■3週間ぶりの菜園は収穫のみ
この週末は3週間ぶりにファームに赴き、収穫だけしてきました。
脇芽タイプのブロッコーが良い感じに育ってました。
ファーム地方ではブロッコリは12月になると成長が止まり、節分の頃からまた成長が始まります。次回3週間後予定のファームでたくさん採れるだろうと予測。
小松菜等の青菜系も緩やかに成長してました。
雑多ですけど青菜系5種。
大根はまた裂きっぽい、M2エリア奥側は石ころが多いのでしょう
白菜は前回3週間前のがまだ残ってるので少な目。
キャベツは前回で終わっちゃったので近くの直売所で100円で。
安さは、霜に当たって色が変わったためかなと。
■ファーム産の野菜の長期保存は?
親を看取ってから郷里のファームへは毎週通うわけではなくなりました。
特に冬場(概ね11月下旬~3月上旬)は月1~2回程度。
冷蔵庫並みの寒さになってファームは天然の冷蔵庫です。
収穫だけしてきます。
通うサイクルの間は、自宅で『保管した野菜』を食べて繋ぎます。
ちょうど昨日、ブロ友のあっぽさんが記事で野菜の保管袋の話をされてました。
2週間サイクルでやってくる八百屋さんから買った野菜を保管専用袋に入れて保存しいるらしく、どのくらいに長く保存できるかご存じないか?と問いかけてました。
我が家は保管専用袋は使ったことがありませんが、2-3週間は余裕。
北の大地で大規模な家庭菜園をやっておられるたびいくひとさんは、秋に収穫した野菜を自宅の地下室で保管し、雪に埋もれるこの時期を越えてかなり長期(4-5か月?)に省さえrているらしい。(保管状態をいつか現地で拝見したいと思います!)
ちなみに我が家の保管方法。
例えば白菜は新聞紙でくるんで、大根や長ネギは米袋に入れて、いずれも畑にあった時と同じくように立てておきます。
大根や長ネギは土の中の暗い場所に植わっているので分厚い米袋で遮光させています。
置く場所も家の中で一番寒い場所。屋外の方か気温は低いですが同時に乾燥してるので、加湿器が動いてる室内で保管してます。。
菜っ葉類は紙でくるんで冷蔵庫の野菜庫で保管します。
ただし菜っ葉類は乾燥にとても弱くすぐにしなってしまいます。
例えばこの水菜は昨日収穫してきたんのですが、今朝はすでにこんな感じ。
しかし、菜っ葉類は新鮮さを取り戻すのは簡単です。
使う分だけ、取りだして、ボールに張った水に漬けておきます。
すると2時間ほどでこのようにパリッパリになります。
この方法は小松菜やほうれん草、チンゲン菜はそのまま、白菜やキャベツは一枚一枚にして、水に漬けることで収穫直後の鮮度を取り戻すことが出来ます。
新聞に包んで枯れない程度で保存してあれば、まあ概ね3週間程度の保存でも行けます。
■保存専用袋を買ってみた
来月定植するジャガイモの種芋を買うために昨日の帰路の途中ホムセンに寄りました。(種芋がおよそ3割増しの値段になってた!)
その際、あっぽさんの記事で見かけた保存専用袋を見つけましたので、買ってみました。
抜税で198円。
他にプライベート・ブランド品の袋がありました。
両者を比べると写真の袋は『エチレン吸着タイプ』 、プライベート・ブランド品は『抗菌タイプ』と方式に差がありました。
レムとカミさんは経験的に抗菌ではなく『エチレン吸着タイプ』の方が良さそうだと感じてこちらを選びました。
経験的とは、亡き義父が当時育てていたキューイをリンゴと一緒に袋に入れ、炬燵の中で熟成させていた様子を知っていたからです。その時の義父の説明がリンゴから出るエチレンガスがキューイの熟成を促進させるというものでした。そこから類推すると長期野菜では『エチレン遮断タイプ』が有効であろうと。
■鮮度が落ちる要因
帰宅して『エチレン吸着タイプ』保存袋の裏面を良く見ますと
『エチレンガスを吸着、吸着したエチレンガスを袋の外へと放出』という記載にカミさんが???吸着ではなく『エチレン吸着+透過タイプ』
これはどういうことだ?と無い知恵をしぼって考えてみますと、漬物の製造や塩抜きの原理に近いものを感じました。例えば沢庵。最初は塩分が無い大根の周囲に食塩を振って漬け込みますと『浸透圧』の関係から大根の皮を通して外側から内側に向かって塩分が流れ込みます。十分に塩気を含んだ沢庵を水に漬けておくと今度は沢庵の皮を通して内側から外側に向かって塩分が流れ出します。そのエチレン版ってことでしょう。
エチレンガスの作用についても書かれています。
『野菜はエチレンガスを発生し、このガスは鮮度劣化要素である』
リンゴだけでなく、野菜自身もエチレンガスを出しているのね。自分で出したエチレンガスに寄って劣化が進む、だからそのエチレンガスを濃度が低い袋の外に出す作用を持たせた。なるほど。
じゃあ、リンゴの代わりにキューイを熟成できるの?という疑問が湧き、ちょっと調べてみました。
■長期保存についての正しい知識
ネットで検索を掛けます。
こういう時気を付けねばならないのは正しい情報も大元はどこになるか?です。
簡単にコピペできる時代となり、他人様が書いた記事をコピペしてる情報が多い事。
必ずしも正しくコピーされているわけでなく、伝言ゲームのように段々と情報の質が落ちていきますからね。
野菜関係の正しい情報を探すなら、農研機構とか環境省とか大学などの研究機関からの情報を探すのが確実です。
農研機構の研究資料
が一番良さそうです。
鮮度とは何か?に始まり、なぜ劣化するのか?劣化に関係する因子には何があるかなど総合的に書かれています。
大きな影響を与えるのは『温度』と『湿度』と『ガス環境(酸素/二酸化炭素/エチレン)』『光』『圧力』など。
特に『温度』と『湿度』が大事と言ってます.
この中に野菜ごと一覧表があります。
最適な温度や湿度、貯蔵の限界期間、エチレン生成量とエチレン感受性のデータ、あとはフィルム梱包の効果期待度が書かれています。
(ネット上ではココのリストが見やすい)
最適な温度は概ね3つあって0~1℃位、7~10℃、12~15℃。
最適な湿度は90%くらいが良い野菜が多く、根菜系は60℃と低め。
野菜庫が大事な理由がここですね。
貯蔵の限界期間は、白菜やキャベツやダイコンは概ね3か月程度。ほうれん草・レタス・春菊・大葉・ブロッコリが概ね半月。
エチレンを出しやすいのはメロンや完熟したトマト。(一般には果物系:バナナ・柿・梨・桃など)
そしてこれらエチレンを出しやすい作物は『エチレン吸着タイプ』の袋で保存することに意味があると言えます。
エチレン感受性が高い野菜、キャベツ/春菊/キューリ/人参/白菜/ブロッコリ/ほうれん草/レタスあたり。でもこれらはリストにあるように自らはエチレンを出しません。なのでリンゴと一緒に保存しなければ、『エチレン吸着タイプ』の袋は不要です。
その実験をしようと思いましたが、こちらでやってました。
不完全だけど。
(リンゴは品種によってエチレンの発生量が異なる、普通のポリ袋はガス交換性があるなど考察不足ですけどね)
ということで、乾かないように保湿(新聞等で包む等)すること、野菜ごとの適正な温度(野菜庫や寒い場所など)で保管することが一番重要なのです。
余談)2/2なので22:22:22に予約投稿してみます
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