フェイントとは
相手を惑わせるためにする動作である。 また、陽動や牽制つまり引きつけるなどの意味がある。 競技においてフェイク とほぼ同義であり、「特定動作をするふりをする」と一般的には解釈されている
wikiより
今年になって、お義母さんの多彩なフェイントに惑わされてます。
1月
下肢チアノーゼ(循環機能の低下)
4月
下肢親指の部分的壊死
脈圧低下(上下血圧差減少)
5月
経口摂取の減少(食べられない)
8月
意識消滅
脈が触れない(脈拍が弱い)
9月
傾眠増加
排尿減少
実母は下肢チアノーゼが現れて2週間後に意識消滅し、その2日に旅立って行きました。
こうした経験から、お義母さんに下肢チアノーゼが出た時は夫婦でイメージが良くないねと話してました。
下肢チアノーゼは下肢の動脈硬化でも起こるため、入院して検査をしましたが、動脈硬化による狭窄はなく、循環器系の機能低下とされました。
そのチアノーゼ部分が壊死して痛みが強く出た頃から食事が出来なくなりました。入院して医療行為をしっかり取るか(要は延命措置するか)、そのまま自然に任せるか、の方針の選択を求められたのはこの頃です。
もっとも家族にとって初めての決断ではありませんので、確認するだけでしたが。
方針に従い訪問医療の担当医は終末期医療の専門医に変わり、いくつかの処方が見直し追加になりました。
その後鎮痛剤は二段階増量。医療者向けの添付文書に記載通りに増量するにつれ傾眠が現れるようになりました。
経験ある方はお気づきのように、お義母さんの多彩なフェイントは、実際には予兆を示すものばかりです。
一般的に言われている残りの時間を念頭に、連絡を受けた家族は時には駆けつけ、時には心を決めて見守ってます。また孫たち(お義母さんからみて)も同様に覚悟して面談に来てくれてます。
脳溢血で搬送された時は74だったお義母さんも昨年卒寿を迎えました。当時介護のキーパーソンだったお義父さんが亡くなって昨日でまる七年、介護度が下がって在宅を離れてからは8年。
要介護になってからの期間と同じように、看取り期の期間もゆっくりと長いお義母さん。
次はどんな展開?
追伸)
お義母さんは有料老人ホームにいます。
一緒にお父さんを看取ったホームにずうっとお世話になってます。特養の数倍の費用がかかっても、とても手厚い介護を受けて最後の時間を過ごしています。
もし在宅介護だったら、家族にはゆとりが無かったでしょう。
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