティなマルチ音源が欲しい人には、「ちょっと違うかも」と言っておきたい。そういう意味のKOMPLETE「完璧」ではない、と。
いまいちなところ
いやね、その長所でもあるサウンドエンジンの多様さとプリセットの豊富さは、もはや扱いにくいレベルの膨大さになってしまう。いや、あくまで300音色くらいでスゲーとなっていた旧世代の認識がベースなんだが。
そしてこれもまあ当たり前なのだが、ソフトウェアごとにインターフェースがかなり違う。
一つ一つがそれなりにバージョンアップを繰り返して来たソフトなので、いきなり触るととっつきにくいことこの上なし。
↓ ↓ ↓
そ こ で
KORE 2

の登場となるわけです。
KORE 2は音源というよりも、プラグインの統合環境みたいなもんで、ちょっと理解しづらい。
分かりやすく例えると、ソフトウェアシンセの音色やエフェクトをライブラリ化した、
プラグイン用のiTunes。かな。
iTunesって、音楽ファイルだけじゃなくて今や動画やらアプリやら、ストアまで統合された「環境」に近いソフトになっているでしょ。KORE 2もそんな感じで見ると分かりやすくなる。
と、ここまで書いたところで頭がギブアップ
。
続きは next time ...
KORE 2 + KOMPLETE 6はいろんなところでバンドルの叩き売り状態なんだけど、いまいちネットでも評判を聞かない。悪い評判も含めて。というわけで、KOMPLETE 7が発表された今、旬は過ぎた感もありますが、7を含めて購入を検討している人にも参考になるように、ちょい深めにレビュりたい。
前回でも書いたように、自分はワークステーションシンセとか、音源モジュール全盛時代のDTMer。いわゆるローランドのSCシリーズが大流行するちょっと前かな。
で、いろいろあって最近復帰してきたクチ。
なのでソフトウェア音源と言われても、いまいちピンとこないんだよね。ま、とにかく…
KOMPLETE 6

です。
言わずと知れた独Native Instruments社のソフトウェアシンセをバンドルしたパッケージ。Kで綴るところがドイツのアイデンティティというか、なんかベンツっぽいっていうか。
サンプラーのKONTAKT 4を中心に、アナログ系のABSYNTH & MASSIVE、FM系のFM8、ドラム音源のBATTERY 3、多機能モジュラーシンセ?のREAKTORなんかがセットになってる。プラス、アンプシミュのGuitar Rig とか、なんやかやのエフェクトがどっさりと。
よいところ
肝心の音は、質が高い。まあ多種多様なサウンドエンジンが入っていて、特徴もそれぞれですが、基本的にどれもしっかりした太い音を鳴らしてくれる感じ。
プリセットだけでも膨大で、その数7,000以上。この7,000とかいう数字が旧世代のDTMerにはピンとこないわけ。まだ一度も鳴らしてないプリセットもたくさんあるし、ちょっとこのスケール感はなに?
ソフト音源当たり前の人からしたら、いまさら何?って話だろうけど。
プリセットは、全体的に荒削りな部分もある。特にABSYNTHとかMASSIVEなんかは、音実験をやっているようなノイズの塊の音色も多くて、「これをどう使えと」的なものも相当数に上る。
感覚的な表現で申し訳ないのだが、ちょっと暗くて重めな音色
が好きな人はハマると思う。サンプラー系のKONTAKTも、一通りの音色は押さえてあるんだけど、なんつーか、ひとくせあるサンプルが多いんだよな。。。 特にアコピなんかは癖が強すぎて使いづらい。何この壮大なペダルノイズ、みたいな。でもその独特の雰囲気は、まあ、いい。
というわけなんだが、全体的なクオリティは自分的には十分。プリセットの偏りも、実は割と好きな感じ。
逆に、オールマイティなマルチ音源が欲しい人には、「ちょっと違うかも」と言っておきたい。そういう意味のKOMPLETE「完璧」ではない、と。
いまいちなところ
いやね、その長所でもあるサウンドエンジンの多様さとプリセットの豊富さは、もはや扱いにくいレベルの膨大さになってしまう。いや、あくまで300音色くらいでスゲーとなっていた旧世代の認識がベースなんだが。
そしてこれもまあ当たり前なのだが、ソフトウェアごとにインターフェースがかなり違う。
一つ一つがそれなりにバージョンアップを繰り返して来たソフトなので、いきなり触るととっつきにくいことこの上なし。
↓ ↓ ↓
そ こ で
KORE 2

