板橋区選出の都議が話題になっている。どのメディアも見当外れな表現に終始しているので,この問題について触れてみる。
問題になっている論点はこうだ。
1)免許停止期間中に自動車を運転をしていた
2)この無免許状態で,あろうことか自動車加害事故を起こした
3)このことを非公表のまま選挙運動を継続し,当選した
4)その後,議会を欠席したままとなっている
5)2度に渡って議員辞職勧告が満場一致で採択された
6)本人は「支援してくれている人が多くいる」として辞職に応じない姿勢を見せた
7)その後も議会を欠席し続けている
まあ,常識的に考えて都議会議員として不適当な人物であると想像できる。だが本人は「多くの応援があるため」として辞職を拒んでいるわけだ。
解決策は一つある。これは万人に公平な策だ。
『いったん議員辞職し,出直し選挙で「多くの支援の声」を証明する』
これだけだ。つまり堂々たる選挙に打って出て,その支持が間違いでないことを見せつけてやればいい。至ってシンプルだ。朴,いや木下都議,いかがだろうか。
ただし相当に体調も悪そうなので,都議会において任期満了まで汗をかく事ができるかどうかは大きなマイナスポイントになるかもしれない。壮健な候補者にアドバンテージがある。
"多くの支援者の方" も「堂々と出直し選挙に打って出ましょう!」と声をかけてあげるべきだ。そうでもなければ次期以降の基盤が危ぶまれるだろう。そしてまた朴都g,いや木下都議に批判的な方々も「それならば文句なし」となるだろうから一致する。要は出直し選挙をやればいいだけだ。
ただこの人物の場合,やましい事があって疑いをかけられているのではなく,実際に無免許事故を起こして選挙戦を過ごしてきた経緯があるので「無免許事故の加害者でも社会的制裁を受ける必要がない」という悪しき前例になりかねないこともまた事実。
そしてまた板橋選挙区などなくても都議会は運営できる,という証明をしてしまった。要するに板橋区民の意見などなくてもいいわけだ。そうなると議員数削減への取っ掛かりになりかねない。
非常に面白い状況だ。