1週間越えの秋旅から帰って、撮り溜めた写真データと溜まった仕事の山に唖然としましたが、やっと落ち着いてきました。
今回の秋旅の一番の目的は真雁(まがん)との出会いです。
雁は『かり』とも呼ばれ、秋の季語にもなっていますが、帰雁(きがん)、帰る雁、行く雁は春の季語にもなります。つまり、秋にやって来た雁は春に帰っていくということで渡り鳥なんですね。
秋の雁の風景について自分が知ったのは、2020年暮れの北海道。
名寄で知り合った地元カメラマンが絶対に見るべきと話してくださったのが『宮島沼の7万羽の雁の飛立ち』のシーンとのことでした。
そして昨年10月中旬に稚内へ白鳥を出迎えに向かった際に、宮島沼にも立ち寄り情報収集してきました。(関連記事はココ)事前情報で宮島沼の雁は10月上旬が良いと聞いてましたとおり、昨年は寄った時期はちょっと遅くて、、、
(23/10/14)
静かな宮島沼を見るにとどまりました。
彼らはどこに向かったんだろうか??と調べてみると、、、
宮城県の伊豆沼・内沼や蕪栗沼界隈に集結しているらしいと。
一部情報では日本に飛来する真雁の8割が宮城県内のこれらラムサール条約登録湿地で冬を過ごすというのです。
ということで、秋旅では宮城県狙いになりました。
目的地は仙台の北北東45km位。
アップしますとこんな感じ。
伊豆沼の東側が登米市。
登米と言えば数年前の朝ドラの撮影地として話題になった場所。
ロケ地となった長沼(伊豆沼右下)は、人工沼でラムサール登録湿地ではありません。
たしか、ブロ友さんが数週間前に長沼を訪問してたけど、、、
ここで見たいのは早朝の飛び立ちと夕方のねぐら入り。
一日に2回のチャンスしかないのに、場所が分散しています。
ということで、事前にGoogleEarthを使って早朝の飛び立ちを観望するのに適してそうな場所をいくつかピックして現地に向かいました。
初日は午後から荷造りして夕方に出発。移動だけで深夜となり、長者原SAで仮眠しました。
そして4時半に起きてさらに走り、5時過ぎに真っ暗な伊豆沼の第1ポイントを探して観望体制に入りました。
次第に明るくなってきましたが、、、雲が厚い。。
それでも6:20の日の出が近づくと雲の切れ間から日差しが差し込んできます。
沼の淵の草紅葉の赤が朝陽によって強調されてます。
また遠くの水面に何やら小さい黒点が散らばってます。
真雁でしょうか。
望遠レンズを付けたカメラで見ますと、、、
朝日を待ってたかのようにちょろちょろと水鳥たちが飛び立ち始めました。
更に最新の超望遠レンズで覗きますと。。。
パラパラと飛び立っています。
水面にはまだ多くの水鳥が居ます。一番手前には白い奴が見えます。白鳥ですね。
その向こうの黒い奴らが真雁でしょう。
最大望遠にします。と、、、お~バタバタと飛び立ちだしました。
こりゃ凄い!
そして何かスイッチが入ったようです。
ドバッと!
バタバタバタ、ギャギャーと、次々に。
右へ飛ぶグループ、左に飛ぶグループ、、
そしてこっちへ飛んでくるグループも!?
真雁が羽を揺らせ声を上げて、大挙して向かってくる迫力に圧倒されます。
時間が経つのも忘れて見入ってしまった(笑)
朝食後に、伊豆沼のサンクチュアリへ出向きますと飛来数の情報がありました。
1週間前にカウントした情報ですが10万超え!、、、
野鳥の会の方々が数えたのでしょうか。
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