の登場となるわけです。
KORE 2は音源というよりも、プラグインの統合環境みたいなもんで、ちょっと理解しづらい。
分かりやすく例えると、ソフトウェアシンセの音色やエフェクトをライブラリ化した、
プラグイン用のiTunes。かな。
iTunesって、音楽ファイルだけじゃなくて今や動画やらアプリやら、ストアまで統合された「環境」に近いソフトになっているでしょ。KORE 2もそんな感じで見ると分かりやすくなる。
と、ここまで書いたところで頭がギブアップ
。続きは next time ...
DTM環境と機材紹介(1) CP1
ひさびさの更新です。。。
あ、そういえば自作iMacスタンドは、無事落札していただきました。
スタンド君たちは、今日も人知れずiMacを低く支えていることでしょう。
落札していただいたお二人の方には、感謝です。
本ブログは、DTM用の自作机をトピックとする超ニッチブログなので、自作机まわりに絡む進展がない限り原則更新されない、低テンションなところです。
しかし、今回ちと更新しようかな、と思ったのは、たかが机、されど机、やはりそれは自分の理想のDTM環境を構築するための営みの一部であることを実感したため。
いや、何が言いたいかというと、どんなDTM机にしたいか、ということは、所有している(したい)機材・環境の全体とふかーく関わってくるなー、という当たり前のことを振り返っておこうかと。。。
自分は一度DTMから遠ざかっていた「復活組」です。ローランドのVS-880って知ってますか?
録音がフルデジタルになる衝撃とその無限の可能性に打ち震えたものです。夢中になってトラックを埋めてはミックスする日々。楽しかったなー(遠い目)。
その後、転職を機に機材をすべて売り払い(涙)、DTMからは遠ざかっていました。
それからほぼ10年。iMac 27インチの購入を機に、再びDTMに目覚めましたが、いやーひどい浦島状態(゜д゜;)。
すでにマルチティンバー(これすら死語に近い汗)のラック音源なんかは衰退期に入っていて、ソフトシンセ花盛り。まず考え方を根本から変えないといかんなーと。
幸か不幸か、手持ち機材は無いに等しく、環境をゼロから作るにはやはりソフト音源を中心に、という前提から出発。だって、ノイズは皆無だし、トータルリコール当たり前だし、というのは旧世代には驚愕よ? いや、今でもアナログミキサーを通した音って、いいと思う。いやむしろ、ミックスしてて楽しいのは、確実にアナログ回路。VS-880なんかは、音を中にいれればデジタルにはなるけど、そんなにハイファイな音でもなかったし、入り口のところまでは普通にアナログだったしね。
しかし、ラック音源を買い漁る時代でもない以上、んなことも言ってられん。今ゼロから環境を作り直すなら、、、
(1) そこそこ高性能なパソコン
(2) しっかりしたマスターキーボード
(3) 自分好みの音が鳴るソフト音源
つーのが合理的かな、と思った訳です。だってノイズは皆無だし、トータルリコールだし。発音数とか、エフェクトだって、まあ無限みたいなものだし。
で、(1)がそろったところで、(2)をどうするか、ということで選んだのが、、、
CP1

ほぼRD700GXに決めていた昨年末に彗星のごとく現れたCP1。新開発スペクトラムなんたら音源と木製ステージなんたら鍵盤を奢ったYAMAHAのフラッグシップピアノ。>お値段もフラッグシーーップ

。うぐ。
いや、スペックは本当にどうでもよくて。
店頭で弾いた瞬間、あ、これ次元が違う。と。
なんつーか、アコピの音色が、涼しげで凛としてる。一音押さえるだけで、水滴が水面に広がるように、澄んだ音が放たれる。そんな感じがした。
もちろん、音は「リアル」ではあるんだけど、ことさらに「生々しさ」を追っている音でもないんだよね。一音一音のリアルさならソフトベースのピアノ音源の方が上かもしれない。
CP1(あるいは新CPシリーズ)のすごさは、鍵盤をふっと押さえたときに、「押さえた通りに自然に鳴る」ことに尽きると思う。それは音色変化の滑らかさでもあるし、鍵盤フィーリングでもあるし、どちらにしてもYAMAHAがカタログに自慢げに書き連ねている云々によるところ大なのだろうけど。
いや、鍵盤はRDも大好きなんだよね。むしろ全体的なフィーリングはあっちの方がいいかも。
でも、CP1のこいつは、音色とのマッチングがはんぱじゃない。
シンセって、MIDIだろうがソフト音源だろうが、「音をトリガーしてる」って感じがなかなか消えなくない? それはRDでも例外じゃない。きれいに録ったサンプルを、上等な鍵盤でトリガーしてる、って感じは消えない。だけど、CP1はそこが完全に別次元。デジピが普通に「楽器」であることのすごさ、というか。。。ワークステーションシンセやモジュール型音源がトレンド的に厳しい状態にある中で、楽器としての素の力を磨くのは、ハードウェアメーカーとして正解だと思う。もちろん、このジャンルはローランドにもがんばってほしい。

