【菜園の師匠】義父の教え | レムの里山紀行

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時の流れを忘れて土を耕したり野を歩いたり山を観たり

家庭菜園ビギナーの自分には、強力な師匠がいる。

義父だ。

義父は農村地帯の農家の次男坊に生まれた。

農学部を出たあとは公務員になり、農業技術の改良普及事業を指揮していた。

四半世紀前までは先端的な栽培技術を農家の方々に指導していた。

当時は経済成長が著しい昭和の時代であり、農業分野でも如何に効率良く収穫量を増やすかが大命題となり、機械化を進め化学肥料と農薬の効果的な使用や品種改良が盛んに行われていたそうだ。

無農薬と有機栽培を目指す自分とは真逆な世界ではあるが、素人ビギナーの自分程度を導くには朝メシ前と言ったところだ。


義父の趣味は盆栽の他、自宅の敷地にはキューイやみかん、ぶどうなど果物の栽培だった。病が悪化するまでは庭作業が一番の楽しみだった。
 

師匠は、果物の方が野菜より単価が高く育てる面白みがあると言っていた。

また、果物にはそれそれ気難しさがあって、小まめな手入れも必要で手間のかけ甲斐があるそうだ。


師匠の義父は先日老人ホームに入所した。

その直前、最後に自宅で口にしたのはスイカ。

前日に我が菜園で収穫したものだ。

農業のプロから「甘く良く出来ている」と初めてお褒めの言葉を頂いた。


義父が育てた果物の木々、これからもどうするかを義姉弟と話ができてないが、枯らしてしまうには惜しい。
 
作業のいくつかを手伝ったことはありが全容はまだわからないが、やれることを考えてみようと思う。
 
 
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