やっぱりですか。三菱UFJが投資銀行にカネをむしりとられています。日経の記事です。
三菱UFJフィナンシャル・グループは2日、米モルガン・スタンレーに約420億円を追加出資する。モルガンが公的資金の返済目的で22億ドル(約2100億円)の普通株公募増資を決めたことを受け、20%を引き受ける。モルガンを持ち分法適用会社にする狙いがある。 三菱UFJは昨年秋、モルガンの優先株90億ドルを取得。将来、普通株に転換されれば出資比率は20%超になり、三菱UFJの持ち分法適用会社になるはずだった。
半年ちょっと前に、9000億円もの大金を、たった20%の出資比率と引き換えに出資。
即日ロスか?と言われていたのを、土壇場で優先株に切り替えて評価損は何とか回避。
その後の「成果」と言えば、モルガン日本法人との合併、という効果の見えないもののみ。
そうしているうちに、モルスタは自己の論理で増資、増資です。
前回は追加負担なしでしたが、今回はまた420億円もの大金です。
東京三菱に貸しはがされている人たちは、このニュースを見てどう思うんでしょうか?
以下、前回の増資のときの記事です。
三菱UFJ、モルガン普通株100億円追加取得 出資比率20%超
三菱UFJフィナンシャル・グループは12日、米モルガン・スタンレーが増資額を引き上げるのを受け、取得する普通株を6億ドル(約580億円)から7億500万ドル(約680億円)に増やすことを決めた。モルガンが増資した後も、実質的に20%超の出資比率を保ち、将来、持ち分法適用会社にするのが狙い。 三菱UFJが昨年秋に90億ドルを出資した際、取得した優先株の一部をモルガンが償還。その代金で約2937万株を1株当たり24ドルで買い取る。このため三菱UFJは新たな資金負担は生じない。
こんなことをするのも記事にあるように、モルスタを「持ち分法適用会社」にしてます、
という体裁を守るため。でないと、何で20%?に答えられないし、出資の成果は?にも
まともに答えられないのです。
また、そもそも最初に20%しか出資比率がないから、増資のたびに2割を引き受けざるを
得なくなってしまっているのです。そんなことはモルガンは最初からお見通しですから、
足元を見たような増資戦略ですね。
昨年のピンチの時は、必死にMUFJのご機嫌取りをしました。MUFJのパーティーに出向いて、
CEOのジョン・マックが「私と写真をとっていただけますか?」などと下手下手でした。が、
一旦カネをむしってしまえば、「増資しますけど、あんた、どうします?」という態度ですね。
つい半年前に、破綻の危機を救ってくれたパートナーに気を使うなら、公的資金をしばらく
入れたままでもいいじゃないですか。でも、オバマ政権にあれこれ言われたくないし、
ボーナスも確保したいし、少し市場の雰囲気が良くなってきたところでカネ調達しちゃおう、
ってことじゃないですかね?
こんな状態では今後、持分法適用会社にできるかも怪しいものですね。