実はね、AKAIから出てる、88鍵マスターキーボードくらいでいいかな、と思ってたんだけどね。でもでも、ソフト全盛の今だからこそ、一点豪華でも、弾いていて最高に気持ちがいいハードを手元においておくことも大事じゃね、と思い直したわけですわ。パソコン立ち上げずにすぐに鳴らせるのも大きいし。
というわけで、お値段的にはかなり厳し目でしたが、CP1、いいですよ。
CP5が待ちきれなかった、というのもありますが、ただ、あの中途半端にマルチ機能な彼は、ちょっとシステムの中心に置きづらい。あの鍵盤で、音声的に処理が面倒な内蔵音源ならしてどうする、と思ってしまうんだよね。自分の環境では。
何だか長文になりましたが、今改めて、ハードウェアっていいな、と思います。
熱くなれる
し。
環境&機材紹介、もすこし続きます。もちろん、最終的には机の話題に着地する予定。
あ、そういえば自作iMacスタンドは、無事落札していただきました。
スタンド君たちは、今日も人知れずiMacを低く支えていることでしょう。
落札していただいたお二人の方には、感謝です。
本ブログは、DTM用の自作机をトピックとする超ニッチブログなので、自作机まわりに絡む進展がない限り原則更新されない、低テンションなところです。
しかし、今回ちと更新しようかな、と思ったのは、たかが机、されど机、やはりそれは自分の理想のDTM環境を構築するための営みの一部であることを実感したため。
いや、何が言いたいかというと、どんなDTM机にしたいか、ということは、所有している(したい)機材・環境の全体とふかーく関わってくるなー、という当たり前のことを振り返っておこうかと。。。
自分は一度DTMから遠ざかっていた「復活組」です。ローランドのVS-880って知ってますか?
録音がフルデジタルになる衝撃とその無限の可能性に打ち震えたものです。夢中になってトラックを埋めてはミックスする日々。楽しかったなー(遠い目)。
その後、転職を機に機材をすべて売り払い(涙)、DTMからは遠ざかっていました。
それからほぼ10年。iMac 27インチの購入を機に、再びDTMに目覚めましたが、いやーひどい浦島状態(゜д゜;)。
すでにマルチティンバー(これすら死語に近い汗)のラック音源なんかは衰退期に入っていて、ソフトシンセ花盛り。まず考え方を根本から変えないといかんなーと。
幸か不幸か、手持ち機材は無いに等しく、環境をゼロから作るにはやはりソフト音源を中心に、という前提から出発。だって、ノイズは皆無だし、トータルリコール当たり前だし、というのは旧世代には驚愕よ? いや、今でもアナログミキサーを通した音って、いいと思う。いやむしろ、ミックスしてて楽しいのは、確実にアナログ回路。VS-880なんかは、音を中にいれればデジタルにはなるけど、そんなにハイファイな音でもなかったし、入り口のところまでは普通にアナログだったしね。
しかし、ラック音源を買い漁る時代でもない以上、んなことも言ってられん。今ゼロから環境を作り直すなら、、、
(1) そこそこ高性能なパソコン
(2) しっかりしたマスターキーボード
(3) 自分好みの音が鳴るソフト音源
つーのが合理的かな、と思った訳です。だってノイズは皆無だし、トータルリコールだし。発音数とか、エフェクトだって、まあ無限みたいなものだし。
で、(1)がそろったところで、(2)をどうするか、ということで選んだのが、、、
CP1

ほぼRD700GXに決めていた昨年末に彗星のごとく現れたCP1。新開発スペクトラムなんたら音源と木製ステージなんたら鍵盤を奢ったYAMAHAのフラッグシップピアノ。>お値段もフラッグシーーップ


。うぐ。いや、スペックは本当にどうでもよくて。
店頭で弾いた瞬間、あ、これ次元が違う。と。
なんつーか、アコピの音色が、涼しげで凛としてる。一音押さえるだけで、水滴が水面に広がるように、澄んだ音が放たれる。そんな感じがした。
もちろん、音は「リアル」ではあるんだけど、ことさらに「生々しさ」を追っている音でもないんだよね。一音一音のリアルさならソフトベースのピアノ音源の方が上かもしれない。
CP1(あるいは新CPシリーズ)のすごさは、鍵盤をふっと押さえたときに、「押さえた通りに自然に鳴る」ことに尽きると思う。それは音色変化の滑らかさでもあるし、鍵盤フィーリングでもあるし、どちらにしてもYAMAHAがカタログに自慢げに書き連ねている云々によるところ大なのだろうけど。
いや、鍵盤はRDも大好きなんだよね。むしろ全体的なフィーリングはあっちの方がいいかも。
でも、CP1のこいつは、音色とのマッチングがはんぱじゃない。
シンセって、MIDIだろうがソフト音源だろうが、「音をトリガーしてる」って感じがなかなか消えなくない? それはRDでも例外じゃない。きれいに録ったサンプルを、上等な鍵盤でトリガーしてる、って感じは消えない。だけど、CP1はそこが完全に別次元。デジピが普通に「楽器」であることのすごさ、というか。。。ワークステーションシンセやモジュール型音源がトレンド的に厳しい状態にある中で、楽器としての素の力を磨くのは、ハードウェアメーカーとして正解だと思う。もちろん、このジャンルはローランドにもがんばってほしい。

