ときどき、手紙を書きたくなる。でも、書き始めてしばらくすると、意味がないことに気づいて指が止まってしまう。
中途半端に残された言葉は迷走する。数ヶ月、1年経てば、ほとんどの言葉は記憶から消える。
ただ、スマホの中にはファイルが残る。ファイルの中には言葉が残る。読み返すと、冷凍食品みたいだ。
電子レンジで解凍して、食べられそうな文章を皿に盛る。すると、不出来な箴言集ができあがる。
、、、
都会の道の風景は歩く度に変わる。心に描いた道は変わらないのに。
夜の樹木は話しかけてくる。聞こえない声で話しかけてくる。
ミューズの春眠には困ったものだ。詩も音楽もアートも生まれない。
いつも負けるだけ。ビジネスから学んだことは何もない。