先日、ブロ友さんが聞き取りにくかった経験談をされ、補聴器に関するコメントがありました。お年寄りに高い補聴器を作ってあげたが使わなかったとか、音量の上げ下げで聞こえるとか。
難聴や補聴器の悩みは健聴者には中々わかりにくいんですよねえ。
ということで表題の濁って聞こえる難聴の話をします。
まず、比較としてによく知られた白内障を思い出してみます。
ご存知のように白内障は目が濁る症状。
50歳代で37~54%、60歳代で66~83%、70歳代で84~97%がかかるという高齢の証しみたいな症状です。
視力が下がりますと車の運転にも響きます。
しかし、短時間の手術で濁りを取り除き、良く見えるようになるそうです。
同じように、耳にも音が濁る症状があります。
耳が遠い人には二種類の症状があるのです。
小さい音声が聞こえない症状と、聞いてる音声が濁ってしまう症状。
複合化してることもあります。
濁ると音声を判別しにくくなります。
自分は3年前に補聴器適用の可否判断の検査を受けました。
語音明瞭度検査(語音弁別能検査)と呼ばれる検査です。
平たく言いますと『どのくらい音量をあげたら、音声を判別しやすくなるのかを検査』します。
検査結果は、左耳は80%、右耳は30%、を聞き分けられると判定されました。
この結果は、
・左耳は補聴器があれば他人の言葉を判別できるようになる
・右耳は補聴器があっても他人の言葉をほとんど判別できない
ということを意味します。
ということで、自分の右耳は、大きな声でも判別できません。耳元で大声で話し掛けられても五月蝿いだけなのです。
耳が遠い高齢者に対して、耳元で大きな声で話しかけますが、あれは必ずしも正しくありません。
残念ながら白内障と違い、濁った聴力を手術で回復させる方法はありません。
筆談など別の方法が必要です。
こうしたことは介護スタッフでさえ正しく理解してません。やたらと大声を張り上げられてます(笑)
ちなみに、車の運転で聴力の低下は視力ほど問題になりません。クラクションの音が聞こえる程度であれば良いそうです。
いつもご訪問ありがとうございます。
お帰りの前に一つをクリックください。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村