Chao! 尾崎です。
ダナンからフエへは、ハイヴァン峠を越えていきます。

ハイヴァン峠のハイヴァンとは、海雲のことで、
常に霧が立ち込めていることからこの名が付いたそうです。
海抜は492mしかありませんが、ベトナムの気候はこの峠が境目になっています。
歴史的にも、古くからの交通・軍事の戦略的要衝でした。
現在ハイヴァン峠を越えるには車・バイクの場合、2つのルートがあります。
ひとつは、旧来の峠を越えるコ―ス。
幅が狭く、急勾配で、きついカーブも連続しています。
雨季には、がけ崩れや落石にも注意しなければなりません。

霧で見通しが悪く、低速で走るしかない利用者は、
強盗の餌食になることも...

17世紀のベトナムの詩人グェン・フック・チュー(阮福淍/Nguyễn Phúc Chu/1675–1725)も、
"ベトナムで最も危険な山、ハイヴァン"と、その危険性を描写しています。
その見返りに、目にすることが出来る景観は、素晴らしいものです。
BBCの自動車番組で
「デザートに飾り付けられた完璧なリボンのような美しさ。世界でもっとも美しい海岸道路のひとつ」
と称されたほど!

もうひとつは、トンネルを通り抜けるコースです。
2005年に開通したこちらは、日本とも関係が深いのです。

上記の旧道ですが、前述の通りとても危険な道でした。
より安全で円滑に南北をつなぐ道として、出来たのがこのトンネルです。
日本のODAにより、日本側・ベトナム側の技術を結集して完成した事業です。
トンネルは照明、火災警報器、通信、水供給と治療、換気ファン、ラジオ放送システムを完備し、
アメリカの各建設関連協会の賞を、設計面・環境面・品質のマネジメント面の3部門に渡って受けています。
これによって、事故の軽減はもとより、フエーダナン間の移動時間は45分も短縮、
強盗被害を受けずに済むなど、
安全面・運輸面・生活面でも、トンネルはとても喜ばしいものとして受け止められているようです。
ちなみにバイクの皆さんは、トンネル越えの際は、
バイクと一時お別れします。

安全面を考慮され、バイクはトラックへ、人は一定数が集まったらバスで
トンネルの反対側へ輸送されるのです。
ベトナムの鉄道・VRは現在1路線です。
空路・海路があるとはいえ、トラック輸送路はまだまだ重要なインフラです。
特にフエの少し上の町ドンハー(Đông Hà)から西へ伸びるは、
遠くミャンマーの旧首都ヤンゴンまで続く国道16号線。
ダナン―ヤンゴンを結ぶ東西経済回廊です。

今後も、関係国とともに、より一層発展していくことでしょう!