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私が講師を務める国立音楽院・ドラムカスタマイザ-科では毎年1年生にアクリルシェルを加工してスネアドラムを作る課題が与えられる。昨今のアクリルドラム流行りに乗っかった訳ではなく、円筒形のアクリルは比較的安価で入手しやすい素材。ゆえにアクリルがシェルマテリアルとして選ばれたのであろう。直径35cmならほぼ14インチである。

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これは余った素材を利用して私が作った試作機。打面にボトム用のフープが装着されているのは自宅に転がっていた余りのパーツの寄せ集めで組んだため。ラグはタマ、フープとスナッピー周りはパールというパーツ構成である。深さはおそらく4.5インチ前後(実測していないので不明)。

市販のアクリルスネアよりシェルが分厚く、なかなかパワフルな仕上がり。ソリッドなアタックとレスポンスの良さを両立出来た。仕事で使えるレベル。学生に説明しながらたった2時間で加工~組み立てを済ませた割には悪くない。

しかし、シェルの深さに対してラグの寸法が長すぎるため、超ハイピッチにするとヘッドのアルミ枠とラグがぶつかってしまうという致命的なミスを犯してしまった。ちゃんと設計すればそんな初歩的なミスを犯すことはありえないが...

学生は自らの手でアクリルの切り出しからパーツ選定、取り付け位置の決定、エッジ加工を行う事によって言葉で説明しただけでは分かりにくいエッジ形状がサウンドに与える影響などを体得できる。