この1月で10歳になる娘。ファイザーの2発目を完了し待機期間(運動禁止)期間中。

 

シンガポールでは、ほぼ強制に近い政策で9割近いワクチン接種率を誇り、12歳以上では3度目のブースターショットも6割を越えている。ワクチンは、まずエッセンシャルワーカー、次に65歳以上、それから45〜60歳という順に打って行った。

 

当初は意外なことに70歳以上の老人の接種率が上がらず、若い世代ほど接種率が一気に上がるという状況が統計で見えた。政府も老人こそ重症化しやすく死亡率も高いため、しつこくキャンペーンを続けていた。現在でもワクチン接種可能だがしていない、というのは高齢者だ。

 

それを見ていたので、遅れてワクチン接種をスタートした日本の高齢があっという間に8割を越えて接種率を上げたのには驚いた。まるでシンガポールと逆。このことも日本のコロナ死亡率が国際的に低い一つの要因だろう。また、世界と比較しても老人がITに弱いのでデマに踊らされにくいのもあるかもしれない。

 

さて、シンガポールでは5−12歳への接種も始まった。出足は、1ヶ月で約6割が1回目を接種ということなので悪くはないのだろう。実際に会場へ行って説明を受けたが、この世代には成人の3分の1の量のワクチンが投与される。それ以外は大人と同様だ。

 

昔、デカい白人・黒人と小さいアジア人で同じ量はおかしいだろうと言ったら、同じ量でいい医学的根拠があると熱心に説明してくれた親切な医者が居たが、全く納得いかず、その理由も覚えていない。子供に3分の1の量を投与する根拠を彼なら今どう説明してくれるのだろうか。

 

副反応、副作用はほぼ皆無。1〜2日針を刺した腕が痛いと言っていただけだ。

 

シンガポールでワクチン無しに通常の生活を送ることはもはや不可能で、ワクチンを打てないか打たないかで帰国した人もいる。ただ、既に数十億人が接種して試されたワクチンに過度な副作用を煽るのは全く理解に苦しむ。将来何かあったら、判明したら、という不安は分かるが、どんなワクチンだってそんなものだ。コロナに罹って重病化する方が後遺症も含め大変ではないか。

 

なるべく打たないで済ませたいという人の気持ちは分かるが、これだけのパンデミックを起こしているコロナウイルスに感染して重病化しやすい人が社会的な制限を受けるというのもまた受け入れなくてはならないのだろう。