キャンカーの概要はネットでもわかります。
いろんなビルダーさんのホームページを見て回りましたが、
どれも似たような感じがしてます。
ビルダーさんってコンセプトでキャンカーを作っているのかを知りたくて
ジャパンキャンカーショーに行ってきました。
■今日はビルダーさんの大技その2、電源について
大型のキャブコンやバスコンになりますと、3個も4個もバッテリーを連ねたサブバッテリを組んだり、発電機という荒業にでる方もいらっしゃる電源問題。
バンコンクラスのライトキャンパーはツインバッテリーでやっと電子レンジが動くようなお話も伺いました。
自分は小型のポータブル電源でやりくりしていますが、
電子レンジの導入を夢見て電源システムを考えていきたいと思います。
ポータブル電源も大容量のものが出てきています。
つい先日もひでさんからEFDELTA社の1500W(容量1260mh)の情報を頂きました。
今日ネットで見ますと販売が始まったようで17~18万のお値段がついてました。
ただ、リチウムイオン電池の発熱発火事故の報道が記憶にあり心配もちょろっとあります。
で、今回のキャンカーショーでも大きいところ何社かに聞いてみました。
■アンチ・リチウムイオン派
分厚い冊子を頂いたA社さん。
大手なので情報もあるでしょう
頂いた冊子にも、同社のブログにも
『リチウムイオンを扱わない』と
明言されています。
A社さんは2011年にリチウムイオン搭載車を発表してます。
しかしその後に参加した海外のレースで『他の参加者のリチウムイオンが爆発してけが人』が出る事故があり、リチウムイオンの難しさを実感したようです。
そして『自動車メーカでさえリチウムイオンの安全装置をニ重三重にかけているのだからA社には無理』と考えたようです。
当時の判断としては正しいと私も思います。
(中小のビルダーの中にはこのA社の情報をそのまま話すところもありました。)
しかし、、、
問題はそれから9年間経過するのに、ダメと決めつけて何もしていないこと。
安全を作り出すという気概を感じません。
そういう社風だからか、
キャンカーの乗車座席は走行中の安全性は悪いままなのかなと勘繰ってしまいます。
いくら法的にOKでも、安全に対してメーカとしての姿勢を疑ってしまうのは酷でしょうか。
外観は非常に魅力的な車を作るだけに残念に思いました。
■リチウムイオン推進派
昨年夏に独自の『リチウムイオンサブバッテリーシステム』を発表したケーワークス社。
その後メビウスと名付けられて結構話題になってました。
なので今回ブースでお話を伺いました。
(リチウムイオンバッテリー搭載のトレーラーハウス)
独自のバッテリシステムは使っているリチウムイオンバッテリーのタイプが違うとのこと。
リチウムイオンバッテリーは電極に使う金属で様々なタイプがあるようです。
当初リチウムイオンの電極はコバルト系を使っていて熱暴走が発生しやすいかったようです。
またスマホなどのリチウムポリマーもショートすると発火するなどよく報道されてた通り。
なので車載には例えばプリウスはニッケル系、リーフはマンガン系が使われているようです。
これに対し、ケーワークスはリン酸鉄リチウムを採用したそうです。
電池内部で発熱があっても結晶構造が崩壊しにくく、安全性が高いことが理由だとか。
欠点を聞くとエネルギー密度が低く電圧が上がりにくいとか、若干大きめになるとか。
それも安全性重視とのこと。
お~、安全性。
衝撃試験もくぎを刺して~という話がありました。
(が、これをA社のブログでは否定してますね)
■リチウムイオンサブバッテリーシステムの実用新案登録
ケーワークスさんによりますと、昨年10月に特許庁の実用新案に登録されたとか。
番号は第3223373号。
そうですか、早速特許庁のHPページで調べてみましょう。
図1です。ソーラーパネル搭載のキャンカーのようです。
図2です。システム図のようです。
走行充電器、MPPT、インバータ、リレーなど、
自作派のブロ友さんらの記事で拝見した電源システムのパーツの名前が並んでいます。
実用新案の内容を頑張って読んでみましょう。
『屋根に載せた太陽光パネルと、
車内に設置したリン酸鉄リチウムイオン電池、、
その双方の電圧調整する電圧調整手段(MTTPコントローラの事ですね)を持つキャンピングカー』
なるほど。そのままです。発明なの?
株式会社ジェイテックと共同開発のようです。
株式会社ジェイテックを調べますと太陽光発電システムとポータブル電源を扱う専門業者のようです。
ソーラーとポータブル電源のプロとキャンカーのプロが組んだわけですか。
なんか良さそうです。
ですが、まだ自分は実験結果など数値データを見てないので話半分に聞いておきましょう。
それと、、、
『実用新案』は書類を出せばとりあえず登録になるんです。
ホントに内容に不備がないかの審査はこれからなんです。
(ちなみに『特許』は書類を出して内容を審査して不備なければ登録になります。)
なので、実用新案が登録になりました!とアピールするには早すぎますね。
■トヨタの実力
自動車の特許と言えば、昨年春に話題となったニュースですが、
トヨタが自社の車両電動化技術の実施権を無償供与するという話。
約24000件の特許を公開して、技術供与していくというモノ。
この中には充電機器2200件、システム制御7500件などが含まれています。
ご存知のようにトヨタのハイブリッド車には100V/1500Wのコンセントをオプションで付けられます。
災害時の非常用電源で有名になりましたね。
こういった技術も公開されてると思うんだけど、キャンカーには応用されないのかなあと。
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