レムの里山紀行

レムの里山紀行

時の流れを忘れて土を耕したり野を歩いたり山を観たり

自宅で親しい方に贈る年賀状をプリントしている時に、

トナカイではなく黒い猫に乗った人がピンポンと。

封書が届きました。。

 

差出人には先日予約した医療機関の名前が入ってます。

この医療機関、検診専門のクリニックとして数年前に地元駅前に開業したところです。

昨年までのがん検診は職場近くの病院を利用していましたが、働き方も変わったし近くの方が何かと便利ですからね。

 

開けるまでもなく、それがひと月後に受診するファイバー検査のためのキットが入ってることが分かりました。

 

今年はこっち。

 

こちら、

と交互にやってます。

ただでさえ身体に優しくないファイバー、、、同時にやるツワモノもいるらしいけど。

 

今年は他に胸部CTや3種のマーカーを予定してます。

余談ですがオプションで昨年やった血管MRIで狭窄は見つかってなかったのが安心材料でしたけど。

 

 

 

親をガンで看取った後は、ガン検診は取り合えず毎年やってます。

ガン保険は少額掛け捨てでやってきましたが、見直すかもしれません。

 

 

 

ご存じのように、ガンは日本人の二人に一人が罹患し、死亡原因のトップに君臨しています。

そのために保険会社が声高々にガン保険を勧誘してます。

 

でも実際にガン保険ってどうなの?と。

ガンには標準治療というものがあり、もちろん健康保険の適用です。

その健康保険には高額療養費制度(改悪の話が聞こえてます)があって、月額の負担額には上限があります。

これから高齢者として仲間入りする可能性が残る国保(使わない選択肢を模索中ですが)の場合、年金生活者なら概ね月に最大35400円か44400円かな。親のガン治療では大変な幹部切除手術も山のような抗がん剤も全部ひっくるめて月にこれだけでした。(食事代とかは別ね)

 

ガンの治療には、標準治療として保険適用にならない高度先端医療(再生医療とか光免疫療法とか)という言葉が知られています。保険が効かないために1クールの治療費だけで200万円とか300万円の自己負担になる。それが何クールも続くようだと普通の人には払えません。

 

こういう場合に先端医療の特約を付けたがん保険が威力を発揮するという図式。

『先端』というすばらしさを想像させる保険会社のセールストークです。

 

いっぽうで高度先端医療の中身。

大学病院や研究機関などで研究・開発されて将来的な保険適用にむけ実証実験を繰り返している医療技術、ということははっきり周知されてませんね。

 

さらに、こちらの医師の調査結果では

令和5年のがん診断者115万人の内2000人程度が先端医療を受けたと述べられています。

1%にも届きません。他の資料でも0.5%とか多くても1.7%。

 

 

 

大部分のがん患者は実績ある標準治療で治療しています。

金銭的な事情もあるかもしれませんが、実績面では先端医療より標準治療の方が信頼性が高いのです。

 

少々推察が加わりますが、実績面や費用面で厳しい先端医療を選択される方の理由は、『藁をもつかむ思い』が強いのだと。つまり、ガンが進行してしまい標準治療での選択肢がなくなってしまったような場合なのではないかと。

 

ガンには治療効果が厳しいタイプが存在することは存じています。

一方で、ガンの発見が遅れ進行してしまったパターンの方も見聞することも多い。

 

発見が遅れる理由の一つに、がん検診の受診率の低さが指摘されています。

厚生労働省発表の全国のがん検診の受診率のデータ。

胃がん・肺がん検診受診率が5割ちょっと、他のがんは5割以下。

 

そしてもう一つ。これは東京都のデータですが、年代別のがん検診の受診率です。

概ね50代の受診率が一番高く60代/70代と受診率が下がっていきます。

 

ガンの罹患率が上がっていく高齢者世代がガン検診を受けなかったら発見が遅れ進行してしまいます。

ちなみに自分の親達も検診を受けてなく、身体の不良で検査してガンが発覚したときはステージ2とか3とか進行した状況でした。

 

こうした状況を勘案すると、ガン保険とか先端医療とかを口にするよりも先に、がん検診を毎年必ず受診することが大事だと思った次第です。

 

皆さんは、どうされてますか?

 

 

 

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