株主優待は楽しいと言うのは理解できる。私もかつて20銘柄ほどに分散投資しており、そのうち株主優待狙いの少額投資が5銘柄ほどあったという時代もあった。

 

 

金融機関に所属しているとコンプラがうるさいので自由に売買できないのだが、そこは転職の多かったかつてのD氏。コンサル勤務時とファンド在籍時には活発に売買していた。

 

 

もうそれも10年前、20年前というような時間軸なので今に合うかどうかは知らない。ただ一つ言っておこう。

 

 

株主優待目当てで買うなら儲けようと思うのはやめなさい。

 

 

あともう一つ。

 

 

「モノ」が送られる株主優待は廃れる、無くなる方向であることを理解しなさい。

 

 

ということである。

 

金券的なもの、例えばJALやANAの優待券はコロナの事を別にすれば電子化して残っていく可能性はある。が、食品を作っている会社でもないのに牛肉や米を送るような会社は激減するだろう。そういうのはふるさと納税で十分なのだ。

 

 

遠い昔になるが、某葬儀屋の株主優待後にビュッフェ形式で経営陣と株主の懇親会を行うという企画があった。

 

 

経営陣は個人株主の生の声を聞いて経営に活かしたいという純粋な気持ちだったのだろうが、珍しいと思って参加した私が見たものは、イナゴのようにビュッフェを漁り合う乞食の群れが押し合いへし合いする地獄であった。その企画は次の年から当然のごとく消えた。

 

 

こういうほのぼのストーリーもこれからの世界からは消える事だろう。