〈不定期更新〉一時外出許可で書いておこうと思うこと | gab-log

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経済学に無知なることは罪ではない.しかし無知なるままに経済問題を声高に論じることはまったく無責任であるといえる.(ロスバード)

TwitterID 男前先生 @_dt4u / 所属機関組織に無関係の個人としての不定期落書き / すべては良識に基づきます

 膵臓,胆嚢,腎臓,肝臓,十二指腸とさまざまに不全が重なり移送やICU(私はプロテスタントだがキリスト教大学ではない)などさまざまな経験値を積み,ようやく外出許可が出た.思ってもみない暖かいコメントやメッセージに辟易しております.不躾ながらこの場で皆さまに感謝を申し上げます.

 

 外出の猶予は2日.

 

 病棟内でもコロナ問題は深刻で,近親者でも面会はおろかこの階に上がることさえ拒否されている.さながら面会謝絶であり,多くの方々に誤解を与えてしまったが私自身は(まだ)生きている.

 

 そのコロナウイルスの影響について私見を述べる.

 

 

 今般のコロナ問題によってマスクが,トイレットペーパーが,挙句はコメが手に入らないという事態を招いたようだ.私はいつもどおりNHKの報道以外はテレビを見ることもなく,病室でスヤスヤしていたので気にもしなかったがそうした現象があったことは知っている.

 

 それらの原因はほとんどが「無知」によるものである.

 

 

 あなたは「予防」のためにマスクを着けてはいないだろうか.

 本気で予防をしたいのなら目を覆うゴーグルによる,眼球周りの粘膜を覆うこと,あるいは陽圧マスクで顔をすっぽり覆わないかぎり完全とはいえない.

 陽圧マスクというのは吸気はボンベから採集し,呼気はマスクを推しあげることで「外部の空気を遮断する」機能をもつものだ.知らない人が多いがメルセデスの最上級モデルにオプションで生物兵器や毒ガス対策として陽圧仕様が用意されているし,US大統領の“ビースト”も陽圧機能を搭載していると推定されている.

 

 マスメディアだ.

 

 マスメディアが「予防のためのマスク」という情報を発している.しかしそれは間違っている.

 

 口腔と鼻腔部分を覆うだけのいわゆる「マスク」は,すでに感染している可能性があるキャリアが,拡散拡大を防ぐために装着すべきものだ.

 大切なことなのでもう一度書くが,マスクは予防の最適解ではない.マスクがあれば予防できるという誤情報を垂れ流しているマスメディアが理解不足であり,フェイクニュースの根源だ.

 

 有名人が亡くなられた,距離を保てばいいなどの煽り情報は流されるが,なにをしているんだマスメディア,と言っておきたい.まるでマスクをつければ完全に防疫できるかのような報道である.これは大間違いだ.

 

 

 明示しておく.「マスクで予防はできない」.

 

 

 マスクは自信が感染者である場合,他人に感染をさせないこと,感染の拡大を防ぐには有効であることは確かだ.

 しかし連日,マスメディアが言うような「予防・防疫の効果」はない

 

 マスクと尻拭き紙を同一のものと誤解したお馬鹿さんと同じ過ちをマスメディアが拡散しているのである.それによって手拭き用の紙まで飲食店のトイレから消えたというのだからちゃんちゃらおかしな話だ.眼球周りの粘膜は保護しているのか?

 これらは「マスクで防疫できる」という誤った理解を公共の電波で垂れ流すマスメディアの大罪だ.PM2.5よりも細かな粒子が密閉空間に数分以上滞在することを理解しているのだろうか.

 

 

 私は健康な時期,よく都心の電車や地下鉄に乗ることがあった.

 もちろんマスクは100%無効ではないが,防疫を考えるなら眼球周りの粘膜や,手指から鼻腔や目に触れないことも重要だ.その場合でいえば「手袋」こそ必要だろうし,人ごみではできるかぎり目を閉じるのも有効ではないかと思う.

 

 私の住む東京都では,多数の「ゼロ公約」を挙げて当選した都知事が公約達成ゼロのまま夏の再選に向かうようだ.彼女の指示で土休日に外出禁止が発声(≒発布)されたが,接客に関わる産業はどれだけの“被害”を蒙っただろうか.さすがに氏の公約に「来客ゼロ」は書かれていないが,店舗によっては見事に達成されたようだ.

 

 そして防疫に詳しい医学者からも東京オリンピックは来年開催でも危うい,という提言が出されている.それはそうだ,日本で収束に向かっても世界各国から「安心して」キャリアが国内に押し寄せるわけだ.真のマクロ観というのはこういう見方をしなければならない.経済学もそう.(独学者にエセマクロが多すぎるね)

 

 手柄がほしい末期がんの森元総理や小池女史はどうしても日本にキャリアを呼び込みたいようだが,世界的に収束傾向のない時点において「来年7月」という設定はいったいなにを根拠にしているのだろうかと疑わざるを得ない.ずいぶんとおカネが動くのだろうか.

 

 

 皆さまにお伝えしたいのは「マスクは予防のためではない」ということ.

 そして残念ながら「私はまだ生きています」というご報告である.

 

 正直,この年代(皆さんの想像より若いはず)で余命宣告を受けるとは思わなかったのだが,たかが2カ月ほどで16キロの減量成功した現実にはライザップも驚きの結果だろう.

 

 ただ,明日死んでもいいように,悔いのない日々は過ごすべくブログを更新する.

 

 外出許可の数日後には手術が控えているのだが,おそらく医師としてはせめて家族と最後の晩餐を,という優しさ成分による配慮なのだろうが,私は秋に死ぬつもりは毛頭ない.せめて10月,長男の結婚式には出席するつもりだ.

 

 海外勤務の息子には申し訳ないが,いまの病状はもちろん,入院していることさえ伝えていないのだが明日,2年ぶりに遭う.なにから話せばいいのかわからないが,多少寿命が短いとてもう少しだけ家族とともにありたいと願うのはわがままなことなのかもしれない.せめて1年でいいのだが.