実はね、AKAIから出てる、88鍵マスターキーボードくらいでいいかな、と思ってたんだけどね。でもでも、ソフト全盛の今だからこそ、一点豪華でも、弾いていて最高に気持ちがいいハードを手元においておくことも大事じゃね、と思い直したわけですわ。パソコン立ち上げずにすぐに鳴らせるのも大きいし。
というわけで、お値段的にはかなり厳し目でしたが、CP1、いいですよ。
CP5が待ちきれなかった、というのもありますが、ただ、あの中途半端にマルチ機能な彼は、ちょっとシステムの中心に置きづらい。あの鍵盤で、音声的に処理が面倒な内蔵音源ならしてどうする、と思ってしまうんだよね。自分の環境では。
何だか長文になりましたが、今改めて、ハードウェアっていいな、と思います。
熱くなれる
し。環境&機材紹介、もすこし続きます。もちろん、最終的には机の話題に着地する予定。
【ビッダーズに出品】iMac 自作スタンド
いきなりすいません汗
ヤフオクに出す、と言っていましたが、本人確認手続きが間に合わず、やむなくビッダーズで出品しました。ヤフオク、昔はよく使っていたんだけど、今はいろいろと面倒な手続きがあるんだね。。。
というわけで、iMacを低くするアイテム、iMac用自作VESA規格アルミニウムスタンド(長!)をビッダーズに出品しました。同じブツを2つ出しました。「複数出品」になるので、反映されるのは24時間後だそうです。。。(出品されました→こちら)
いや-、モノつくって売るって、大変なことだね。設計、資材手配、組み立て、写真撮影、梱包、オークション出品、取引、発送、、、、etc.
これ、日常的にはかなりきついわ。基本、これが最初で最後の出品というスタンスです。
でも相変わらず何か作ることは楽しい。これが他の誰かに使ってもらえるかも、と思うとちょっとワクワクする。
これがパッケージに含まれる内容。デザインも一新。質感もかなりあがったと思う。本体とビス4組、プラスiMacを少し浮かせるゴム足。至れり尽くせりですぜ。

脚を伸ばしたところ。

こんな風に脚に角度をつけて装着。ちなみに、手でぐいっとやれば動きます。柔らかすぎず、固すぎず、のバランスになってると思う。

で、これがiMac用のVESAマウントアダプター。これを必ずつけてね。

スタンドをビスどめしたところ。

立てるとこんな感じ。上のところは取っ手というか、ハンドルとして使える。これはマヂ便利v

横から。

まあ、売れなければ気長に再出品するし。。。iMacを低くしたいというニッチな欲望を持った方、入札をマターリとお待ちしております。
ヤフオクに出す、と言っていましたが、本人確認手続きが間に合わず、やむなくビッダーズで出品しました。ヤフオク、昔はよく使っていたんだけど、今はいろいろと面倒な手続きがあるんだね。。。
というわけで、iMacを低くするアイテム、iMac用自作VESA規格アルミニウムスタンド(長!)をビッダーズに出品しました。同じブツを2つ出しました。「複数出品」になるので、反映されるのは24時間後だそうです。。。(出品されました→こちら)
いや-、モノつくって売るって、大変なことだね。設計、資材手配、組み立て、写真撮影、梱包、オークション出品、取引、発送、、、、etc.
これ、日常的にはかなりきついわ。基本、これが最初で最後の出品というスタンスです。
でも相変わらず何か作ることは楽しい。これが他の誰かに使ってもらえるかも、と思うとちょっとワクワクする。
これがパッケージに含まれる内容。デザインも一新。質感もかなりあがったと思う。本体とビス4組、プラスiMacを少し浮かせるゴム足。至れり尽くせりですぜ。

脚を伸ばしたところ。

こんな風に脚に角度をつけて装着。ちなみに、手でぐいっとやれば動きます。柔らかすぎず、固すぎず、のバランスになってると思う。

で、これがiMac用のVESAマウントアダプター。これを必ずつけてね。

スタンドをビスどめしたところ。

立てるとこんな感じ。上のところは取っ手というか、ハンドルとして使える。これはマヂ便利v

横から。

まあ、売れなければ気長に再出品するし。。。iMacを低くしたいというニッチな欲望を持った方、入札をマターリとお待ちしております。
