Chao! 尾崎です。
さて、ベトナム人、といったとき、思い浮かべる人物像は、
どんな風ですか?
アオザイを着て、ノンラー(三角錐の帽子)をかぶって、フォーを食べる、
真面目で明るい人??
日本も、地方によって様々ですが、
同様に南北に長いベトナム、
北部・中部・南部では言葉も慣習も、けっこうな差異があります。

たとえば伝統衣装。
日本では、ベトナムといえば「アオザイ」が有名ですが、
ハノイなど北部は「アオ トゥタン」

ダナンなど中部ではおなじみ「アオ ザイ」

ホーチミンシティなど南部では「アオ ババ」

言葉も、物の名前や言い回し、つづりなど、北部と南部では全く違うことがあります。
中部は、どちらかというと南部寄りの言葉ですが、
中部もまた北部・南部どちらとも似ない、独特の方言があるのです。
それも、意思疎通に支障をきたすレベルで違ったりするケースもあります。
ダナン出身の子が、言葉が違う、という良い例を、
経験から教えてくれました。
ホーチミンシティの大学に行っていた際に、
何かに困っていた南部出身の子に、彼女は「どうしたの?」と声をかけました。

帰ってきた言葉は、
「え?歯?歯が何??」
中部方言の「ディー ラム?」(どうしたの?)。
ラムは南部では“歯”のこと。

中部弁はほとんど外国語、と言われることもあるようで、
彼女たち中部の子は、「訛りがきついね~(笑)」とからかわれちゃいました。
しかし、素直といわれるダナン人もやるときはやります!
「あなたたちがベトナム語を知らないだけでしょ」と、
中部弁講座サークルを開設し、他地方出身者に中部弁を教えたそうです(笑)
賢く可愛い子が揃っていた、在学の中部出身者。
中部弁講座は大変な盛況ぶりだったとのこと!
さすが、ベトナム女子は強い!!
他にも例えば…
「どこ行くの?」
南部:Anh di dau vay? (アン ディー ダウ ヤイ)
北部:Anh di dau vay?(アイン ディー ダウ ヴァイ)
中部:Anh di mo rua? (アン ディー モー ルア)
他の地域から見て、北部弁は、
「格調高く、冷たくて堅い感じのズーズー弁」
南部は、
「柔らかく滑らかな、ミャーニャー言う猫語」
中部は
「もう外国語」
なんだとか(笑)
確かに、中部だけちょっと異色を放っていますね。
日本と違うのは、標準語に寄せようとせず、
それぞれの地域の言葉に誇りを持っていること。
ベトナムで標準語とされているのはハノイ弁ですが、
テレビも地方局はその地方の方言で放送されますしね。
また、北部・中部・南部だけではなく、
そのまた細かな地域、
中部でいえば、例えば数十キロ離れただけのフエ・ダナン・ホイアンでも、
それぞれ地域性というか、人柄も違うそうです。
日本でもよく、県民性がどうの、という観点から分析するアプローチがありますね。
どうしてそういった人柄になったのか、またはそういった人柄だと言われるようになったのか、
背景を調べるのも面白そうですね!
どうでもよいことですが、北部・中部・南部!と言った時、
語感が「hop, step, jump!」みたいだなと思って、
ちょっと気に入りました(笑)